大相撲春場所は朝青龍の16回目の優勝で幕を閉じた。相撲人気も落ちて毎場所、館内は空席が目立っていたが今場所は栃東の綱取りと白鵬の大関昇進なるかで満員御礼の垂れ幕は9回も下がったようで喜ばしい限りだ。
朝青龍はまだ25歳と若いので大鵬の32回優勝までどれだけ迫れるかあるいはこれを越すことができるか。今の所は優勝回数では歴代5番目で4番目の貴乃花の22回までにはまだ差があるがこれを上回るのは時間の問題であろう。
これまでは朝青龍が他の力士より1枚も2枚も抜きん出て面白くなかったが白鵬が台頭してきたことにより少しは面白くなってきた。
残念ながら栃東の綱取りは今場所は途中で3負もしてしまい実現できなかったが来場所優勝すれば可能性が大なので頑張って欲しいものである。
白鵬は随分強くなり安定した取り口で優勝するのではないかと思うくらいで朝青龍と優勝決定戦でおしくも敗れたが来場所は大関昇進を決定ずけた頑張りであった。
しかし日本人よどうしたと言いたくなるくらい今場所は外人が賞を総なめにしてしまった。
幕内は朝青龍の優勝、技能賞は安馬、白鵬、敢闘賞は旭鷲山、殊勲賞は白鵬とすべてモンゴル勢で十両はエストニア出身の把瑠都が43年振りの全勝優勝であった。
特に把瑠都は21歳と若く197センチの大男でマスクもよく今年中には幕内上位で活躍するのではと楽しみである。
それにしても日本人力士が弱いのには困ったものである。精神面と稽古量がどちらが欠けてもダメなのは素人でもわかる。素質のある琴光喜、雅山しっかりせいと言いたくなる。