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「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

遊戯王文庫版感想 18巻(序)

2009-09-06 21:55:04 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」


☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ。あと海馬ランドトートバックとKC名刺ケース。コスパ万歳!!
☆そろそろマジでコスパさんの新商品が来てもいいんじゃないの?とサイトを訪れてみてびっくり。「千年パズルペンダント」…だと…!?値段見て二度びっくり。13,650円!?…社長とおそろいのペンダント出ても、こんな値段ではとても買えません…。分割じゃないと…(分割なら買うの!?)。



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17巻感想から、2ヶ月以上も経ってしまいました。最長記録だわ…。
あんだけ書くのはマジで大変だったので、終わったら気が抜けてしまった…というのも、もちろんあるんですが。

…知ってるんです。ずいぶん前にWikiで読んだんです。
原作社長の出番はこのバトル・シティ編と共に終わる、ってことは……。
つまり…実質の登場最終巻が、この18巻。フィナーレなわけです。
1巻から「海馬くん」を追っかけて必死で感想書いてきて…それが、ここで終わる…。
なら、それにふさわしい感想にしなければ、と…真剣に、思いました。

17巻の時みたいに、デュエルの様子を細かく書くのはやめにして…とにかく、…最後の最後の、社長の「あの表情」に至るまでの軌跡を…全部振り返ってみよう!
と思って…とりあえず、1巻から読み返してみました!
その時はわからなかったことも、少しわかったり、違う見方が出来たり…。一つ確実に言えるのは、「海馬くんはこの物語の中でものすごい成長を遂げている」、ということです!イヤ身長とかがじゃなくて。


以下、気づいたことなど。

【1巻】海馬くんレベル1。最初読んだ時は「誰これ!」状態でしたが、今見るとちゃんと「社長の昔の姿」に見える不思議。

【2巻】シャーディーの言うことがまるで社長のよう。びっくりした。

【3巻】DEATH-Tのモクバ戦終了後…、モクバは17巻での兄とそっくりなセリフを言っている。カプモンのレベルもパワーも自分が圧倒的に有利だった、負ける要素はなかったはずだって…。それなのに、何故負けたのか。兄サマによる罰ゲーム→救出、の際に遊戯から答が。
「オレがゲームに勝てたのは、手を差し伸べてくれる仲間がいたからなんだぜ…。」
仲間…。モクバはここでこの答を、遊戯からもらってたんだなあ。
あと、今更ですが…回想での、剛三郎への挑戦って…、口ぐせである「いい暮らしをさせてやる」って約束を守るためだったんだね。モクバのために…。

【4巻・5巻】マイクラ中のため出番なし。

【6巻】兄サマのため、KCの危機にたった一人で立ち向かっていたモクバマジかっこいい。すごいガッツだよな、普通に。
そして、目覚めの巻です。あのタイミングで目を覚ましたのは…まあ青眼の心の悲鳴が届いた、っていうことだろうけど、マイクラされた時に組み始めたパズルもちょうど完成してたのかな?ちなみにあの時、パズル組んでるのは子瀬人。

【7巻】モクバが帰って来て欲しかったのは、この時点でそもそも「昔の兄サマ」だった…?そのまんま帰ってきちゃってますが(=パズル未完成?)、そこらへんはどうだったんでしょうね。
本人は、闇の中で「守るべきものの存在」に気づいたとおっしゃっております。それを確信するための、遊戯との決闘…。

