(前半からの続き)
「今のオベリスクによる攻撃で貴様はライフを失った!自らが仕掛けた地雷の罠で吹き飛ぶがいい!ハハハハハ!」
…いひひあははじゃない!!
そりゃそうか、字で書いたらおかしいもんね!うわー、アニメスタッフさん超グッジョブ!!そして津田さんもグッジョブ!…アニメ未見の方、よろしければこのシーン見てみてくださいね。ほんまに「おかしくておかしくて最後まで言い切る前に笑いがこぼれちゃった」って感じですから!アニメ社長大好きになっちゃいますから!マジで。
というわけで、遊戯・社長チームの勝利です!おめでとー!!
片方を倒したところで決着となったのが不満なご様子の社長。闇様に「これ以上の追い打ちはオレ達決闘者の誇りに傷をつけるぜ!」と言われても「フン!敵をつぶしてこそ俺の誇りは保たれる!」って。
そして続けてこれ。
「遊戯。今のタッグバトルでは貴様と手を組みはしたが…勘違いをするな…。」また言ってる。
「オレはいずれ…貴様を潰さねばならない…それが宿命なのだ!」これはまあかっこいいんですけど、直後のモノローグが、「(神のカードを手に入れるために!)」…あれ、そこ…そこを声出して言わなあかんのちゃうん?あふれそうになるデレをちょっとでも抑えようとしてるんか??(何それ)
そこで敵の意識がマリクに乗っ取られ、会話に。今のデュエルは全部見てたらしい。
で、…すでに城之内はマリクの手に落ちたと知り、動揺する闇様。
後半は黙ってマリクと遊戯のやり取りを聞いていた社長が、どこかとの通信を終えたのを目にした遊戯はなりふりかまわず叫ぶ。城之内くんの居場所を教えてくれ、と…。
ハイ、こっからスーパー"素直になれない"社長タイムです。
薄く笑い、敵から奪ったパズルカードを遊戯に渡そうとする社長。このタッグマッチに勝利したことで、二人ともカードを6枚そろえたことになり、この時点で決勝戦出場確定。「大会開催者として貴様の健闘を称えてやる!ククク…」だそうです。
バトルシティ開幕の時に自分で説明したとおり、まだ誰も知らない決勝の舞台を知るために、決闘盤にパズルカードをセットする社長。そこで思わず口をはさむ遊戯。自分にとって今行かなきゃいけない場所は決勝の舞台ではなく、仲間の待つ場所なんだ、と。それを聞いて、また少し笑う社長。
「遊戯!今回のタッグバトルにおいての勝因!それは貴様のいう『結束の力』にあったことは認める!」あれ、認めてるよ!?
「だが!!真の闘いにおいて信じられるのは己のみ!他人の力など無用!それがオレの決闘者としての信念!オレの運命を切り開くことのできる唯一の方法!」ここ、運命のルビは「生き方」になってます。…自分の信念を語る背中がかっこいい社長。…「生き方」を、切り開くための…唯一の…考え。
遊戯は叫ぶ。
「だが海馬!貴様にはわかるハズだ!大切なものを守るために闘わなければならないことを!」
社長、無言。
「ならばひとつ聞く…。守るべきはずの仲間が貴様に牙をむき…真剣勝負においてそいつを倒さぬ限り、貴様の道が開かれなかったとしたら!貴様はその仲間を踏み越え…進めるか!」
その社長の問いに、一瞬答えにつまる遊戯。
「わからない…だが…」まっすぐ社長を見る!「その答は…その場所にある!」
そこでヘリ登場!ヘリにはモクバが乗っていて、兄サマに言われた城之内の現在地は突き止めた、って。……ちょっとちょっと、ちょっと!!なによう!あんなイジワルっぽい質問投げかけといて!とっくにスタンバイしてあげてたんじゃーん!なんて優しいの!社長ーーー!!
「ヘリに乗れ、遊戯!向かうは貴様の仲間の待つ場所だ!!」
やーん!かっこいいいいいい~~~~~!!
