「日本の借金時計」というHPがあります。経済ジャーナリストの財部誠一さんがつくりました。国と地方の借金の現状を、財務省のHPにあるデータをもとに作成しました。23日現在の日本の借金は1025兆円、家庭当たりの負担額は1938万円です。借金の総額はGDP比で205%です。
国の借金には、長期国債、短期国債、借入金などがあります。政府見込みでは、2015年度(2016年3月末現在)の国の借金残高は836兆円、地方が199兆円で計1035兆円です。2014年度(2015年3月末現在)が国、地方合わせて1009兆円です。差し引き26兆円の借金が増える計算です。
26兆円という途方もない数字では、あまりにも巨額過ぎて、私には実感がわきません。財部さんも、そう考えたようで、1日あたりから1秒あたりまでの数字を列挙していました。
1日あたりで712億円、これも想像がつかないほど大きな金額です。1時間あたりでは29億円です。これでもイメージがわきません。では、1分あたりにすると、4946万円です。そして、1秒あたりで82万円です。
私の整骨院の昨年の収入が156万円(とても食べていけるだけの売り上げではありません。年金生活者ですから、なんとか営業できているのです。プロとしてはとても恥ずかしい収入です)ですから、わずか2秒で、私の1年間の収入を上回ってしまいます。私の1年間働いた成果を、たった2秒間で超えてしまうのです。
「借金時計」でネットで検索したら、出てくる、出てくる、です。財政破たんをした北海道夕張市をはじめ、三重県松阪市、高知市、滋賀県長浜市などなどです。未来の子どもたちに「借金のつけ」を回してはならない、と思いますが、もう手遅れでは、という気持ちが強くなっています。