【8巻】溶けていく嫁の中に見るモクバのイメージは、DEATH-Tの時の格好であって幼少期の姿ではない。闇の中で気づいた守るべきものとは、「過去の誓い」ではなく「今(社長が最後に見た姿)」のモクバである…という意識の現れ?
しかしその場で何も出来ない社長をものすごい顔でにらむのは子瀬人である。でもこれも「過去の誓い」の怒りと言うよりは、自身を客観的に見る目線だろうか?子瀬人の姿をしているのは「自分とは違う存在」と認識しているため、とか…。心のパズルを組み上げ、完成させたのは、この「子瀬人」であって、社長本人とは違うのかもしれない。
そして死ぬ死ぬ詐欺。
自分なら相手を突き落とす=遊戯にはできないとほぼ確信している。
しかし直前のセリフ…。「相手になりかわり、己を見切った時、勝利を手にする。」ん?自分が相手なら…突き落とすんだよね?いやあのセリフは一種の挑発なのか?命を盾にされては(本当は)自分も攻撃をためらう、だから遊戯もできるわけがない…ということなんだろうか。
でも何度見てもここは、…万が一攻撃されていたらきっと社長は本気で飛び降りただろうと思ってしまう。絶対に、ただのハッタリではなかったんだと。命のチップを簡単に、そして本気で投げ出す社長。杏子に怒られるのも無理はない。
社長にとってのゲームの定義は…「敵対する者同士の『争い』『闘争』」。だから絶対に、モクバとは闘えない…。

【9巻】牢から城の外へと社長を導く子瀬人。手にはあのパズル。笑顔で…消える。
闇様が言うには、あの罰ゲームで心のパズルを「作り直してる」んだって。「今度は」間違えないようにって。イカサマゲームから始まった、間違った悪の心を砕いて。
パズルは完成した。でも社長は(モクバへの愛情は取り戻したものの)、ここでまっさらな…モクバの言う「昔の優しい兄サマ」に戻ったわけではない。
…やっぱりここの子瀬人と社長は別の存在な気がする。剛三郎に挑戦したことで消されてしまった一つの未来(クロノクロス…)の象徴があの子瀬人で、罰ゲームによって救われた、と。
でももちろん元々は社長と同じ存在なのだから、表面に見えなくても何らかの変化はあったのでしょう。消えた先はきっと天国じゃない。社長の中に昇華されたイメージ。この救済がなければ、あの18巻ラストはありえない…みたいな(え、強引?)。

【10巻】イシズさんとの会話、終始驚きすぎな社長。仕方ないけど…笑える。
決闘盤最終テスト中のモノローグは今見ても…なんていうか、すごい。あの石板を見てあれが遊戯だと確信。それを遊戯本人が見て過去を探し始めることを確信。そしてその上で自分と真っ向から対立するであろう(決闘も考え方も)ことまで確信している。……イシズさんとの会話もそうだけど、頭の回転速すぎ。自分の「過去」へのアレルギー反応(←個人的解釈)をこんなに立派?に論点すりかえできるの、普通にスゴイ。
青眼を前にして、遊戯のことを思い出す社長。
「(己のカードを信じ、臆せず一歩を踏み出す勇気が勝利をもたらす!決闘者にとって最大の敵は、己の心に潜む『恐怖』という魔物に他ならないのだ!)」
…意外と素直ですよね。学ぶ姿勢はあるというか…。本人いない時限定かもだが。

【11巻】「見たまえ」……。何度見てもおもろい、BCの開幕宣言。
マリク様、海馬について「それなりの利用手段もある。」と言っておるが…どのへんが……?洗脳は…なかなか効かなそうな……。

【12巻】「立ち上がれ遊戯!」について。
社長は、あの瞬間あの場所に着いたんだなあ…。
神のカードを持つレアハンターと闘っているってことはわかってたけど、マリクの無限コンボとか、オシリスの性能(召雷弾とか)には、あのやりとりの後に知ったみたいやし。
つまり、とにかくあの場所に到着して最初に見た光景が遊戯の絶望してる姿で、状況は全然わからんけどとりあえず「立ち上がれ」と。膝をつくなど許さない、と。…すごいシーンだなあ、ここ。
「(オレにとって、敵とは常に最強でなければ気が済まない…。相応に価値を高めてもらわなくては、貴様を倒す意味はないからな!)」
遊戯を倒すことが目的じゃなくて、より自分を高めるための手段として、なのね。すごいライバルっぷりだー!