ヘリの中。もう頭の中は城之内くんのことでいっぱいな闇様に対して、またかまってちゃんモードな社長。愛しい…!(えー)
マリクの話をしてて、千年アイテムのことが出て、「フン…!悪趣味なオカルトグッズか…!」って、そこまではいい。ああ、オカルト嫌いだもんね、と思うんだけど、次。千年ロッドについて。
「人間を洗脳し、操る力か…。にわかには信じられんがな…。」
ええええええええ!!アンタ、千年パズルでマイクラされたし、千年眼でカードに魂閉じ込められたのに、まだ信じてないのね…!!ほんまに、自分できちんと確認できてないことは信じないんですね。さすが科学者!
「遊戯…オレにはわかっている…。貴様は心にある自己矛盾によって『答』を出せないでいるのだ…。」いじわる社長。
「そう…貴様はレア・ハンター共とのタッグバトルにおいて、このオレに『結束の力』なんぞを説いてみせたな!だが、この状況…城之内と貴様が互いを潰し合うために闘うこととなったら…そのどこに『結束の力』などが介在する余地がある!」…ていうか社長はもうマリクがそうやってくるだろうっていうのを確信してますよね、なぜ?…なぜちゃうか。結束を信じる遊戯にとって一番辛いのは仲間と戦わさせられること…そんなんグールズからみたら明らかすぎるから、か。社長がモクバ人質に取られたら一番動揺するってバレバレなのと、同じで。
モクバ…。そう、社長はここで遊戯に「答」を出すことを要求してますが…じゃああんたはどうなんだ、っていう。まあ社長の答えはある意味明快?…ペガサス城の時に、操られたモクバとは闘うことはできない、って言ってましたよね。うーん…でも、社長にとってモクバは完全な庇護の対象だから、この場合あてはまらないのかな?
「教えてやろう、遊戯…。人間が何故闘うのか!何故勝利をつかみたいのか!それはすべて『自己愛』獲得のためなのだ!!」
……え…?自己…愛??
人間が、っていうか、あなたが…ってことですよね?少なくとも…
ええ…?自己愛獲得……えええええ?????
それはあれだよねえ、たとえば「モクバを守るため」とか「仲間を信じる」とかよりももっと下、というか奥に、そういう感情があるってこと…だよね?自分も遊戯も。だからそれと矛盾が生じる場合に……あれ?あれれ??
あかん、ちょっとこのセリフ、保留!!
童実野埠頭到着。
…洗脳城之内くん、いつもとのギャップもあいまって、めちゃくちゃ怖いです…。
二人の対峙を、後ろから黙って見てる社長。状況がわからないモクバに対する形で、少しその心を言葉にしてくれます。
「決闘者である限り、敵が仲間であろうが潰さねばならない…それが闘いの宿命!そうしなければ先には進めない!」そしてこれ以降はモノローグ。
「(この闘いで遊戯に問われているもの…。いつもの友情ゴッコや結束力など全て捨て切らねば己の道も閉ざされてしまう…。さあどうする遊戯!答を見せてもらおうか!)」
…つまり、社長も…どうしていいかわかんないから、遊戯の答を見てみたいってこと…か?結束の大事さは(嫌々ながら)わかったけど、それが通じないとき、どう闘うのか…。もしこれが自分だったら、操られているのがモクバだったら、どうするのか…考えている…のかな…。
豹変した城之内にものすごく動揺する闇様とは対照的に、冷静に成り行きを見定めようとしていた社長ですが…。行われるのが文字通りのデスマッチと気づき、モクバの言葉もあって、真剣に止めようとする社長がかわいいです。というか…正直…意外でした。
「(ここまで残酷な決闘をさせるとは…これがマリクの洗脳術なのか!…どちらか一方が、確実に命を落とす闘い…『死』をもってしか遊戯が示せる『答』はない!そんな『答』はオレが望んだものではない!)」
そして「救出するしかない!」って、走り出す……。なんだかとっても人間的。あーんないじわるなこと言ってたのに、命がかかわるとなると、ちゃんと決闘を止めようとするだなんて!
…そしてここで嫌でも思い出すのは…やっぱり「死ぬ死ぬ詐欺」ですよね。…死をもって答を示すというのは、間違っていると…自分で認めているのか、これ…。
そうしてしまうのは、簡単だから。そしてそれが間違っていると言われたから。
じゃあ、どうするのか、見せて欲しいって……。
おいおい…かわいいじゃないの……社長……。
しかし、止めようとした社長は、その場で動けなくなります。
…背後のモクバを人質にとられた!
