「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

その、先

2010-03-10 23:08:07 | きょうのできごと
友人の出演するコンサートにて。
比較的短い二重唱などをいくつか見ているうちに気づいた。
始まりの合図を、あからさまに取らない。
目を合わせて、せーの、みたいなのはやらない。
…やる必要がないんだろう。
練習を重ねている中で、もう理解しているんだ、お互いのタイミングを。
指揮者さんなしでもぴったりとそろって始まる。歌う人も、伴奏の人も。

…それには一体、どのくらいのやりとりが必要なのか、私には想像もつかない。


こないだテレビで映画の「Shall we ダンス?」がやってた。
大好きな映画だ。何度も見たけど、また、見た。
あれを見ると必ず「社交ダンス楽しそうだなあ。やりたいなあ。」と思うけど、
一人では踊れないんだ、という事に気づいてすぐに諦める。
……例えば一人でがんばって教室に通うことにして、そこで会った知らない人とペアを組んで踊る、というのが想像ですらもう無理だ。

他人と心を通わせた先にしか、楽しいことはないのかもしれない。
そう考えるたびに泣きたくなる。
そんなことは当たり前の事なんだろう。
だからますます泣きたくなる。


「こんにちはアン」の中で、まだ幼いアンが言っていた。
いつも顔を合わせるような人たちに心を開けないというのは、本当に辛い事だって。
心を開けたほうがいいのだ。
心は通わせたほうがいいのだ。

でも私は人と関わりたくない。

でも実際している事は逆だ。

じゃあそれはウソなのかと言えば、それはまた違う。
やっぱり本心なのだ。

でも実際している事は逆だ。
でもウソじゃない。
かっこつけて言ってるわけじゃない。
本心ではあるのだけど、……ああもう、わからない。



自分が好きな人達ならともかく、
「たまたま」クラスが同じだったとか、
「たまたま」職場が同じだったとかだけで、
どうして心を開いたり通わせたりしなきゃいけないのかわからない。
……残念ながらかなり本気でそう思う。思っている。
でもその先にしか、楽しいことはないのだろう。
だから私は、永久にそこには辿りつけないんだ。