原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

ロードレース5km 自己新で完走しました!

2012年11月12日 | 自己実現
 原左都子が長距離走競争大会に出場するのは今回が2度目となる。(長距離とはいってもランニング初心者の私の場合、距離が短い競技へのエントリーに過ぎないのだが。)

 その記念すべき第1回目は、当エッセイ集先月のバックナンバー 「『一般女子3000m競技』を完走しました!!」 に於いて公開している。
 今回は秋も深まった頃の大会であるし、前回よりも距離が若干長い5kmにエントリーしていたという訳だ。

 前回の3000m出場時も、台風が直撃直前との不確実性の高いコンディションだったものだ。(実際には台風直前の残暑炎天下状態での競技と相成ったのだが…) 
 今回も天候の予想がつきにくい状況下でのレーススタートとなりそうだ。 数日前より天気予報を確認しつつ、どうか当日雨天にならないようにとばかり祈る思いだった。 何分アマチュアランナーとして至って経験が浅い私だ。 たった一度だけ小雨の中ランニング練習をした事はあるものの、本降り状態での練習経験は皆無だ。 しかも、晩秋にして肌寒い状況下で雨に打たれた場合の体調の予想がつきにくい。


 さてさてそんな我が天候懸念の中、レース当日の朝を迎えた。

 その朝が爽やかな訳などあり得ず、特に初心者には現実問題として数日前より緊張及び不安ばかりが押し寄せてくるのが正直なところであろう。 
 レースの3日程前から夜な夜な苦しい夢に苛まれる日々だった… 
 例えばレース途中にトイレに行きたくなるのだが、これが長蛇の列だったり、やっとトイレを探し当てれば使用禁止だったりの夢とか…
 あるいは今回の大会の場合、タイムを正確に計測するため“RSタグ”をシューズに装着するシステムが採用されていたのだが、それが初体験の私である。 夢の中でこのタグがレース中に何度も外れて、それを付け直すのに死ぬ思いだったりとか…
 更には、スタートの集合場所が分からず(これは実際に前回の大会で主宰者側の競技場内のアナウンスがまったく聞こえず、集合場所へ辿り着くまでに相当の体力を費やしてしまった苦い経験をしたのだが。)、やはり集合場所へ行くまでに何キロも走るはめになって疲れ果てる夢とか…

 眠れぬ夜を数日過ごした私も、当日朝にはアマチュアランナーとして覚悟を決めるしかない。 せっかくエントリーして出場可能となっているロードレースだ。
 現在の自我を公に表出可能な一舞台として、都内光が丘公園で最大限のパフォーマンスをして来ようと開き直った原左都子でもある!

 そんな自意識強靭な私にとって一番の味方につけてくれたのは、レース時の天候だった。  曇天で肌寒くそして風がほとんど吹いていない。 これは私が一番に望む天候条件であり実にラッキーだった。
 今回はある程度規模が大きい大会のようだが、前回とは異なり出場者の集合場所が分かり易くその誘導も的を射ていた。

 
 そして、私は5kmロードレースのスタートラインに立つ。
 今回のレースの場合、名目上は男女年齢別グループ分けがなされている(参考のため原左都子は「40歳以上女子」の部にエントリーしている)のだが、総勢500名程のランナー全員一斉スタートと相成った!!

 比較的前方のスタートラインに位置していた私だが、スタート直後おそらく10mにも達しない間に、俊足ランナーに次々と追い越される。  これは想定内だ。 初心者の私が“レースつわもの”どもに勝てる訳もない。
 その後も100mも行かないうちに、一体何百人のランナーに追い越されただろう。  それでも私は普段練習している自分のペースを維持することに集中した。 むしろ前半で崩れるよりも「完走」目指し最後までマイペースを貫く意志は強かった。

 今回の5kmロードレースは光が丘公園内を2周する周回コースなのだが、1周目のタイムを腕時計で確認するといつもの練習時より早いペースだ! 自分の感覚では1周目は自重していたつもりなのにこのタイムは予想外にうれしい!  
 かと言って、後半こそが残された体力勝負である事に関して重々承知の上でもある。
 それでも、光が丘公園の自然に満ち溢れた背景が私を救ってくれる。 (参考のため、光が丘公園とは樹木自然保護ゾーンもあれば、バードサンクチュアリーも存在する自然に恵まれた市民の公園である。)

 2周目の“樹木自然保護ゾーン”に入った辺りから、私は少し活性化した。 その樹木のお陰で、苦しいながらも前を行くランナーを少しずつ追い抜いてみようかとの発想が出る程の余裕を持てた。
 それまで私は全集団の後方に位置していると自己判断していたのだが、そうでもないかもしれないとの推測も可能となった。 だがそれにしてもランナーとしての経験が全く足りない自分を慮るべきでもある。 前を走るランナー達の様相を観察しながらの追い抜き合戦と相成る。
 正直なところ周囲のランナー達の中で私自身が一番体力尽き果てていると自覚しつつも、最後の1kmに差し掛かるまでに男性も含めて10人ほどのランナーを抜き去った!
 ところが残念な事に、ゴールである陸上競技場に入った残り300m地点で女性3人に逆転された時には、もう力尽きていた…


 その結果は、上記写真の「完走証」に於いて披露している。 写真不鮮明であるためここで今一度復唱させていただこう。
 昨日のロードレース5kmの原左都子の記録は “30分45秒”。
 5km女子40歳以上 の部に於けるゴール着順位は “62位 / 106名。”  補足説明させていだだくと、40歳以上の部女性ランナー内で原左都子は高齢順で言えば106名中の11番目である。
 しかも私は初心ランナーであることも勘案すると、今回の記録とは(有森裕子氏ではないが)「自分を褒めたい!」とも思えたりもするのだ。

 それはともかく、日頃の練習のみでは得られない結果と満足を公開競技がもたらしてくれる事実を、今回もロードレースに出場したことで実感である。


 今後アマチュアランナーとしてどこまで自己新タイムを伸ばせるかに関しては、若い時期よりランナーの基礎をまったく積み重ねていない私故に、その先は見え透いているのかとも考察している。
 
 それでも上記に述べた通り、原左都子の一人間としての自己表現の一舞台として、今後もこのようなロードレースの端っこに参加させていただくことが叶うならば、大変うれしいと思える次第だ。