さすがグールズ。さすがマリク様。一番効果的な嫌がらせしてきますね!
そうして、止めることもできずに、洗脳城之内と遊戯の危険なデュエルが始まってしまう…。
…このデュエル、本当に…見てて辛い。苦しくなる。
でもアニメで見たときも、この展開には感動しました…。
自分が闘ってみる、と出てくる表遊戯…。相変わらず彼の女神っぷりはものすごい。なんかさ、確実に一段違うところにいるよね…人格的に。
エクスチェンジ使うとこ、めっちゃ好き。城之内の本能にひたすら訴えかけ続け、…そして最後は、彼を守るために……ううっ。
「城之内くん…大好きだ……」は、ほんまに名シーンです…。何回読んでもここは涙が…。
さて、このデュエルの唯一の見物人である社長(アニメでは確かもっと人がいたよね?)の行動を見てみましょう!
「(!!この大会ではモンスター及びプレイヤーへの直接攻撃系魔法カードは禁止されているハズだ!!)」洗脳城之内の一発目の攻撃に対してこれ。さすが主催者、ルールには敏感。
「(遊戯…なんとか耐えしのげ…。決闘者のプライド亡き愚かな決闘を!)」モクバを背後で拘束されたせいで、後ろ向きにしか二人の決闘を見ることができないが、それでもこんなに心配している社長。かわいい。
「(なぜ千年パズルを外した!奴ではこの決闘…敗北の道しかない!!)」ナチュラルにひどい。ていうかパズルがスイッチになってるってのは認めてるのか、社長。
「(ここは一か八か…賭けに出るしかない!)」タイムリミットが迫っているということで、自分が行動を起こすことをひそかに決意する社長。優しいな!
そして…残り時間が4分を切った、その時!行くぜー!超見せ場だぜー!
「(チャンスは一瞬…一枚のカードのみ…。)」背後のとらわれのモクバと、グールズを見やり、…スキを見てすばやくドロー!
「(決闘の女神よ!今だけはカードの引きに幸運をもたらすな!!)」
カードを一瞬確認、たまらず「く…!!」という声が出てしまうが…「(許せ!)」と……投げたああああああ!!

手裏剣のように投げたカードは、見事、敵の手に刺さり、その手からナイフが落ちる!すかさずモクバは腕を振り払い、脱出!モクバさえ無事ならこっちのもんだぜ、とばかりに「お…の れぇっ!!」と、怒りの形相で思いっきり敵を殴る!…決闘盤で。キャー!!かっこいいいいいいい!!
次ページで、もう一人も殴りとばす!強ぇぇ~社長!
ていうかここのモクバまためっちゃかわいい~!「スゲーっ!」って(笑)。
いやすごいとは思うけど!

ていうか模写してて気づいたけど…左手で殴ってるなあ、社長。
…まあ、利き腕がどうかっていうより…武器があるからですよね…。ワリと軽いそうですけど…。カドはすっげえ痛そうだ。
モクバの無事を確認後、足元でうずくまってる奴の手にまだ刺さっていたカードを回収…。
「不運にも引きが良すぎた…。」
なんと嫁カード!!嫁だったから、くっ!て一瞬ためらった!
だから謝って…それでも投げた!!ステキぃぃ!!しゃちょおおおおお!!
「貴様のおかげでオレのカードに汚らわしい血がついたわ!」
そりゃ怒る。嫁は「逆転の女神」とは違うからね(6巻参照)。本気で怒るよね。
「死ね!!ブタ共!!」 ドボンドボン(←効果音)
あ…海に落としたっぽい…。
そんで、それが終わったら、すぐに二人のところへ向かうんですよ!超ダッシュで!!…結果的に二人の決闘には手出しできてないんですけどそれは言っちゃいけない!てかむしろ、実はこうやって必死になってた、ってところがまたいいではないですか…!
でもねでもね!!
…最後の最後で社長は大活躍なんですよ!!
