じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

戦略的思考

2023年06月12日 | 本と雑誌

元国会議員の方がお亡くなりになった、とのニュースが流れていた。
〇〇のドンと呼ばれていた。
申し訳ないけど、もうそういう呼称が使われる世界ではいけないのでは。
あらゆる分野が国際化しているのだから。
以前読んだ本を備忘録として。

国際的な国家間関係を読み解くには、「価値の体系」「力の体系」「利益の体系」という3つの力の総合的な関係性から見る必要があると説いている。
民主主義対全体主義といったイデオロギーで見る「価値の体系」、国力の差という現実路線で見る「力の体系」、そしてエネルギーのやりとりという損得勘定で見る「利益の体系」、複眼的に見ないと国を誤ると主張している。
高坂正堯からの引用で、
▶各国家は力の体系であり、利益の体系であり、そして価値の体系である。
 したがって、国家間の関係はこの三つのレベルの関係がからみあった複雑な関係である。
 国家間の平和の問題を困難としているのは、それがこの三つのレベルの複合物だということなのである。
 しかし、昔から平和について論じるとき、人びとはその一つのレベルだけに目を注いてきた。
太平洋戦争は、肥大した「価値」の体系が「力」「利益」の体系を抑え、開戦に至った。
ウクライナ戦争もまた、一つの視点に偏ることで膠着しているのかもしれない。
早期解決を祈るばかり。