【13巻】タッグデュエルについて。
結束が必要だ、ということを場の雰囲気だけじゃなく、はっきり言葉にして伝える闇様の姿は最終戦を思い出す。空気読めっていうのは(冗談じゃなくても)社長には通じない…っつーか、全力で無視されるということがよくわかってるんだなあ。まあ言葉にしても、反論返ってくるけど…。あと、挑発もお上手です。(「勇気を示せよ」のとこ)
社長が生き抜く上でたった一つ信じるものが「力」だった。己以外は全てが敵。敵をつぶして自分を守るために必要なのが…社長がずっと求めてきた「力」。それを上回るものに…ここで気づく…。
社長のイジワル質問も、「仲間」を「守るべきもの」と置き換えると考えやすい。守るべきはずの者が牙をむき、倒さなければ進めないとき、その者を踏み越え進めるかどうか…。表の遊戯が最後に示す答えは…「踏み越えない」。結束の力があてはまらない状況であっても、優しさと強さで全てを救うというもの…。
そして大きな謎だった「自己愛」発言。
「教えてやろう遊戯…。人間が何故闘うのか!何故勝利をつかみたいのか!それはすべて『自己愛』獲得のためなのだ!」
…私が当時この発言の意味が全然わからなかったのは、社長は自分自身のことが大好きだろうと信じて疑わなかったから。17巻の感想を書くために色々考えてて、初めて「社長は自分のことが嫌いだったのかもしれない」という可能性に気づいた。…これについてはめちゃ長くなりそうなので、また後で。

【14巻】とどめを刺せ!じゃねーだろよ…。

【15巻】イシズ戦。初対面より好印象ってすっごいほめてるよねー。イイナー。
ていうか…だめだおもしろすぎるよこの二人のやりとり!!「手札をお見せなさい!瀬人!」「ぬぬぬぬぅぅ」(笑)
闇様の激励は、社長よかったね…と言わざるを得ない。
杏子がいいこと言ってた。
「(今を立ち止まって過去を探す遊戯。対して――過去を閉ざし未来を目指す海馬くん。だからこそ二人は互いに闘うことを望んでいるのかも…。互いに秘められた答をみつけるために…。)」
石板は信じないのにひらめきは信じる社長。勢いって大事ですね。
「人の心には、神を超えて信じるべきものがある」……。
最後も杏子。
「(…私達はすでに見ていた…。あの石板に記されていた…『宿命』という『未来』の刻印を…!)」

【16巻】大丈夫だモクバ、のシーンは泣かせるのう。
あえてガレキの中に造ったタワー。その頂上で決闘王になった時、剛三郎の全てを超えた証が与えられる……。
ここにもヒントはあった。証って…誰に与えられるの?っていう…。称号を欲しがるっていうのも一つの支えを求めてるということなのかもしれな…ああ、これも後で書きます。
バトロワは笑ってしまってまともに読めない。くそぅ…凡骨かっこええなあ。
キライじゃないよ。ただかっこよすぎてうらやましいだけさ!

【17巻】敗者に答などない、に対して、闇様。
「敗北で地を見つめるか…敗北でその先の未来を見つめるか…。再び立ち上がり、見果てぬ先まで続く闘いのロードを進むか否か!その先に必ず『答』はある!」
敗北はゼロだと考える社長と、そうは考えない闇様。そして結局は…負けた社長も立ち上がり、答を見つけることに…なる。
「人は誰しも『答』を求める限り、戻るべき場所がある。」
闇様も、(この時点で闇をさまよっていた=この世に戻るべき)凡骨も、ずっと答を求めてきた。社長だけは…戻るべき場所も、答も求めてはいなかったけど…でも、見つける…。最後に……。
真の決闘者像は、(それが多少歪んでいたとしても)社長の中に明確にあっただろうし、戻るべき場所なんてないって思ってそう。全速前進あるのみ!みたいな。
一つだけ、社長が口にする「求めていた答」は、遊戯との闘いへの執着のことだった。でもそれは石板に記されていたって……。
イシズがラストで言ってるけど…石板の意味、本当に気づいていたんだろうか??
でもあれがあの時点で読めていたとすると…微妙なカンジ…。あれ以来石板そのものは見てないはずだし…。ああ、いや、あの時点でもし読めてたら、ラーのカードの解読であんなに驚かないよな。単に「ペレト・ケレトゥ」の意味が通じただけ?
遊戯は過去の象徴だと言ってた。それに固執するのは過去に固執するのと同じ。過ぎ去った過去など何の意味も持たないってわかってるのにこだわってしまう自分が許せない…とか?石板も自分は絶対関係ないはずで、でも本当は気になってしまう…それも許せない?
憎しみと怒りを糧にして闘ってきた。自分のため、モクバのために。それを壊されるわけにはいかない。ずっとこの先も、これで正しかったんだと信じるために、ずっとこれを続けなきゃいけない。…社長の、これらの強い思い込みを、あえて壊した闇様。憎しみの闇から海馬を救うために。友の、ために…。



