遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」
☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ。あと海馬ランドトートバックとKC名刺ケース。コスパ万歳!!
☆そろそろマジでコスパさんの新商品が来てもいいんじゃないの?とサイトを訪れてみてびっくり。「千年パズルペンダント」…だと…!?値段見て二度びっくり。13,650円!?…社長とおそろいのペンダント出ても、こんな値段ではとても買えません…。分割じゃないと…(分割なら買うの!?)。
**************************************
17巻感想から、2ヶ月以上も経ってしまいました。最長記録だわ…。
あんだけ書くのはマジで大変だったので、終わったら気が抜けてしまった…というのも、もちろんあるんですが。
…知ってるんです。ずいぶん前にWikiで読んだんです。
原作社長の出番はこのバトル・シティ編と共に終わる、ってことは……。
つまり…実質の登場最終巻が、この18巻。フィナーレなわけです。
1巻から「海馬くん」を追っかけて必死で感想書いてきて…それが、ここで終わる…。
なら、それにふさわしい感想にしなければ、と…真剣に、思いました。
17巻の時みたいに、デュエルの様子を細かく書くのはやめにして…とにかく、…最後の最後の、社長の「あの表情」に至るまでの軌跡を…全部振り返ってみよう!
と思って…とりあえず、1巻から読み返してみました!
その時はわからなかったことも、少しわかったり、違う見方が出来たり…。一つ確実に言えるのは、「海馬くんはこの物語の中でものすごい成長を遂げている」、ということです!イヤ身長とかがじゃなくて。
以下、気づいたことなど。
【1巻】海馬くんレベル1。最初読んだ時は「誰これ!」状態でしたが、今見るとちゃんと「社長の昔の姿」に見える不思議。
【2巻】シャーディーの言うことがまるで社長のよう。びっくりした。
【3巻】DEATH-Tのモクバ戦終了後…、モクバは17巻での兄とそっくりなセリフを言っている。カプモンのレベルもパワーも自分が圧倒的に有利だった、負ける要素はなかったはずだって…。それなのに、何故負けたのか。兄サマによる罰ゲーム→救出、の際に遊戯から答が。
「オレがゲームに勝てたのは、手を差し伸べてくれる仲間がいたからなんだぜ…。」
仲間…。モクバはここでこの答を、遊戯からもらってたんだなあ。
あと、今更ですが…回想での、剛三郎への挑戦って…、口ぐせである「いい暮らしをさせてやる」って約束を守るためだったんだね。モクバのために…。
【4巻・5巻】マイクラ中のため出番なし。
【6巻】兄サマのため、KCの危機にたった一人で立ち向かっていたモクバマジかっこいい。すごいガッツだよな、普通に。
そして、目覚めの巻です。あのタイミングで目を覚ましたのは…まあ青眼の心の悲鳴が届いた、っていうことだろうけど、マイクラされた時に組み始めたパズルもちょうど完成してたのかな?ちなみにあの時、パズル組んでるのは子瀬人。
【7巻】モクバが帰って来て欲しかったのは、この時点でそもそも「昔の兄サマ」だった…?そのまんま帰ってきちゃってますが(=パズル未完成?)、そこらへんはどうだったんでしょうね。
本人は、闇の中で「守るべきものの存在」に気づいたとおっしゃっております。それを確信するための、遊戯との決闘…。
【8巻】溶けていく嫁の中に見るモクバのイメージは、DEATH-Tの時の格好であって幼少期の姿ではない。闇の中で気づいた守るべきものとは、「過去の誓い」ではなく「今(社長が最後に見た姿)」のモクバである…という意識の現れ?