実は私、アニメ見てて最初に「あ、やばい、原作も読みたい…」って思ったの、このシーンでした。アニメではちょっと状況が違ってて、最後は城之内を妹さんが見事なダイビングで救出するんですけども。
原作では、社長が…助けるって、聞いて。
何いいいいい!?ってなりますよね?だって雑魚とか負け犬とかボロクソ言ってるのに…助けるとな!?どういうことなの!?
って。
ええもう、超満足な展開でしたよ!!買ってよかった文庫版!!
だってこれ!!このポーズ!
「ククク…雑魚とはどのくらい息がもつものかな…。」

なにしてるのおおおおおおおおおおおおおお!!!!!(爆笑)
鍵が入ってた箱にわざわざ片足乗っけて!
なんだこの人!なんでこんな……ああもうおもしろいいいいいい…。
見えないと思いますが、指先でちーっちゃい鍵をつまんでます。で、手の下あたりはもう海なんです。
早く!早く鍵あげて!城之内死んじゃう!!
「(さすがに限界か…)」

なにげにこの、落とすとこもキャワイイ。
つーか常識でありえないよね…!落として、城之内が取れなかったらどうするつもりやねん!…でも社長が私マーメイ♪ばりに海に飛び込んで救出、はもっとありえないのでこれでいいのだ!
そして鍵をうまいことゲット、自力で上がってきた城之内を迎え、これ。
「フン…!オレが貴様を助けてやったのは、決闘盤を取り外すのを優先するあまり…自分の手錠を取り外すための鍵を取りそこなった…あまりのバカさ加減に感心させられたからだ…!」
社長社長、「勘違いするな」が抜けてますよ。
決闘盤を大事にしてくれてありがとうって素直に言えばいいのに。かわいいなー。
悔しそうな城之内を尻目に、一人で少し笑う社長。
「(フ…ようやく凡骨決闘者ってところか…)」
ここでやっと凡骨にクラスチェンジ!おめでとー。
というわけで…ああやっと終わった…。
社長好きには最初から最後まで、非常にオイシイ巻でした。大変だったけど…。
ううっ、やっとだ…。行くぞ!14巻!!
「今のオベリスクによる攻撃で貴様はライフを失った!自らが仕掛けた地雷の罠で吹き飛ぶがいい!ハハハハハ!」
…いひひあははじゃない!!
そりゃそうか、字で書いたらおかしいもんね!うわー、アニメスタッフさん超グッジョブ!!そして津田さんもグッジョブ!…アニメ未見の方、よろしければこのシーン見てみてくださいね。ほんまに「おかしくておかしくて最後まで言い切る前に笑いがこぼれちゃった」って感じですから!アニメ社長大好きになっちゃいますから!マジで。
というわけで、遊戯・社長チームの勝利です!おめでとー!!
片方を倒したところで決着となったのが不満なご様子の社長。闇様に「これ以上の追い打ちはオレ達決闘者の誇りに傷をつけるぜ!」と言われても「フン!敵をつぶしてこそ俺の誇りは保たれる!」って。
そして続けてこれ。
「遊戯。今のタッグバトルでは貴様と手を組みはしたが…勘違いをするな…。」また言ってる。
「オレはいずれ…貴様を潰さねばならない…それが宿命なのだ!」これはまあかっこいいんですけど、直後のモノローグが、「(神のカードを手に入れるために!)」…あれ、そこ…そこを声出して言わなあかんのちゃうん?あふれそうになるデレをちょっとでも抑えようとしてるんか??(何それ)
そこで敵の意識がマリクに乗っ取られ、会話に。今のデュエルは全部見てたらしい。
で、…すでに城之内はマリクの手に落ちたと知り、動揺する闇様。
後半は黙ってマリクと遊戯のやり取りを聞いていた社長が、どこかとの通信を終えたのを目にした遊戯はなりふりかまわず叫ぶ。城之内くんの居場所を教えてくれ、と…。
ハイ、こっからスーパー"素直になれない"社長タイムです。
薄く笑い、敵から奪ったパズルカードを遊戯に渡そうとする社長。このタッグマッチに勝利したことで、二人ともカードを6枚そろえたことになり、この時点で決勝戦出場確定。「大会開催者として貴様の健闘を称えてやる!ククク…」だそうです。
バトルシティ開幕の時に自分で説明したとおり、まだ誰も知らない決勝の舞台を知るために、決闘盤にパズルカードをセットする社長。そこで思わず口をはさむ遊戯。自分にとって今行かなきゃいけない場所は決勝の舞台ではなく、仲間の待つ場所なんだ、と。それを聞いて、また少し笑う社長。
「遊戯!今回のタッグバトルにおいての勝因!それは貴様のいう『結束の力』にあったことは認める!」あれ、認めてるよ!?
