通り魔殺人事件を取材したとき、犯人の供述が印象に残っています。大阪市内の薄暗い地下歩道を歩いて帰宅途中の若い女性が中年男性に包丁で刺されて殺害された事件です。
男性は「相手はだれでもよい」と話していましたが、男性は狙っていませんでした。反対にやっつけられる恐れがあったからでしょう。
女性をターゲットに地下歩道で待機していました。最初に来たのが背筋を伸ばしてハイヒールの音を「カッカッ」と響かせて歩く、いかにもキャリア女性でした。犯人は「抵抗されたらかなわん」と考えて見送りました。
次に歩いてきたのが小柄でやせた若い女性でした。よろよろと歩を進め、疲れた様子が見えたといいます。「か弱い、これはやれる」と思い、足早に近づき刺しました。
犯人の供述を聞いて、私は街を歩くとき、胸を張り背筋を伸ばして足早に歩くようにしています。元気な姿を見せることが犯罪の防止になると思うからです。家族にもそういう歩き方をするよう伝えています。
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