しかしその場で何も出来ない社長をものすごい顔でにらむのは子瀬人である。でもこれも「過去の誓い」の怒りと言うよりは、自身を客観的に見る目線だろうか?子瀬人の姿をしているのは「自分とは違う存在」と認識しているため、とか…。心のパズルを組み上げ、完成させたのは、この「子瀬人」であって、社長本人とは違うのかもしれない。
そして死ぬ死ぬ詐欺。
自分なら相手を突き落とす=遊戯にはできないとほぼ確信している。
しかし直前のセリフ…。「相手になりかわり、己を見切った時、勝利を手にする。」ん?自分が相手なら…突き落とすんだよね?いやあのセリフは一種の挑発なのか?命を盾にされては(本当は)自分も攻撃をためらう、だから遊戯もできるわけがない…ということなんだろうか。
でも何度見てもここは、…万が一攻撃されていたらきっと社長は本気で飛び降りただろうと思ってしまう。絶対に、ただのハッタリではなかったんだと。命のチップを簡単に、そして本気で投げ出す社長。杏子に怒られるのも無理はない。
社長にとってのゲームの定義は…「敵対する者同士の『争い』『闘争』」。だから絶対に、モクバとは闘えない…。
【9巻】牢から城の外へと社長を導く子瀬人。手にはあのパズル。笑顔で…消える。
闇様が言うには、あの罰ゲームで心のパズルを「作り直してる」んだって。「今度は」間違えないようにって。イカサマゲームから始まった、間違った悪の心を砕いて。
パズルは完成した。でも社長は(モクバへの愛情は取り戻したものの)、ここでまっさらな…モクバの言う「昔の優しい兄サマ」に戻ったわけではない。
…やっぱりここの子瀬人と社長は別の存在な気がする。剛三郎に挑戦したことで消されてしまった一つの未来(クロノクロス…)の象徴があの子瀬人で、罰ゲームによって救われた、と。
でももちろん元々は社長と同じ存在なのだから、表面に見えなくても何らかの変化はあったのでしょう。消えた先はきっと天国じゃない。社長の中に昇華されたイメージ。この救済がなければ、あの18巻ラストはありえない…みたいな(え、強引?)。
【10巻】イシズさんとの会話、終始驚きすぎな社長。仕方ないけど…笑える。
決闘盤最終テスト中のモノローグは今見ても…なんていうか、すごい。あの石板を見てあれが遊戯だと確信。それを遊戯本人が見て過去を探し始めることを確信。そしてその上で自分と真っ向から対立するであろう(決闘も考え方も)ことまで確信している。……イシズさんとの会話もそうだけど、頭の回転速すぎ。自分の「過去」へのアレルギー反応(←個人的解釈)をこんなに立派?に論点すりかえできるの、普通にスゴイ。
青眼を前にして、遊戯のことを思い出す社長。
「(己のカードを信じ、臆せず一歩を踏み出す勇気が勝利をもたらす!決闘者にとって最大の敵は、己の心に潜む『恐怖』という魔物に他ならないのだ!)」
…意外と素直ですよね。学ぶ姿勢はあるというか…。本人いない時限定かもだが。
【11巻】「見たまえ」……。何度見てもおもろい、BCの開幕宣言。
マリク様、海馬について「それなりの利用手段もある。」と言っておるが…どのへんが……?洗脳は…なかなか効かなそうな……。
【12巻】「立ち上がれ遊戯!」について。
社長は、あの瞬間あの場所に着いたんだなあ…。
神のカードを持つレアハンターと闘っているってことはわかってたけど、マリクの無限コンボとか、オシリスの性能(召雷弾とか)には、あのやりとりの後に知ったみたいやし。
つまり、とにかくあの場所に到着して最初に見た光景が遊戯の絶望してる姿で、状況は全然わからんけどとりあえず「立ち上がれ」と。膝をつくなど許さない、と。…すごいシーンだなあ、ここ。
「(オレにとって、敵とは常に最強でなければ気が済まない…。相応に価値を高めてもらわなくては、貴様を倒す意味はないからな!)」
遊戯を倒すことが目的じゃなくて、より自分を高めるための手段として、なのね。すごいライバルっぷりだー!
