水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

忘れるユーモア短編集 (7)答弁(とうべん)

2020年04月21日 00時00分00秒 | #小説

 よく忘れる方が多いのに、国会の答弁(とうべん)がある。「記憶いたしてございません…」とか、「一切、記憶にございませんっ!」「なにぶん、遠い昔の話でございまして…」などと遠回しに質問から逃避する手法である。むろん、本当に忘れるケースもあるにはあるだろう…。がっ! しかしである。それではサラリーマン議員で、国民に対して無責任きわまりない話となる。まあ、クレージーキャッツの植木さんなら、♪議員座席にドスン! と座りゃ~ あとはどうにかなるものさぁ~♪と唄ったことだろう。^^
 とある季節の国会である。
「いやぁ~暑いですなぁ、今日も…」
「ほんとにもう! クールビズぐらいではっ!」
「そうですなっ! アイスビズで氷になりたい気分ですなっ!」
「そういや、アソコに冷たい氷のような方が…」
「凍ったように、よく忘れられる方ですなっ! はっはっはっ…」
「はっはっはっ…」
 議員の皆さんは、忘れる答弁で謗(そし)られる議員にはなりたくないことだろう。
   
                                


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