「だが!!真の闘いにおいて信じられるのは己のみ!他人の力など無用!それがオレの決闘者としての信念!オレの運命を切り開くことのできる唯一の方法!」ここ、運命のルビは「生き方」になってます。…自分の信念を語る背中がかっこいい社長。…「生き方」を、切り開くための…唯一の…考え。
遊戯は叫ぶ。
「だが海馬!貴様にはわかるハズだ!大切なものを守るために闘わなければならないことを!」
社長、無言。
「ならばひとつ聞く…。守るべきはずの仲間が貴様に牙をむき…真剣勝負においてそいつを倒さぬ限り、貴様の道が開かれなかったとしたら!貴様はその仲間を踏み越え…進めるか!」
その社長の問いに、一瞬答えにつまる遊戯。
「わからない…だが…」まっすぐ社長を見る!「その答は…その場所にある!」
そこでヘリ登場!ヘリにはモクバが乗っていて、兄サマに言われた城之内の現在地は突き止めた、って。……ちょっとちょっと、ちょっと!!なによう!あんなイジワルっぽい質問投げかけといて!とっくにスタンバイしてあげてたんじゃーん!なんて優しいの!社長ーーー!!
「ヘリに乗れ、遊戯!向かうは貴様の仲間の待つ場所だ!!」
やーん!かっこいいいいいい~~~~~!!
ヘリの中。もう頭の中は城之内くんのことでいっぱいな闇様に対して、またかまってちゃんモードな社長。愛しい…!(えー)
マリクの話をしてて、千年アイテムのことが出て、「フン…!悪趣味なオカルトグッズか…!」って、そこまではいい。ああ、オカルト嫌いだもんね、と思うんだけど、次。千年ロッドについて。
「人間を洗脳し、操る力か…。にわかには信じられんがな…。」
ええええええええ!!アンタ、千年パズルでマイクラされたし、千年眼でカードに魂閉じ込められたのに、まだ信じてないのね…!!ほんまに、自分できちんと確認できてないことは信じないんですね。さすが科学者!
「遊戯…オレにはわかっている…。貴様は心にある自己矛盾によって『答』を出せないでいるのだ…。」いじわる社長。
「そう…貴様はレア・ハンター共とのタッグバトルにおいて、このオレに『結束の力』なんぞを説いてみせたな!だが、この状況…城之内と貴様が互いを潰し合うために闘うこととなったら…そのどこに『結束の力』などが介在する余地がある!」…ていうか社長はもうマリクがそうやってくるだろうっていうのを確信してますよね、なぜ?…なぜちゃうか。結束を信じる遊戯にとって一番辛いのは仲間と戦わさせられること…そんなんグールズからみたら明らかすぎるから、か。社長がモクバ人質に取られたら一番動揺するってバレバレなのと、同じで。
モクバ…。そう、社長はここで遊戯に「答」を出すことを要求してますが…じゃああんたはどうなんだ、っていう。まあ社長の答えはある意味明快?…ペガサス城の時に、操られたモクバとは闘うことはできない、って言ってましたよね。うーん…でも、社長にとってモクバは完全な庇護の対象だから、この場合あてはまらないのかな?
「教えてやろう、遊戯…。人間が何故闘うのか!何故勝利をつかみたいのか!それはすべて『自己愛』獲得のためなのだ!!」
……え…?自己…愛??
人間が、っていうか、あなたが…ってことですよね?少なくとも…
ええ…?自己愛獲得……えええええ?????
それはあれだよねえ、たとえば「モクバを守るため」とか「仲間を信じる」とかよりももっと下、というか奥に、そういう感情があるってこと…だよね?自分も遊戯も。だからそれと矛盾が生じる場合に……あれ?あれれ??
