立行司さんが渋い声で『この一番にて、千秋楽にござりますぅ~~~』とかなんとか呼び上げられ、この場所の最後の一番も終わり、『もう、終わりか…』という冷(さ)めた気分で観客や聴衆は土俵上の両力士を見守る。そして、両力士の取り組みが行われ、結果は一差をつけていた力士が破れ、相星の優勝決定戦となる。すると、立行司さんが、『優勝決定戦にござりますぅ~~』とかなんとか、ふたたび渋い声を聞かせてくれる。明日は? と考えれば、十六日目というのはないようだ。誰が決めたのかは知らないが、大相撲は十五日と決まっているらしい。^^ 十五夜の満月はあっても、十六夜(いざよい)の月はない訳だ。欠けるから・・とも考えられるが、今一つ、何かが足らない気分でシックリとはしない。^^
国技館を出ていく、とある二人の観客の言葉だ。
「明日は十六日目だな…」
「ああ、俺達はな…」
一般社会は十六日目以降もズゥ~~っと続き、休みはない訳である。^^
完
最新の画像[もっと見る]