3月18日(木曜日)
親類の四十九日の忌明け法要へ行った。宗教が違えば今まで見たことのない儀式があるので面白い。祭壇の前に40センチくらいの円形ののし餅があり、その下には小さな丸餅がお供えしてあった。
法要が済むとこの餅を切り分けて人型を作る。餅のそばには切り方の図面があったが、お坊さんの指導で喪主の長男が包丁で切っていく。
家によっては、餅屋さんで予め人型に仕上げてもらう家もあるようだ。
この人型は極楽浄土への旅立ちの姿で、故人の魂は笠を被って杖をつき、あの世へ行かれるとのこと。
人型が出来上がると、お坊さんが、「体の具合の悪い方は、その部分を持ち帰り食べると良くなります」の説明があった。手の具合のよくない方は餅の手の部分を、足の悪い方は足の部分を、顔が悪い方は顔、頭の悪い方は頭を。私は頭を頂戴した。実際には、大きさが余りばらつかないよう切り、サランラップに包み小餅とともに参列者へ分けていた。食べてどれくらいの後に、ご利益があるのか知らないが、めちゃ楽しみだ。
家に帰りこのことを話すと、先日愛妻が参列した親類の四十九日の忌明け法要でも傘餅(重ね餅)があり、お坊さんに依頼して切ってもらっていたとのこと。
「傘餅を食べても、頭の悪さは死ななきゃ治らない」 誰だそんなことを言うやつは!死んでやる!
【参 考】
傘餅(重ね餅)は1升で、49個(四十九日を指す)の小さい小餅と、丸いのしもちを作ります。お盆などに半紙を敷いて、小餅を7つずつ7段に重ね、その上にのし餅をのせます。
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