【13巻】タッグデュエルについて。
結束が必要だ、ということを場の雰囲気だけじゃなく、はっきり言葉にして伝える闇様の姿は最終戦を思い出す。空気読めっていうのは(冗談じゃなくても)社長には通じない…っつーか、全力で無視されるということがよくわかってるんだなあ。まあ言葉にしても、反論返ってくるけど…。あと、挑発もお上手です。(「勇気を示せよ」のとこ)
社長が生き抜く上でたった一つ信じるものが「力」だった。己以外は全てが敵。敵をつぶして自分を守るために必要なのが…社長がずっと求めてきた「力」。それを上回るものに…ここで気づく…。
社長のイジワル質問も、「仲間」を「守るべきもの」と置き換えると考えやすい。守るべきはずの者が牙をむき、倒さなければ進めないとき、その者を踏み越え進めるかどうか…。表の遊戯が最後に示す答えは…「踏み越えない」。結束の力があてはまらない状況であっても、優しさと強さで全てを救うというもの…。
そして大きな謎だった「自己愛」発言。
「教えてやろう遊戯…。人間が何故闘うのか!何故勝利をつかみたいのか!それはすべて『自己愛』獲得のためなのだ!」
…私が当時この発言の意味が全然わからなかったのは、社長は自分自身のことが大好きだろうと信じて疑わなかったから。17巻の感想を書くために色々考えてて、初めて「社長は自分のことが嫌いだったのかもしれない」という可能性に気づいた。…これについてはめちゃ長くなりそうなので、また後で。
【14巻】とどめを刺せ!じゃねーだろよ…。
【15巻】イシズ戦。初対面より好印象ってすっごいほめてるよねー。イイナー。
ていうか…だめだおもしろすぎるよこの二人のやりとり!!「手札をお見せなさい!瀬人!」「ぬぬぬぬぅぅ」(笑)
闇様の激励は、社長よかったね…と言わざるを得ない。
杏子がいいこと言ってた。
「(今を立ち止まって過去を探す遊戯。対して――過去を閉ざし未来を目指す海馬くん。だからこそ二人は互いに闘うことを望んでいるのかも…。互いに秘められた答をみつけるために…。)」
石板は信じないのにひらめきは信じる社長。勢いって大事ですね。
「人の心には、神を超えて信じるべきものがある」……。
最後も杏子。
「(…私達はすでに見ていた…。あの石板に記されていた…『宿命』という『未来』の刻印を…!)」
【16巻】大丈夫だモクバ、のシーンは泣かせるのう。
あえてガレキの中に造ったタワー。その頂上で決闘王になった時、剛三郎の全てを超えた証が与えられる……。
ここにもヒントはあった。証って…誰に与えられるの?っていう…。称号を欲しがるっていうのも一つの支えを求めてるということなのかもしれな…ああ、これも後で書きます。
バトロワは笑ってしまってまともに読めない。くそぅ…凡骨かっこええなあ。
キライじゃないよ。ただかっこよすぎてうらやましいだけさ!
【17巻】敗者に答などない、に対して、闇様。
「敗北で地を見つめるか…敗北でその先の未来を見つめるか…。再び立ち上がり、見果てぬ先まで続く闘いのロードを進むか否か!その先に必ず『答』はある!」
敗北はゼロだと考える社長と、そうは考えない闇様。そして結局は…負けた社長も立ち上がり、答を見つけることに…なる。
「人は誰しも『答』を求める限り、戻るべき場所がある。」
闇様も、(この時点で闇をさまよっていた=この世に戻るべき)凡骨も、ずっと答を求めてきた。社長だけは…戻るべき場所も、答も求めてはいなかったけど…でも、見つける…。最後に……。
真の決闘者像は、(それが多少歪んでいたとしても)社長の中に明確にあっただろうし、戻るべき場所なんてないって思ってそう。全速前進あるのみ!みたいな。
一つだけ、社長が口にする「求めていた答」は、遊戯との闘いへの執着のことだった。でもそれは石板に記されていたって……。
イシズがラストで言ってるけど…石板の意味、本当に気づいていたんだろうか??
でもあれがあの時点で読めていたとすると…微妙なカンジ…。あれ以来石板そのものは見てないはずだし…。ああ、いや、あの時点でもし読めてたら、ラーのカードの解読であんなに驚かないよな。単に「ペレト・ケレトゥ」の意味が通じただけ?
遊戯は過去の象徴だと言ってた。それに固執するのは過去に固執するのと同じ。過ぎ去った過去など何の意味も持たないってわかってるのにこだわってしまう自分が許せない…とか?石板も自分は絶対関係ないはずで、でも本当は気になってしまう…それも許せない?
憎しみと怒りを糧にして闘ってきた。自分のため、モクバのために。それを壊されるわけにはいかない。ずっとこの先も、これで正しかったんだと信じるために、ずっとこれを続けなきゃいけない。…社長の、これらの強い思い込みを、あえて壊した闇様。憎しみの闇から海馬を救うために。友の、ために…。
次は…上にもちらっと書いた、17巻感想を書くときに考えていた「『自己愛発言』からの海馬瀬人についての考察」。
妄想しかありませんので飛ばしてくださっても大丈夫です。18巻感想はそのまた次から!
え、飛ばしていいなら書くな?…いやでも私は、どうしてもこれと次を書かないとあのラストの感想は書けないんですよね。
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」
☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ。あと海馬ランドトートバックとKC名刺ケース。コスパ万歳!!
