「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

映画「阪急電車」、見た!

2012-05-07 23:47:00 | きょうのできごと
テレビで(……)。
すーごい良かった!見た後に心がほわっとあったかくなる感じで、ああ見てよかったな~って思えた!
原作の小説も読んでみたいなあ。図書館にあるかなあ…(←ケチくさい!)。

なんか多分、住んでるところも近いっちゃ近い?からか、公開前から映画のポスターとかもよく見てたんだけど…、それがあのよく知ってるあずき色の阪急電車の走る、そのホームで…何故か白いドレスの中谷美紀(←主演女優)さんが立ってるって写真で…もしかしてトンデモ話なのか?とかちょっと警戒してたんだけど、見てみたらその理由もよくわかりました。そしてうちが想像した方面のトンデモ話では全くなかったので、うん…ほんと、見てよかったなー!

阪急今津線。8駅の、片道たった15分の路線が舞台。…というかほぼ、そこしか出てこない。
自分の記憶を手繰ってみても、私がこの線を利用したのはおそらく人生で1回か2回くらいしかなくて(神戸方面に遊びに行くなら三宮とかだから、宝塚とかほとんど行かない…)、全く記憶がないんだけど…。
8駅あるのに15分って…つまり、一駅の間隔もめちゃ近いってことなんだよね。うちの住んでるあたりとは全然違う…。

そういう小さな世界で起こる、…ほんとに起こっててもおかしくないような…小さな奇跡が重なる物語が、映画「阪急電車」でした。

上で主演女優は中谷美紀さんって書いたけど、この映画は「群像劇」になってて、冒頭でサラッと名前が登場する「主要人物」だけで8人います。
「ラブ・アクチュアリー」を思い出した。あれも大好きな映画なんだけど、私は外国の俳優さんの顔の見分けが全然つかないので、初見時は大混乱でした(……)。それを思い出して一瞬構えてしまったけど、さすがに日本人は見分けつくね!あ、でも最初戸田恵理香さんがなにげに話を聞いてた女子高生がその8人の1人って気づかなかったし、あとでその「アホな彼氏」が出た時もすぐには気づかなかった…。鈍い…。大体戸田恵理香さんも「若いのにすごい貫禄のある女優さんだな~…へー、この人が戸田さんと言うのか」とかそこからでしたからね!!相棒以外のドラマ見てなさすぎで若い俳優さんの名前も顔も全然わからない!!かわいい人は皆井川遥に見えるし!!(……)
もっと色々見ようと思いました…。
そうそう、南果歩さんがオドオドした演技してると、怖くてたまりませんでした…。(←相棒スペシャルでめちゃめちゃ怖い犯人役を演じていた影響…)

途中で弟が帰ってきたんだけど、普通に一緒に見入ってたしなー(まあうちがテレビを占領してたので、見るしかなかったってのもあるんだけど)。「なんかいいなあこの映画の空気」って思うのはうちだけじゃないのねーと思った。途中でケータイをいじるでもなく、PSPを始めるでもなく、最後まで見てたし。
弟は8人のうちの1人の「軍オタ」な男の子を温かく見守っていたんですが、飛んでたヘリの名前を当てられなくて、小さくへこんでました…。
ちなみに姉はその男の子がめでたくカップルになり、クリスマスを迎えて…というほのぼのシーンを見ながら思わず「ちっ、バカップルが…」とかつぶやいてしまったんですが、弟は聞かなかったことにしてくれました(おい姉、最低だな!!)。
ち、違う。あの…ほほえましいなー、うらやましいなーってことで思わず口をついちゃっただけなんです!ホントにイチャイチャっぷりがムカついたとかじゃなくて!!(……)

しかし、電車はもちろん、ホームでのシーンとか…撮影大変だっただろうなーとは見てる時も思ったけど(だって、普通に実在の、普通に動いてたっくさんの人が利用している路線ですものね)、やっぱ大変だったみたい。映画の公式サイトに「メイキング日記」ってのがあって、それを見るとよくわかる…。
あと阪急電車の方の特設サイトには、ロケ地マップとかあって嬉しい!そうか、冒頭のカフェはフロインドリーブなのかー。行ったことないなあ。行ってみたいかも…。

相棒劇場版の録画に備えて、1回見たら消してしまったんだけど、…あー、ちょっともったいなかったかもなー。
もう1回くらい見てもよかったなー。ていうかロケ地めぐりした後にまた見たらすんごい楽しそう…!あー!


「名前も知らない人達は、私の人生に何の影響ももたらさないし、
私の人生も誰にも何の影響もあたえない…
世界なんて、そうやって成り立っているんだ…
そう思っていた… でも…」

たとえ毎日同じ電車に乗ってても、それだけならほんとにただの知らない人達。
でも人の数だけ人生があって、…「ラブ・アクチュアリー」の映画の言葉を借りるなら、そこにも「愛が満ちあふれている」のだろう。
そりゃあ、映画は映画。お話はお話だから、そんな簡単に、頻繁に奇跡は起きないかもしれないけど。
「ほんのちょっとだけ人生を輝かせる魔法のような出会い」なら、もしかしたらそこらじゅうにあるのかもしれない。

「平凡な毎日が、”あなた”が視点をちょっと動かすだけで、輝き始める不思議なおはなし。」
…魔法を起こすのは、自分自身でもあるんだな。
うちも、移動中にシンデマスばっかりやってないで、ちょっと視点を動かさなきゃね!!(なんか最後に台無しなような…)