原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

イバンカさんの能力と魅力の程が分かりにくい

2017年11月04日 | 時事論評
 明日(2017.11.5)初来日する米国トランプ大統領の日本到着に先立ち、その長女であるイバンカ・トランプ氏が来日し、本日米国へ帰国するとのことだ。


 このイバンカ氏、トランプ大統領の就任当初より、誰よりも優先して大統領に何処へも引き連れられるがままに行動を共にしているようだ。
 以下に、そのイバンカ氏のトランプ大統領同行ぶりをウィキペディア情報より引用してみよう。

 2016年アメリカ合衆国大統領選挙で立候補した父ドナルドの政治活動でも出馬会見や集会で前座を務め、選対本部長や閣僚の人選に介入し、トランプがシリアをミサイル攻撃した際も決定を後押ししたとされ、世界各国の指導者との会談に同席し、政府の役職に就かずして機密情報へのアクセス権とホワイトハウスに執務室を得るなど父ドナルドの顧問となった夫ジャレッド・クシュナーとともにその絶大な影響力から「政治を私物化してる」という批判もあり、「才色兼備」としても注目を集めていることから父ドナルドの「秘密兵器」とも呼ばれている。
 2017年3月29日には無給の大統領補佐官に任命されて夫婦でホワイトハウス入りした。同年5月、大統領の初外遊である中東歴訪にレックス・ティラーソン国務長官、夫のクシュナー大統領上級顧問とともに同行した。 同年、6月にドイツで開催されたG20では大統領に同行。 期間中に開催された「アフリカや移民に関する会議」では、席を外した大統領の代わりに一時的に着座、イバンカが中国の習近平国家主席とイギリスのメイ首相の間に座り、会議に参加している様子が報道された。
 同年9月、当初計画されたイヴァンカと夫のクシュナーの中国訪問が中止され、首都ワシントンD.C.で行われた国慶節の記念式典に夫婦揃って出席して中国の劉延東国務院副総理と会見した。
 同年11月、国際女性会議出席のため初来日。安倍首相も同席して講演に臨み、女性の起業や自立を広く訴えた。
 (以上、ウィキペディア情報より一部を引用したもの。)

 一旦、私見に入ろう。
 
 まさに、この親子の行動は私の目にも「政治の私物化」としか映らない。
 ただ上記ウィキペディア情報内にある通り、イバンカ氏が大統領補佐官の身分を“無給”で引き受けている事実を鑑みると、あくまでも趣味範囲でそれを実行していると捉えてよいのかもしれない。
 未だ幼き3人の子持ちにしてその行動が叶うのも、億万長者の娘であるが故だろう。

 それにしても未だ若きイバンカ氏にも自身のポリシーがあろうに、父であるトランプ大統領に指示されるまま金魚のウンチのごとくくっついて、(今回の来日の場合イバンカ氏の到着が先行したようだが)大統領と行動を共にしてご本人が何を目指したいのかが理解しにくい。