あかん、ちょっとこのセリフ、保留!!
童実野埠頭到着。
…洗脳城之内くん、いつもとのギャップもあいまって、めちゃくちゃ怖いです…。
二人の対峙を、後ろから黙って見てる社長。状況がわからないモクバに対する形で、少しその心を言葉にしてくれます。
「決闘者である限り、敵が仲間であろうが潰さねばならない…それが闘いの宿命!そうしなければ先には進めない!」そしてこれ以降はモノローグ。
「(この闘いで遊戯に問われているもの…。いつもの友情ゴッコや結束力など全て捨て切らねば己の道も閉ざされてしまう…。さあどうする遊戯!答を見せてもらおうか!)」
…つまり、社長も…どうしていいかわかんないから、遊戯の答を見てみたいってこと…か?結束の大事さは(嫌々ながら)わかったけど、それが通じないとき、どう闘うのか…。もしこれが自分だったら、操られているのがモクバだったら、どうするのか…考えている…のかな…。
豹変した城之内にものすごく動揺する闇様とは対照的に、冷静に成り行きを見定めようとしていた社長ですが…。行われるのが文字通りのデスマッチと気づき、モクバの言葉もあって、真剣に止めようとする社長がかわいいです。というか…正直…意外でした。
「(ここまで残酷な決闘をさせるとは…これがマリクの洗脳術なのか!…どちらか一方が、確実に命を落とす闘い…『死』をもってしか遊戯が示せる『答』はない!そんな『答』はオレが望んだものではない!)」
そして「救出するしかない!」って、走り出す……。なんだかとっても人間的。あーんないじわるなこと言ってたのに、命がかかわるとなると、ちゃんと決闘を止めようとするだなんて!
…そしてここで嫌でも思い出すのは…やっぱり「死ぬ死ぬ詐欺」ですよね。…死をもって答を示すというのは、間違っていると…自分で認めているのか、これ…。
そうしてしまうのは、簡単だから。そしてそれが間違っていると言われたから。
じゃあ、どうするのか、見せて欲しいって……。
おいおい…かわいいじゃないの……社長……。
しかし、止めようとした社長は、その場で動けなくなります。
…背後のモクバを人質にとられた!
さすがグールズ。さすがマリク様。一番効果的な嫌がらせしてきますね!
そうして、止めることもできずに、洗脳城之内と遊戯の危険なデュエルが始まってしまう…。
…このデュエル、本当に…見てて辛い。苦しくなる。
でもアニメで見たときも、この展開には感動しました…。
自分が闘ってみる、と出てくる表遊戯…。相変わらず彼の女神っぷりはものすごい。なんかさ、確実に一段違うところにいるよね…人格的に。
エクスチェンジ使うとこ、めっちゃ好き。城之内の本能にひたすら訴えかけ続け、…そして最後は、彼を守るために……ううっ。
「城之内くん…大好きだ……」は、ほんまに名シーンです…。何回読んでもここは涙が…。
さて、このデュエルの唯一の見物人である社長(アニメでは確かもっと人がいたよね?)の行動を見てみましょう!
「(!!この大会ではモンスター及びプレイヤーへの直接攻撃系魔法カードは禁止されているハズだ!!)」洗脳城之内の一発目の攻撃に対してこれ。さすが主催者、ルールには敏感。
「(遊戯…なんとか耐えしのげ…。決闘者のプライド亡き愚かな決闘を!)」モクバを背後で拘束されたせいで、後ろ向きにしか二人の決闘を見ることができないが、それでもこんなに心配している社長。かわいい。
「(なぜ千年パズルを外した!奴ではこの決闘…敗北の道しかない!!)」ナチュラルにひどい。ていうかパズルがスイッチになってるってのは認めてるのか、社長。
「(ここは一か八か…賭けに出るしかない!)」タイムリミットが迫っているということで、自分が行動を起こすことをひそかに決意する社長。優しいな!
そして…残り時間が4分を切った、その時!行くぜー!超見せ場だぜー!
「(チャンスは一瞬…一枚のカードのみ…。)」背後のとらわれのモクバと、グールズを見やり、…スキを見てすばやくドロー!