次は…上にもちらっと書いた、17巻感想を書くときに考えていた「『自己愛発言』からの海馬瀬人についての考察」。
妄想しかありませんので飛ばしてくださっても大丈夫です。18巻感想はそのまた次から!
え、飛ばしていいなら書くな?…いやでも私は、どうしてもこれと次を書かないとあのラストの感想は書けないんですよね。

遊戯王文庫版感想 17巻(その4)

2009-06-29 23:56:06 | 遊戯王☆感想文
(その3からの続き)


「(オレは貴様を倒し、全ての頂点に立つ!ついにその時が来たのだ!)」
しかし、その不敵な表情を前にして…遊戯は笑う。目を閉じたまま、少しだけ笑う。
この「笑い」、そしてここからの…社長へぶつけるセリフの数々…。
一見すると、挑発しているかのようだけど…そうじゃない。
自分が勝つために相手を煽って判断力を下げてやろうとか…そんな目的でなされることじゃ、ない。

…でもこの時の社長にしたら、全てが挑発以外の何物でもなかっただろう。
私が初めてこのやりとりを聞いたときに…感じたように。
それほどに…言葉は厳しい。遊戯は、社長が一番腹を立てそうな言葉を、容赦なく並べていく。
でも…でも、違う。挑発のための言葉じゃない…。
だって、こんなこと言わなくても、遊戯は勝てた。
そう…普通に、勝つだけなら……挑発すらする必要はなかったんだ。

「海馬…貴様はオレが認めた数少ない決闘者だが…少々ガッカリしたぜ!
ハッキリ言う……。憎しみ…怒り…、そんなもん束にしたってオレには勝てないぜ!」

「廃墟にそびえ立つこの決闘塔は貴様の心の象徴…。憎しみを重ね、頂点を極めてもそこに真の勝利はない!その先に新たな憎しみを求め、さ迷い続けるだけだ!」
ね。そんなことって…言わなくてもいいじゃないですか。
しかも「憎しみ」は、社長が望んで伸ばしてきたものじゃない。海馬剛三郎に、大人たちに、植え付けられたと言ってもいい。生きるために、憎しみを燃料として闘ってくるしかなかった。こうするしかなかった。…社長もそれはどこかでわかっているはず。
それを、わざわざここで口にする闇様に…最初は憤りを覚えました。
でも…ちゃんと理由があった。

リバースカード、オープン!「ダブルマジック」!
このターン、相手の使った魔法カードを使うことができるカード。
「死者蘇生」で、バスター・ブレイダーを召喚、そしてブラマジと「融合」。
現れたのは…超魔導剣士ブラックパラディン!
攻撃力は2900ポイントだが、バスター・ブレイダーの特殊能力は、場のドラゴン族の数だけ攻撃力を上げるというもの。現在、場には二体(究極嫁と真紅眼)。1000ポイントプラスで…合計3900ポイント。
遊戯の場のリバースには、まだ攻撃力を上げるカードが残っている。さらに1枚、カードを伏せて…ターンエンド。
社長のターン。同じようにリバースをセット。

社長は叫ぶ。
「遊戯…オレはこの場で、忌まわしい過去と共に貴様を葬り去る!覚悟を決めるがいい!」

「過去」……。
社長がこんなにも嫌う言葉。これまでの激烈な反応の数々は…過去そのものだけでなく、その言葉の響きすら憎んでいるように…見える。

「海馬…!仮にオレを倒すことができても…その先にあるのは終わりなき憎しみの連鎖!!貴様は憎しみの闇から永遠に抜け出すことはできない!!」
「フン…!憎しみと怒りこそがオレにパワーを与えてきた!すべてを支配する力をな!」
「ならば、貴様の憎しみと怒りをすべて!オレにぶつけて来な!!
それでオレを倒せるならな!!」



