庭のシロヤマブキ(白山吹)とヤエヤマブキ(八重山吹)が咲いてきた。シロヤマブキは花が白色で全体がヤマブキに似ているため白山吹というが、葉が互生で花弁5枚の黄色の花のヤマブキとは別種である。シロヤマブキは4弁花で1弁少ない。 シロヤマブキ(白山吹)はシロヤマブキ属で、ヤエヤマブキ(八重山吹)はヤマブキ属である。シロヤマブキ(白山吹)の葉は対生につ き、ヤエヤマブキは互生して付く。 シロヤマブキは4個の実を葉裏に付け、熟すと赤から黒に変化する。 白花の清楚さが葉の緑に映えて美しい。ヤエヤマブキは”やまぶきいろ”と呼ばれる鮮やかな黄色の花である。
【豆知識】
シロヤマブキ(白山吹)
・学名:Rhodotypos scandens Makino
ギリシア語のrhodon (バラ) と typos (形) から来ているようで、こちらは花の形が一重咲きのバラに似ていることだからだそうだ。
・科属名:バラ科シロヤマブキ属
・原産地:中国、日本
・樹高:100~200cm 花径:3~5cm 花色:白 開花期:4~5月
・元々朝鮮半島から中国大陸に成育していて、氷河時代の陸続きのときに日本にも分布したと考えられているようだ。
広島県、岡山県、福井県、島根県のごく限られた地域に自生する。庭木としてよく植えられる。
ヤエヤマブキ(八重山吹)
・薔薇(ばら)科。
・学名 Kerria japonica cv. Plena
Kerria : ヤマブキ属
japonica : 日本の
plena : たくさんの、八重の
Kerria(ケリア)は、19世紀のイギリスの植物学者「Kerr さん」の名前にちなむ。
・開花時期は、 4/15頃~ 5/ 5頃。夏7月頃に、また少しだけ咲くことがある。
・”やまぶきいろ”と呼ばれる鮮やかな黄色。
・「山吹」より少し咲き始めが遅い。
・山吹は実がなるが八重山吹は実がつかない。
・夏になると新しい枝先からまた少し花が咲くことがある。