 
 そこで、さらにウィキペディア情報より、イバンカ氏の生い立ちを探ってみよう。
 イヴァンカ・マリー・トランプ(Ivanka Marie Trump、名は日本語ではイバンカとも、1981年10月30日 - )は、アメリカ合衆国の女性実業家、ソーシャライト、女性相続人(英語版)、ファッションモデル、大統領補佐官。 不動産王で第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプと実業家イヴァナ・トランプの娘であり、トランプ・オーガナイゼイションの副社長を務めた。
 ニューヨークの名門女子校の一つであるチャピン・スクールに通った後、15歳でコネチカット州のチョート・ローズマリー・ホール校に転入。同校卒業後、ジョージタウン大学に2年間在学した後、2004年にアイビーリーグの一つ私立ペンシルベニア大学のウォートン・スクール(学士課程)に転入し優等 で卒業。経済学の学士号 (bachelor of science in economics) を取得する。
 幼少期から芸能界に興味を持ち、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディションを受けて落ちたことがある。1997年に父がオーナーの一人である『ミス・ティーンUSA』の司会を務め、テレビ界にデビューした。2006年に父が出演するリアリティ番組『アプレンティス』第五シーズンで、審査員キャロライン・ケプチャーの代役として5話のエピソードに出演。第六・七シーズンにはケプチャーに代わりレギュラー審査員となった。同年『ザ・トゥナイト・ショー・ウィズ・ジェイ・レノ』にゲスト出演し、レノに口ぶりなどに父の影響が見られるとコメントされた。2010年10月26日、『ゴシップガール』第四シーズン第六話に夫と共にカメオ出演した。
 1996年、モデルとしてデビュー。両親の知名度もあり、すぐに注目を浴びた。彼女が初めて表紙を飾った雑誌は「Seventeen」で1997年のことだった。それ以来ヴェルサーチ、ティエリー・ミュグレーなどの有名ブランドのファッションショーに起用されるようになる。トミー・ヒルフィガーの広告に起用された際はイギリスの男性誌「Stuff(英語版)」2006年8月、2007年9月号の表紙を飾りフィーチャーされた。これまで「フォーブス」「ゴルフマガジン」「ELLE メキシコ」「ハーパース・バザー」などの表紙も飾っている。
 大学卒業後にいくつかの不動産企業で勤務した後、父ドナルドがCEOを務めるトランプ・オーガナイゼーションに入社し、不動産開発・買収部門のヴァイスプレジデントを務める。父譲りといわれるビジネス手腕を発揮し、2008年、パートナー企業であるダイナミック・ダイヤモンド・コーポレーションとオンライン・ジュエリー・ブティック『ivankatrumpcollection.com』を立ち上げた。海外事業も多数手がけた。 トランプ政権の間、トランプ・オーガナイゼーション及び自身のブランドの経営から退くことが発表された。
 (以上、再びウィキペディア情報より一部を引用したもの。)

 再度、私見だが。

 上記ウィキペディア情報を一言で要約するならば。
 イバンカ氏は子供時代から現在に至るまで、学業、芸能界、モデル界、実業界、すべての活躍分野で米国にて名立たる実業家である父トランプ氏の恩恵を被りつつ現在の地位を築いてきたと総括して間違いないだろう。


 ここで話題を変え、同じく大統領の娘氏であられるキャロライン・ケネディ氏を取り上げさせて頂こう。
 皆さんもご存知の通り、キャロライン・K氏は昨年まで駐日大使として日本に居住されていた。
 実は私はこの人物を好んでいた。 そのためキャロライン氏が駐日大使になられたと聞き、密かに来日を心待ちにしていた。
 とにかく笑顔が素敵な方だ。 笑うと皺が目立つのだが、それでもメディアにて本気の笑顔を絶やさないその姿を拝見出来ることが楽しみだった。
 キャロライン氏は言わずとしれているが、故ジョン・F・ケネディのご長女だ。
 父ジョン・F・ケネディ氏が1960年の大統領選挙で大統領に選出された後、わずか3年後の1963年11月22日に暗殺されるとの悲劇が勃発した。 
 その後のキャロライン氏の生育に関して亡き父の恩恵が無くはなかったのだろうが、父亡き後の(特に精神面での)彼女のご苦労・心痛の程を察して余りある。
 駐日大使を終え米国帰国の際には、我が心に一抹の寂しさが漂ったものだ。


 最後に再び、トランプ大統領長女イバンカ氏に対する我が印象でまとめよう。

 彼女が今回来日したのは、おそらく安倍首相から差し出された57億円也!の「国際女性会議WAW!」拠出に対するお礼行動だったと判断してよかろうか。
 それにしても米国大統領と「蜜月」と批判されている安倍氏も、よくぞまあ自分勝手に巨額国家債務を抱える立場にして、相変わらずの“国政私物化”の有様だ!
 今回の衆院選にて少しは「謙虚」になるべきと反省しているのかと思いきや、悪い癖とは一生治らないものと実感させられる。

 さて、イバンカさんだが。
 メディアを通して、彼女の笑顔を見る事が無い。
 いや、カメラ目線でモデルとして“笑み”を作っているらしき表情は見るが…。

 彼女が今回大統領本人に先立って来日したのは、おそらく上記安倍氏による“蜜月関係”金銭拠出に応えるためトランプ大統領に指示されたのだろう。
 それにしても億万長者の家庭に生まれた子供とは、一生に渡り“真の自分”を出せず(それに気が付く事さえないまま)に終わるのだろうか?
 今後イバンカさんは、本気で笑うとの貴重な経験が出来るのだろうか??