「(海馬、オレは貴様を倒す!
バトル・シティ――闘いのロードを共に歩んだライバルとして――そして、
友として!!)」



262話。サブタイトル「友として!」。
…これが、闇様の、理由。ここまで、海馬に対して厳しい言葉をぶつけていた理由の全て。
自分の過去を取り戻すために、ここで負けるわけにはいかない…それはもちろんだけど、もうそれだけではなくなっている。闘いの中で、確かに変わっている。
例の光景で…海馬が自分の記憶に何らかの関係があるとわかったけれど…そのために倒すんじゃない。自分の過去の手がかりの一つにしようというんじゃない。
…あの後のやりとりの中で、闇様はきっと気づいた。
海馬が、あれほどまでに幻想だ、映像だと繰り返す理由。…古代エジプトからのルーツに不満があるわけじゃなく…つまり、その中身じゃなくて…
ただ、「過去」だから、考えたくない。
ただ、「過去」だから、そこで思考を全部ストップする。
まるでアレルギー反応。でも社長は頭が回るから、いちいちそれに理由をつけて説明して、もっともらしく見せてしまう。…だから、これはきっと本人は気づいていない。
「過去」という言葉が…もうそれだけで最大のトラウマとなっているんだ。

自分でその大きさに気づかないまま、また…憎んでる。
憎しみにかられてるから、全部ひっくるめて潰そうとしてる。
背後の弟の悲しい目にも、…目の前の「友」の悲しい目にも気づこうとしないまま、また…進もうとしてる。

だから、止めるのだ、ここで。
…友として!!


アルティメットドラゴンの攻撃!アルティメットバースト!!
遊戯はリバースカード「魔術の呪文書」で攻撃力を上げて対抗しようとするが…そこで海馬のトラップ発動。「魔法吸収」で、その上がるはずのポイントを奪い、さらにアルティメットの攻撃力が上がる…!
「ブラック・パラディン!そして貴様の友のカード――真紅眼!!まとめて砕け散るがいい!!」
攻撃力は5000。三体まで同時に攻撃することができるため…海馬はここで勝利を確信する。
しかし。
「そいつはどうかな…。」

「海馬…憎しみを束ねても、それは……脆い!!」
リバース発動。「融合解除」!
アルティメットは、三体の青眼へと分離してしまう…!そしてドラゴン族がフィールドに増えたことにより、ブラック・パラディンの攻撃力が上昇!
さらに…魔法カード「拡散する波動」を使い…ブラック・パラディンの攻撃対象は相手フィールド全体へと変わる…!
「海馬!!貴様の闇を斬り裂く!!」
ブラック・パラディンの攻撃で…三体の青眼は消滅。そして、海馬のLPはゼロに。
決着。遊戯の…勝利。
「海馬…憎しみの果てに、真の勝利はない…。」



263話の冒頭は、…もうここは必ず泣いてしまいます。
「(オレの…バトル・シティ…。
亡き義父によって刻みつけられた憎しみを抱え――復讐のモニュメント…その頂上に立ち…
遊戯… 貴様を倒すことが… オレの目的…
オレの…
決闘王の称号……。)」

呆然とする社長。
混乱する中、交錯するイメージ…。剛三郎…デュエル・タワー…そして、遊戯…。
でも特に、この最後のコマが……
消えていく、青眼… 同時に消えてしまった、決闘王への道…。
すべてを手に入れるはずだったのに…。