「(決闘の女神よ!今だけはカードの引きに幸運をもたらすな!!)」
カードを一瞬確認、たまらず「く…!!」という声が出てしまうが…「(許せ!)」と……投げたああああああ!!

手裏剣のように投げたカードは、見事、敵の手に刺さり、その手からナイフが落ちる!すかさずモクバは腕を振り払い、脱出!モクバさえ無事ならこっちのもんだぜ、とばかりに「お…の れぇっ!!」と、怒りの形相で思いっきり敵を殴る!…決闘盤で。キャー!!かっこいいいいいいい!!
次ページで、もう一人も殴りとばす!強ぇぇ~社長!
ていうかここのモクバまためっちゃかわいい~!「スゲーっ!」って(笑)。
いやすごいとは思うけど!

ていうか模写してて気づいたけど…左手で殴ってるなあ、社長。
…まあ、利き腕がどうかっていうより…武器があるからですよね…。ワリと軽いそうですけど…。カドはすっげえ痛そうだ。
モクバの無事を確認後、足元でうずくまってる奴の手にまだ刺さっていたカードを回収…。
「不運にも引きが良すぎた…。」
なんと嫁カード!!嫁だったから、くっ!て一瞬ためらった!
だから謝って…それでも投げた!!ステキぃぃ!!しゃちょおおおおお!!
「貴様のおかげでオレのカードに汚らわしい血がついたわ!」
そりゃ怒る。嫁は「逆転の女神」とは違うからね(6巻参照)。本気で怒るよね。
「死ね!!ブタ共!!」 ドボンドボン(←効果音)
あ…海に落としたっぽい…。
そんで、それが終わったら、すぐに二人のところへ向かうんですよ!超ダッシュで!!…結果的に二人の決闘には手出しできてないんですけどそれは言っちゃいけない!てかむしろ、実はこうやって必死になってた、ってところがまたいいではないですか…!
でもねでもね!!
…最後の最後で社長は大活躍なんですよ!!
実は私、アニメ見てて最初に「あ、やばい、原作も読みたい…」って思ったの、このシーンでした。アニメではちょっと状況が違ってて、最後は城之内を妹さんが見事なダイビングで救出するんですけども。
原作では、社長が…助けるって、聞いて。
何いいいいい!?ってなりますよね?だって雑魚とか負け犬とかボロクソ言ってるのに…助けるとな!?どういうことなの!?
って。
ええもう、超満足な展開でしたよ!!買ってよかった文庫版!!
だってこれ!!このポーズ!
「ククク…雑魚とはどのくらい息がもつものかな…。」

なにしてるのおおおおおおおおおおおおおお!!!!!(爆笑)
鍵が入ってた箱にわざわざ片足乗っけて!
なんだこの人!なんでこんな……ああもうおもしろいいいいいい…。
見えないと思いますが、指先でちーっちゃい鍵をつまんでます。で、手の下あたりはもう海なんです。
早く!早く鍵あげて!城之内死んじゃう!!
「(さすがに限界か…)」

なにげにこの、落とすとこもキャワイイ。
つーか常識でありえないよね…!落として、城之内が取れなかったらどうするつもりやねん!…でも社長が私マーメイ♪ばりに海に飛び込んで救出、はもっとありえないのでこれでいいのだ!
そして鍵をうまいことゲット、自力で上がってきた城之内を迎え、これ。
「フン…!オレが貴様を助けてやったのは、決闘盤を取り外すのを優先するあまり…自分の手錠を取り外すための鍵を取りそこなった…あまりのバカさ加減に感心させられたからだ…!」
社長社長、「勘違いするな」が抜けてますよ。
決闘盤を大事にしてくれてありがとうって素直に言えばいいのに。かわいいなー。
悔しそうな城之内を尻目に、一人で少し笑う社長。
「(フ…ようやく凡骨決闘者ってところか…)」
ここでやっと凡骨にクラスチェンジ!おめでとー。
というわけで…ああやっと終わった…。
社長好きには最初から最後まで、非常にオイシイ巻でした。大変だったけど…。
ううっ、やっとだ…。行くぞ!14巻!!