☆そろそろマジでコスパさんの新商品が来てもいいんじゃないの?とサイトを訪れてみてびっくり。「千年パズルペンダント」…だと…!?値段見て二度びっくり。13,650円!?…社長とおそろいのペンダント出ても、こんな値段ではとても買えません…。分割じゃないと…(分割なら買うの!?)。
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17巻感想から、2ヶ月以上も経ってしまいました。最長記録だわ…。
あんだけ書くのはマジで大変だったので、終わったら気が抜けてしまった…というのも、もちろんあるんですが。
…知ってるんです。ずいぶん前にWikiで読んだんです。
原作社長の出番はこのバトル・シティ編と共に終わる、ってことは……。
つまり…実質の登場最終巻が、この18巻。フィナーレなわけです。
1巻から「海馬くん」を追っかけて必死で感想書いてきて…それが、ここで終わる…。
なら、それにふさわしい感想にしなければ、と…真剣に、思いました。
17巻の時みたいに、デュエルの様子を細かく書くのはやめにして…とにかく、…最後の最後の、社長の「あの表情」に至るまでの軌跡を…全部振り返ってみよう!
と思って…とりあえず、1巻から読み返してみました!
その時はわからなかったことも、少しわかったり、違う見方が出来たり…。一つ確実に言えるのは、「海馬くんはこの物語の中でものすごい成長を遂げている」、ということです!イヤ身長とかがじゃなくて。
以下、気づいたことなど。
【1巻】海馬くんレベル1。最初読んだ時は「誰これ!」状態でしたが、今見るとちゃんと「社長の昔の姿」に見える不思議。
【2巻】シャーディーの言うことがまるで社長のよう。びっくりした。
【3巻】DEATH-Tのモクバ戦終了後…、モクバは17巻での兄とそっくりなセリフを言っている。カプモンのレベルもパワーも自分が圧倒的に有利だった、負ける要素はなかったはずだって…。それなのに、何故負けたのか。兄サマによる罰ゲーム→救出、の際に遊戯から答が。
「オレがゲームに勝てたのは、手を差し伸べてくれる仲間がいたからなんだぜ…。」
仲間…。モクバはここでこの答を、遊戯からもらってたんだなあ。
あと、今更ですが…回想での、剛三郎への挑戦って…、口ぐせである「いい暮らしをさせてやる」って約束を守るためだったんだね。モクバのために…。
【4巻・5巻】マイクラ中のため出番なし。
【6巻】兄サマのため、KCの危機にたった一人で立ち向かっていたモクバマジかっこいい。すごいガッツだよな、普通に。
そして、目覚めの巻です。あのタイミングで目を覚ましたのは…まあ青眼の心の悲鳴が届いた、っていうことだろうけど、マイクラされた時に組み始めたパズルもちょうど完成してたのかな?ちなみにあの時、パズル組んでるのは子瀬人。
【7巻】モクバが帰って来て欲しかったのは、この時点でそもそも「昔の兄サマ」だった…?そのまんま帰ってきちゃってますが(=パズル未完成?)、そこらへんはどうだったんでしょうね。
本人は、闇の中で「守るべきものの存在」に気づいたとおっしゃっております。それを確信するための、遊戯との決闘…。
【8巻】溶けていく嫁の中に見るモクバのイメージは、DEATH-Tの時の格好であって幼少期の姿ではない。闇の中で気づいた守るべきものとは、「過去の誓い」ではなく「今(社長が最後に見た姿)」のモクバである…という意識の現れ?