消えてしまった…。

自分の敗北がまだ信じられない社長。
そこに遊戯がやってきて、声をかける。自分達二人の間に、力の差はないんだと。
「貴様が負けたもの…それは、己の中に巣喰う、憎しみというモンスターだ。」
敵は自分の中にも存在し、それらを打ち負かした時にこそ、真の決闘者の道が開かれるんだと。そして、あの時の…真紅眼のカードのことにも触れる。
「友から預かった…魂のカード。友の力こそがオレに勝利をもたらしたんだ。」
静かにそう言う闇様だが、…社長ここでマジ切れ。
「友の力だとぉ…!くだらん!!オレにとってそんなもので得た勝利など価値はない!!オレにとって友など永遠に必要のないものだ!」
…さっきの儚さはどこへやら。すっかりいつもの社長です。
闇様は今、これ以上言ってもますます怒るだけ…という判断を下し、以降はモノローグ。…きっとこれが一番伝えたかった事なんだろうけど…。まあ、今は…ね。仕方ないよね…。
「(オレは貴様というライバルがいたからこそ、闘い続けることができた…。より高みを目指して…。
貴様にとってもそれは同じハズだ…、ならば…
ライバル… 友…!!
その境界がどこにある!)」


吠えるのは勝者の特権だと言って、アンティルールであるオベリスクのカードを投げ渡し、その場から去る社長。
その背中で、いつの間にかやってきていた遊戯と、仲間達のやりとりを聞く。
「城之内生きてたんだぁ!」byモクバ
「フン!死に損ないが…!」 …うわっひどっ!!
本気でとっとと去ろうとしていた社長の前に…イシズが現れた!

「遊戯が勝つにはあなたの力が必要なのです。」
ここの、いちいちこんなこと言わせるんじゃねーよ的な姉上様の表情が素敵(えー)。
もちろん聞く耳持たない社長ですが…そこはさすがのイシズ姉様。社長の扱いに慣れちゃってます!
「あなたは気づいているのでは…。瀬人…。あの石板に刻まれた碑文の意味が…。」
死者への、祈り…?
「その碑文は、亡きファラオに捧げられた…友への詩(ことば)…。
友情の証であるその石板を世に残したのは…
石板に描かれた神官――その者自身なのです。」

…………え?
え、え??
な、なんだってーーーーー!!


というところで17巻終わり。
…長かった…いや本当長かった…!!
ここまで読んでくださった皆様、本当に…本当にありがとうございます!!
行くぞーー!!18巻!!いえーーーーーい終わったーーーー!!

遊戯王文庫版感想 17巻(その3)

2009-06-29 23:55:44 | 遊戯王☆感想文
(その2からの続き)

遊戯は確信する。この闘いは…三千年の時を越えた、宿命の決闘なんだと。
失われた記憶を取り戻すための、バトル・シティでの闘い…。この闘いで…その最初の扉が開くのだと。
しかし、社長は…
「フン…過去の幻想などどうでもいい。この場で貴様を倒すだけだ!オレの未来を切り開くのは『決闘王』の称号のみ!」
…「宿命の闘い」というフレーズを、先に何度も使っていたのは社長の方だった…というあたりが皮肉に感じられる。もちろん社長は、遊戯との出会いから今までの因縁を指してそう言っていたんだろうけど、…実はそんな最近の話ではなくて…三千年という長い月日を越えてた、文字通りの「宿命」だった。でも非ぃ現実的な世界など全く信じない社長は…それを認められない。何度も何度も使ってきた「宿命の闘い」という言葉を…ここからもう使わなくなる。使えば、それは…認めてしまうことになるから。


デュエル続行。
神はもういない。…次に社長が狙うのは…青眼の召喚(遊戯にもバレバレ。信念的な意味で)。
手札にはすでに青眼が来ているが、場のモンスターは一体。青眼の召喚には二体の生贄が必要であるために、このターンでの召喚はないと踏む闇様。しかし…魔法カード「コストダウン」によって、生贄一体で青眼の召喚が可能に…!
「見るがいい…。幻想などではない――真の最強モンスターの姿を。」ここの目、超怖い!!しかしそれがいい!青眼の白龍、召喚!!
「遊戯…古代妄想の続きは…貴様の敗北という現実世界だ!ワハハハハハ!」
誰がうまいこと言えと!(えー)

