綾小路きみまろさんの高齢者ネタに、こんなのがあります。
冷蔵庫の扉を開けたところ、何を取り出そうとしたのかがわからない。そのあと、トイレに入って逸物を手にしたら、「思い出した。ウインナーを食べようと思ったのだ」
そんな現象が私にも現れてきました。朝食を食べたあと、机に戻ったところ、なんで机のところに来たのかがわかりません。しばらくたって、「そうだ。血圧と高コレストロールの薬を飲みにきたのだ」。薬は机の右の一番下の引き出しに入れてあります。
台所に来て、「何しに来たのだろうか」と戸惑いました。ちょっと考えたら、「そうだ。汚れ物を入れるポリ袋を取りに来たのだ」
朝、1階の郵便受けから新聞を取り出し、4階の自宅まで階段を上っていたら、サンダルの先が階段の端に当たり、つんのめりそうになりました。脚がちゃんと上がっていなかったのです。こんなことはかつてなかったのに、と自分の体の衰えに軽い失望を覚えました。
いやはや、高齢者の自虐ネタが自らにも起こってきています。「老人力がまたついた」と笑うしかないようです。
とはいえ、うれしい話も一つ。つま先をできるだけ外側に向けてスクワットをする腸腰筋トレーニングを始めてから半月がたちます。インナーマッスルを鍛えて、太りにくい体をつくるためです。すると、自転車のペダルをこぐ力がちょっと増したようです。ペダルが軽くなり、スピードも速くなりました。筋力は鍛えれば、向上するのは間違いありません。