「クレームをつけてくれるお客様はありがたいです。店の問題点を指摘してくれるわけですから。店の料理、応対に不満があるお客様のほとんどは二度と来ていただけません」と料理店を営む息子は言います。
自らに当てはめて、確かにそうです。日ごろから行き来がある中華料理店のサラダに小さな虫が入っていました。店長に注意して、二度と虫が混入することがないよう求めました。その後も時折、昼食を食べに行っています。
ところが、日ごろの交流のない飲食店では、こんな対応をとることはありません。昼食を良く食べに行った焼き肉店のサラダに髪の毛1本が混じっていました。以来、この店を訪れたことがありません。
同じく昼飯を食べに良く通ったそば屋でカレイの煮魚定食を注文したら、煮汁がトレイにこぼれ出ていました。運んできた高齢の女店員から一言のお詫びもありませんでした。二度と、その店には行っていません。
クレームをシャワーのように浴びて、きちんと対応することが企業や人を成長させる、といわれます。苦情には正面から向き合おうといつも考えています。でも、整骨院の大きな仕事は痛みを取ることですが、来なくなった患者さんの理由が痛みが解消したからか、私の施療、応対が悪かったからか、すぐに分からないのが悩みです。
そこで、再び来られたら、問題の痛みがなくなったかどうか、を必ず聞くようにしています。