原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

都内の複合施設「中野サンプラザ」が明日(2023.07.02)閉館するらしい…

2023年07月01日 | 自己実現
 (冒頭写真は、1979年頃に職場のロックバンドにてボーカルとして活躍していた頃の原左都子が、中野サンプラザ・最上階大宴会場にてコンサートに出演した時の一コマ。 赤のミニドレスが私。)


           
 同じく、衣装替えをしてボーカルに励む原左都子。



 中野サンプラザと言えば、上京後間もない頃の原左都子にとっては忘れもしない場所である。


 医学関係企業に、医学職員として入社した私だったが。
 本業の医学を頑張るのはもちろんのこと。
 その他各方面でも、積極的に活躍しまくった時代だった。
 
 その一つが、この企業内ロックバンドのボーカルである。
 
 もともと音楽好きで歌ももちろん好きだったが、それよりも当時の私はダンス(ディスコダンス)にフィーバーしまくっていた時期だった。
 そんなある時、社内でディスコダンスコンテストを開くと言う。 それにすぐに反応した私は、出場者10名程で楽しく激しく踊った。
 そして審査結果発表になり。 どういう訳かこの私が、“ディスコクイーン”に選抜された!

 その直後に、社内ロックバンド(医学を専門とする人達及び営業課その他の社員で構成されていた)のバンドリーダーが、私のところへやって来て言うには。
 「我がロックバンドの女性ボーカルとしてすぐに採用したい。」
 驚いた私が聞き直して、「どうして私ですか? 踊っただけで歌は歌っていませんが。」
 これにリーダーが即答して、「何よりも容姿が舞台映えする!! それに、そのリズム感が凄い! 是非とも、我がバンドでボーカルを務めて欲しい。 とりあえずの舞台としては、社内の新入社員歓迎会(だったかな?)が中野サンプラザにて控えているので、それに間に合わせるように歌の特訓をすぐに開始する。」

 その楽曲が既に決定していて、それをここで紹介するに。 
 ブロンディの「コール・ミー」、リンダ・ロンシュタット、カーラ・ボノフ、リタ・クーリっジ、その他3曲ほどが女性ボーカリストもの。
 それに加えて、当時流行っていたビリー・ジョエルやビートルズの名曲数局はハモリで参加。 加えて常に舞台に出演して得意のダンスを披露して欲しい、との要望だった。

 舞台本番までさほどの時間が無く、私としては特に女性ボーカルものは自主練で特訓したものだ。
 
 これの本番を語るならば、社員は皆無料にて参加できるため会場は多くの社員(300名程いただろう)でごった返していた。
 特に私に目線が一番集まるのは、当然だっただろう。 
 あの舞台のお陰で、後々私の社内男性ファンが急増したものだ。


 とにかく、突然降ってわいた我が中野サンプラザでの「女性ロッカー・ボーカリスト」の、にわか舞台ではあったが。
 またとは無い多大なる体験をさせていただいたと、今尚思い出深い出来事である。



         

 こちらが、その中野サンプラザの現在の光景である。(朝日新聞記事より転載したもの。)

 この「中野サンプラザ」とは、1973年に 旧労働省の要請で特殊法人の雇用促進事業団が建設したものであるらしい。 
 この度、老朽化などのため取り崩しが決まり、中野サンプラザを含むJR中野駅一帯が再開発されるらしい。 その跡地には、新しい複合施設が28年度にオープンする予定、とのことだ。
 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)


 この私にとっては 最初で最後のロックバンドボーカリストとしての舞台に立たせて頂いた、思い出深きビルだ。

 そうか、このビルは当時「全国勤労青少年会館」としてオープンしていたからこそ我が素人ロックボーカリストとしての舞台が実現した、との訳だったんだなあ… 😂 

 とにかく、我が青春時代の忘れ難き良き思い出をありがとう!!
 と、明日閉館する中野サンプラザに、陰ながら御礼を申し上げておこう!