「青眼の攻撃!滅びのバースト・ストリーム!!」 モンスター粉砕!
「ワハハハハ!さあ…次のターン…攻撃力3000以下のモンスターはことごとく砕け散っていくぞ!」 社長楽しそう!やっぱ嫁がいると違うね!
「(ついでに貴様のマインドも打ち砕いてやる!)」 ええええええええ!?社長!?マインドって…3巻の仕返しを今頃!?
勢いに押されている遊戯。緊張のドロー!引いたカードは…「死者蘇生」!
そのまま、社長に向かって…こう語りかける。
「海馬、貴様も見たはずだ…。遥か三千年前の石板に記された決闘者の闘いの刻印!
王だろうが神官だろうが、そんな身分など関係はない。そこに刻まれたものは闘う者の魂!!
そして魂は今も!オレ達に受け継がれている!!」

決して幻想ではない、と…。社長自身もあの時、「闘う者からほとばしる凄まじい闘気」と「熱き鼓動」だけは幻想ではない、と感じていた…。
ここは…社長が、過去などどうでもいいと言うのなら…闇様はそれでもいい、ってことかな…と思った。大体、社長は「海馬瀬人」という個人であるのは間違いない。あの人物とは別の人だと言われても納得だ。でも闇様は違う。あそこで見たのが、おそらく本人で…その記憶を闇様は探してる。そこに今の社長は関係ない。でも、…だからこそ、今大事なのは、…社長があの人物かどうかの検証じゃなくて…闘うことなんだと。

「死者蘇生」で蘇らせるのは…魔術師「ブラック・マジシャン」。
社長の場には青眼。遊戯の場にはブラマジ。
…さっきの光景と全く同じ。そして、あの石板とも…。
「(海馬、ここから先は石板にも記されていない――
オレ達の決着をつける時だ!!)」



先ほどの光景に対する社長の見解↓。
「貴様も見たようだな…ククク…。だが教えてやる。くだらん幻想の正体を…。それは無意識に脳が記憶した、石板に描かれた王と神官の姿――それによって生み出されたサブリミナル映像なのだ!」 …あー…言いそうだ。いかにも。
「三千年前の王だと…ククク。笑わせるな遊戯!今、オレの目に映る貴様は――過去の鎖に捕われたあわれな囚人でしかない!」
「過去を追い求めるものに光はない――。オレに背を向け過去と敗北へと続くロードを歩むがいい…。」

ここの表情……すごく、怖い。ただ「過去にこだわること」を馬鹿にしてる…ようなレベルではない。…本当に、憎々しげ。
でもその憎しみは…目の前の遊戯にだけ向けられているのでは、ない…ように思う。

社長が、遊戯のリバースカードをバッチリ当ててるのがすごいと思うんですが、本人曰く…今までの経験から導き出したそうです。
「(貴様のデッキなど、いわばガラスケースのようなもの…。)」
…この259話、サブタイトル「ガラスのデッキ!」を見た時には、ガラスのように壊れやすい繊細なデッキってことかな?とか思ってたので予想外!ほらあの…「ガラスの十代」とか「ガラスの貴公子」みたいな(どっちも古いよ…)(ていうかそんなデッキ嫌だな…普通に)。
リバースカードを予測し、遊戯の戦術を見抜いた上で「ロード・オブ・ドラゴン」召喚。これで場の青眼は、相手の魔法効果を受け付けなくなる。…そしてこの社長の行動で、遊戯も自分の戦術が読まれていることに気づくが…どうすることもできない。次なる手も社長の予測済み…!
ブラマジの攻撃宣言でトラップ発動。「機械じかけのマジックミラー」。遊戯の墓場にある魔法カード「死者蘇生」で…なんとオベリスクを蘇生!
「神は1ターンのみしか蘇生できず攻撃もできないが――このターン、無敵の壁となりオレのしもべを防御する!!」
嫁の生贄にされたり嫁を守る壁にされたり割と散々な扱いを受けるオベリスク…。神なのにね…。まあ、社長の手に渡ってる時点で…しゃーない。がんばれ。超がんばれ。
ブラマジの攻撃はオベリスクに向かい、跳ね返されて遊戯のLPを削る…!

