80歳過ぎの女性は1年前に亡くなった弟の一周忌法要に兵庫県西部の街に出かけることになりました。息子がレンタカーを借りて運転します。お供えのお菓子、香料を入れた香典袋、数珠二人分を前夜に用意しました。数珠は息子が持っていくことにしました。
法要は午前10時から始まるから、大阪を午前8時過ぎに出ればゆうゆう間に合います。それでも朝は何かとあわただしいものです。喪服に着替え、車に乗り込みました。弟の家に近づいたとき、女性は息子に言いました。「数珠は?」
「あっ、忘れた。お母さん、お供えと香料は?」「私も忘れた」
香料はコンビニで香典袋を買って、手持ちのお金を入れて遺族に渡しました。お供えは後日宅急便で送ると伝えました。「お供えも香料も早くから用意していたのに、出かける間際に忘れてしまった。息子も数珠を忘れるし、年を取ったら持っていくものはメモしてチェックしないと」
私は旅行などで持っていくものはノートにメモし、出かける前にチェックし、帰る際も点検するようにしています。それでも、携帯電話の充電器をホテルに忘れ、着払いで宅急便で送ってもらったことも。これからもチェックを怠らないように心がけます。