しかしその場で何も出来ない社長をものすごい顔でにらむのは子瀬人である。でもこれも「過去の誓い」の怒りと言うよりは、自身を客観的に見る目線だろうか?子瀬人の姿をしているのは「自分とは違う存在」と認識しているため、とか…。心のパズルを組み上げ、完成させたのは、この「子瀬人」であって、社長本人とは違うのかもしれない。
そして死ぬ死ぬ詐欺。
自分なら相手を突き落とす=遊戯にはできないとほぼ確信している。
しかし直前のセリフ…。「相手になりかわり、己を見切った時、勝利を手にする。」ん?自分が相手なら…突き落とすんだよね?いやあのセリフは一種の挑発なのか?命を盾にされては(本当は)自分も攻撃をためらう、だから遊戯もできるわけがない…ということなんだろうか。
でも何度見てもここは、…万が一攻撃されていたらきっと社長は本気で飛び降りただろうと思ってしまう。絶対に、ただのハッタリではなかったんだと。命のチップを簡単に、そして本気で投げ出す社長。杏子に怒られるのも無理はない。
社長にとってのゲームの定義は…「敵対する者同士の『争い』『闘争』」。だから絶対に、モクバとは闘えない…。
【9巻】牢から城の外へと社長を導く子瀬人。手にはあのパズル。笑顔で…消える。
闇様が言うには、あの罰ゲームで心のパズルを「作り直してる」んだって。「今度は」間違えないようにって。イカサマゲームから始まった、間違った悪の心を砕いて。
パズルは完成した。でも社長は(モクバへの愛情は取り戻したものの)、ここでまっさらな…モクバの言う「昔の優しい兄サマ」に戻ったわけではない。
…やっぱりここの子瀬人と社長は別の存在な気がする。剛三郎に挑戦したことで消されてしまった一つの未来(クロノクロス…)の象徴があの子瀬人で、罰ゲームによって救われた、と。
でももちろん元々は社長と同じ存在なのだから、表面に見えなくても何らかの変化はあったのでしょう。消えた先はきっと天国じゃない。社長の中に昇華されたイメージ。この救済がなければ、あの18巻ラストはありえない…みたいな(え、強引?)。
【10巻】イシズさんとの会話、終始驚きすぎな社長。仕方ないけど…笑える。
決闘盤最終テスト中のモノローグは今見ても…なんていうか、すごい。あの石板を見てあれが遊戯だと確信。それを遊戯本人が見て過去を探し始めることを確信。そしてその上で自分と真っ向から対立するであろう(決闘も考え方も)ことまで確信している。……イシズさんとの会話もそうだけど、頭の回転速すぎ。自分の「過去」へのアレルギー反応(←個人的解釈)をこんなに立派?に論点すりかえできるの、普通にスゴイ。
青眼を前にして、遊戯のことを思い出す社長。
「(己のカードを信じ、臆せず一歩を踏み出す勇気が勝利をもたらす!決闘者にとって最大の敵は、己の心に潜む『恐怖』という魔物に他ならないのだ!)」
…意外と素直ですよね。学ぶ姿勢はあるというか…。本人いない時限定かもだが。
【11巻】「見たまえ」……。何度見てもおもろい、BCの開幕宣言。
マリク様、海馬について「それなりの利用手段もある。」と言っておるが…どのへんが……?洗脳は…なかなか効かなそうな……。
【12巻】「立ち上がれ遊戯!」について。
社長は、あの瞬間あの場所に着いたんだなあ…。
神のカードを持つレアハンターと闘っているってことはわかってたけど、マリクの無限コンボとか、オシリスの性能(召雷弾とか)には、あのやりとりの後に知ったみたいやし。
つまり、とにかくあの場所に到着して最初に見た光景が遊戯の絶望してる姿で、状況は全然わからんけどとりあえず「立ち上がれ」と。膝をつくなど許さない、と。…すごいシーンだなあ、ここ。
「(オレにとって、敵とは常に最強でなければ気が済まない…。相応に価値を高めてもらわなくては、貴様を倒す意味はないからな!)」
遊戯を倒すことが目的じゃなくて、より自分を高めるための手段として、なのね。すごいライバルっぷりだー!
