原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

和田アキ子の身長が5cm低かったら…

2012年11月10日 | 自己実現
 我が娘が小学校高学年頃(今から7、8年前)の話だが、私が化粧中の顔を覗き見して「名前が分からないけど、どなたかの歌手に似ている」と言い始めたのだ。

 (ん? ちょっと勘弁してよ。 どうせ美人ではない歌手に似てるとでも言いたいんでしょ??) と警戒しつつも平然さを装い、「それはお母さん位の年齢の歌手かな?」と尋ねたところ、やはりそうであるらしい。
 という事は、「結構ベテランの歌手だよね?」と再び警戒しながら尋ねると、「たぶんそうだと思う。 その人がテレビ番組でリサイタルをやっていたのを見た事がある。」と答えるではないか。
 テレビ番組でリサイタルを挙行できる女性歌手と言えば、ごくごくベテランの歌手に絞り込むことが可能だ。

 そこで私なりに、テレビリサイタル実行可能な「大物」女性歌手を何人が思い浮かべてみた。
 一番に我が脳裏に浮かんだのが、和田アキ子氏である。 
 実は私は和田アキ子氏の隠れファンなのだが、特に氏の持ち歌の一つである 「古い日記」 は、いつ聴いてもビートの効いたノリのよさがビシバシと五臓六腑に染み渡る程の名曲と評価させていただいている。 現在に至っても、原左都子のカラオケ十八番の一曲でもある。
 私にとって和田アキ子氏とは、日本人女性としては珍しい程の特異的歌唱力の持ち主であれば、これまた特異的に長身で還暦過ぎてもスタイルの良さを保たれている何ともカッコイイ存在である。 その和田氏にもしも似ているならば至って光栄なのだが、まさかそんなはずがある訳はない。 やはり娘の答えは、「私も和田アキ子は知ってるけど、そうじゃないよ」とのことだ…

 次に思い浮かんだのは 天童よしみ氏 であるが、この方はどう考察しても原左都子の外見及び雰囲気とは程遠い…。 そうしたところ、やはり娘も「天童よしみも知ってるけど、それも違う」との事だ。

 幼き日の娘が母である私がどんな大物女性歌手に似ていると感じたかなど、どうでもよい命題ではあるものの、話のついでにその答を暴露すると、以外や以外、美空ひばり氏 だったのだ。
 この根拠を直ぐに見抜いた私だ。 決して一見すると私と美空ひばり氏は全く似ていない。 であるのに何故我が娘が“似ている”と判断したのかの種明かしをすると、顔の輪郭が似ているのだ。
 当時、私が化粧中だったとのことを思い浮かべていただくと話は簡単だが、化粧をする時とは前髪も含めて髪の毛をヘアバンドで後ろへ固定して、顔全体を塗りたくる作業である。  その時の私の顔の輪郭が、確かに若死される直前のリサイタルで「川の流れのように」を熱唱していた美空氏に似ていると私も納得した次第である…。


 ずい分と前置きが長くなってしまったが、今回の「原左都子エッセイ集」のテーマとしてターゲットとした対象は 和田アキ子氏 だ。

 何故今回和田アキ子氏を取り上げたくなったのかと言うと、昨日昼間のNHKテレビ番組「スタジオパーク」のゲストが和田氏であったからに他ならない。
 氏に関しては、その特異的な歌唱力と長身故に16歳にしてのデビュー当時より目立った存在であったと私は記憶している。

 ここでウィキペディア情報を少し紹介すると、和田アキ子氏とは小学5年生の頃より洋楽に触れ、15歳の時には既に173cmの長身から発せられるパワフルな歌声が評判を呼んでいたらしい。 当時のキャッチ・コピーは「和製リズム・アンド・ブルースの女王」との事だったようだが、昨日のNHK「スタジオパーク」に於いて、その意味合いを専門的観点から和田氏自らが解説した内容も興味深かった。

 さらに昨日の「スタジオパーク」内で、和田アキ子氏が2008年にニューヨークのアポロ・シアターで、単独公演を行った話題をご自身の快挙とされているトークが興味深かった。 和田氏曰く、これは日本のみならずアジアの“ソロ歌手”としての単独公演として初となる出来事だったとのことだ。 (今夜7時半よりNHKBSテレビにおいて、その影像が公開されるらしいが)
 その予告影像を垣間見ながら、恐る恐る語る和田氏のコメントがまた素晴らしい。「この影像をこのスタジオで初めて観るのですが、物凄く緊張します。 明日、BSで公開されるとのことですね。是非テレビの前で正座して見聞します。」


 「スタジオパーク」最後の視聴者よりの「生まれ変わったらどうしたいですか?」との(原左都子に言わせてもらうと的外れな質問にも)、和田アキ子氏は率直な回答をされるではないか!?!
 私としては、既に天下を取ったも同然の世界的歌手である和田アキ子氏の理想的な回答として「もちろん歌手を全うします!」との返答を期待していたのだが、意外や意外、「子どもが好きだから保母さんになりたかった」などとの庶民的なたわ言をおっしゃるではないか!

 しかも、「もう少し身長が低く生まれて来たかった」と和田氏が答えた暁には、原左都子は仰天してしまったものだ。 
 和田氏曰く、特にデビュー当時は「身長が高いとデカイ面している印象を持たれるのが嫌だった…」との事だが、その思いは多少理解できる気もする。


 何をおっしゃる、和田アキ子さん。 貴方はその身長があってこそ今の成功を勝ち取って来られたのではあるまいか。 (いえいえ、もちろんご本人が持って生まれた類稀な気質の明るさや、同じく努力家としての今日までの歩みが現在の和田アキ子氏を形成されたことも重々存じております。)
 和田アキ子氏の身長は、ウィキペディア情報によると175cmであるらしいが、確かに現在62歳にして長身であられる事だろう。 (と言うのも、現在それ位の身長がある若い世代の女性タレントは吐いて捨てる程に存在するからだ。)
 それに加えて、和田アキ子氏程身長がない“リズム&ブルース”の和製女性歌手もこの世に存在していない訳ではない。 それらの人達が日の目を見るのを、私はさほど見聞していない…。

 
 和田アキ子氏とは対照的に、165cmまでしか身長が伸びなかった私は、「あと5cmあれば…」と、幾度親を恨んだことか…
 まあ、その後モデルやタレントや歌手になるでもなく一般人として生きている私にとっては、現在の身長で十分とも考察するべきなのだが…。
 
 そんな一般人の私は、今後カラオケに行く度、和田アキ子氏の 「古い日記」 を歌い続けるつもりだ。
 ハッ!!!