【13巻】タッグデュエルについて。
結束が必要だ、ということを場の雰囲気だけじゃなく、はっきり言葉にして伝える闇様の姿は最終戦を思い出す。空気読めっていうのは(冗談じゃなくても)社長には通じない…っつーか、全力で無視されるということがよくわかってるんだなあ。まあ言葉にしても、反論返ってくるけど…。あと、挑発もお上手です。(「勇気を示せよ」のとこ)
社長が生き抜く上でたった一つ信じるものが「力」だった。己以外は全てが敵。敵をつぶして自分を守るために必要なのが…社長がずっと求めてきた「力」。それを上回るものに…ここで気づく…。
社長のイジワル質問も、「仲間」を「守るべきもの」と置き換えると考えやすい。守るべきはずの者が牙をむき、倒さなければ進めないとき、その者を踏み越え進めるかどうか…。表の遊戯が最後に示す答えは…「踏み越えない」。結束の力があてはまらない状況であっても、優しさと強さで全てを救うというもの…。
そして大きな謎だった「自己愛」発言。
「教えてやろう遊戯…。人間が何故闘うのか!何故勝利をつかみたいのか!それはすべて『自己愛』獲得のためなのだ!」
…私が当時この発言の意味が全然わからなかったのは、社長は自分自身のことが大好きだろうと信じて疑わなかったから。17巻の感想を書くために色々考えてて、初めて「社長は自分のことが嫌いだったのかもしれない」という可能性に気づいた。…これについてはめちゃ長くなりそうなので、また後で。
【14巻】とどめを刺せ!じゃねーだろよ…。
【15巻】イシズ戦。初対面より好印象ってすっごいほめてるよねー。イイナー。
ていうか…だめだおもしろすぎるよこの二人のやりとり!!「手札をお見せなさい!瀬人!」「ぬぬぬぬぅぅ」(笑)
闇様の激励は、社長よかったね…と言わざるを得ない。
杏子がいいこと言ってた。
「(今を立ち止まって過去を探す遊戯。対して――過去を閉ざし未来を目指す海馬くん。だからこそ二人は互いに闘うことを望んでいるのかも…。互いに秘められた答をみつけるために…。)」
石板は信じないのにひらめきは信じる社長。勢いって大事ですね。
「人の心には、神を超えて信じるべきものがある」……。
最後も杏子。
「(…私達はすでに見ていた…。あの石板に記されていた…『宿命』という『未来』の刻印を…!)」
【16巻】大丈夫だモクバ、のシーンは泣かせるのう。
あえてガレキの中に造ったタワー。その頂上で決闘王になった時、剛三郎の全てを超えた証が与えられる……。
ここにもヒントはあった。証って…誰に与えられるの?っていう…。称号を欲しがるっていうのも一つの支えを求めてるということなのかもしれな…ああ、これも後で書きます。
バトロワは笑ってしまってまともに読めない。くそぅ…凡骨かっこええなあ。
キライじゃないよ。ただかっこよすぎてうらやましいだけさ!
【17巻】敗者に答などない、に対して、闇様。
「敗北で地を見つめるか…敗北でその先の未来を見つめるか…。再び立ち上がり、見果てぬ先まで続く闘いのロードを進むか否か!その先に必ず『答』はある!」
敗北はゼロだと考える社長と、そうは考えない闇様。そして結局は…負けた社長も立ち上がり、答を見つけることに…なる。
「人は誰しも『答』を求める限り、戻るべき場所がある。」
闇様も、(この時点で闇をさまよっていた=この世に戻るべき)凡骨も、ずっと答を求めてきた。社長だけは…戻るべき場所も、答も求めてはいなかったけど…でも、見つける…。最後に……。
真の決闘者像は、(それが多少歪んでいたとしても)社長の中に明確にあっただろうし、戻るべき場所なんてないって思ってそう。全速前進あるのみ!みたいな。
一つだけ、社長が口にする「求めていた答」は、遊戯との闘いへの執着のことだった。でもそれは石板に記されていたって……。
イシズがラストで言ってるけど…石板の意味、本当に気づいていたんだろうか??
でもあれがあの時点で読めていたとすると…微妙なカンジ…。あれ以来石板そのものは見てないはずだし…。ああ、いや、あの時点でもし読めてたら、ラーのカードの解読であんなに驚かないよな。単に「ペレト・ケレトゥ」の意味が通じただけ?
遊戯は過去の象徴だと言ってた。それに固執するのは過去に固執するのと同じ。過ぎ去った過去など何の意味も持たないってわかってるのにこだわってしまう自分が許せない…とか?石板も自分は絶対関係ないはずで、でも本当は気になってしまう…それも許せない?
憎しみと怒りを糧にして闘ってきた。自分のため、モクバのために。それを壊されるわけにはいかない。ずっとこの先も、これで正しかったんだと信じるために、ずっとこれを続けなきゃいけない。…社長の、これらの強い思い込みを、あえて壊した闇様。憎しみの闇から海馬を救うために。友の、ために…。
次は…上にもちらっと書いた、17巻感想を書くときに考えていた「『自己愛発言』からの海馬瀬人についての考察」。
妄想しかありませんので飛ばしてくださっても大丈夫です。18巻感想はそのまた次から!
え、飛ばしていいなら書くな?…いやでも私は、どうしてもこれと次を書かないとあのラストの感想は書けないんですよね。