「ククク…。遊戯、貴様の弱点はくだらん幻想と映像から抜け出せないことにある!」 あくまであれは幻想で、映像だ…と繰り返す社長。
「遊戯…あがくだけ無駄といものだ…。オレはこのターンで貴様をねじ伏せ――オレの記憶に巣喰う石板ごと粉砕してくれるわ!!ワハハハハハ!!」 ドガァァァン(←効果音)
これ…普通はこういうセリフなら、「貴様の記憶の中の石板」ごと粉砕…ってなると思うんだけど…「オレの」なのね。自分のを最優先で消したいのね…。
「(オレの未来――それはこの闘いを制した先にある!!)」
それに対して、闇様。
「(オレの失われた記憶――それは海馬の言う通り、過去を追い求めるものかもしれない…。だが…オレはそれを取り戻さない限り先に進むことはできない!)」
…社長は気づいていない。どちらも目指すものは…同じだということに。闇様も先に進むために、今こうしているのに、社長は気づかない。
…どうして気づかないのか?あんなに洞察力があるのに、どうしてそこまで考えが至らないのか?
…もうすぐその理由が語られる。

社長のターン!
「(終焉(ラストターン)だ、遊戯!)」
魔法カード「ドラゴンを呼ぶ笛」発動。手札の中のドラゴン族はすべてフィールドに召喚される…!
「三体の青眼召喚!!」 きたああああああ!
社長の場には合計四体のモンスター。対して、遊戯の場にはブラマジ含む二体のみ。これでは…青眼の攻撃を受けきれない!
「覚悟するがいい!遊戯!そして貴様の記憶に永遠に刻みつけておけ!!真の勝利者であるこのオレの名をな!!ワハハハハハ!!」
「青眼三体の攻撃!!」
遊戯が諦めかけた…その時!!

「(負けんな遊戯!)」

城之内の声。
遊戯の…すぐ後ろに…「いる」。
「(お前、言ってたじゃねぇか。手札には必ず可能性が秘められてるってよ…。)」
その言葉で、何かに気づく遊戯。
「(あきらめんな遊戯!それが真の決闘者だろ!)」


「貴様に望みはない!滅びの光で闇を見ろ!!遊戯!!」
そう叫んだ社長の動きが、驚きで止まる。
目の前に現れたのは…真紅眼(レッドアイズ)。
「ドラゴンを呼ぶ笛」の効果は、相手にも及ぶ。遊戯の手札には…城之内から預かっていた真紅眼があった!

「ならば、城之内の亡霊(レッドアイズ)ごとオレの青眼が粉砕してくれるわ!!」
亡霊……。社長、どこまでも凡骨に対してひでえ。
それはともかく、このターンの攻防は本当に…おもしろい!手に汗握ります!とにかく疾走感がある!マンガやのにね!

青眼の攻撃!!滅びのバーーーストストリーーーム!!
まずはブラマジがターゲット!遊戯は最後にセットしたリバースカード「マジックシリンダー」を選んで発動!攻撃をはね返す!
青眼には効かないため、まずはロード・オブ・ドラゴンを撃破!
第二波。今度は真紅眼がターゲット!
「砕け散れ、真紅眼!」 またルビが「亡霊」…。しつこいよ社長!
「(魂は砕けない!!)」 ここの闇様めちゃかっこいい!
リバーストラップ、「呪縛の円陣」発動!ロード・オブ・ドラゴンが場から消えたことで、魔法が有効となり…青眼の攻撃力が下がる!真紅眼の反撃で、青眼一体撃破!!
「く…!おのれ…!(亡霊ごときにオレの青眼が…!)」怒ってる怒ってる。


遊戯に助言を与えた城之内は…去っていく。勝てよ、と言い残して。
そしてまさにその時、バトルシップの中で…現実として、城之内が目を覚ました!
おおおおおおお!!なんという…なんという精神力!!自力でカムバックとか…すげえ!

二体の青眼に、ブラマジと真紅眼で立ち向かう遊戯。
しかし…社長は次に、とんでもないカードを出してきた。
永続トラップ「最終突撃命令」。
全てのモンスターは攻撃表示となり…さらに、プレイヤーはデッキの中から三枚だけ選んで、残りは墓地へ捨てなければならない…!
泣いても笑ってもあと3ターンで終わる。…社長は3ターンも必要ないと言ってるが。

社長のターン。残した三枚から、一枚ドロー。「死者蘇生」!
さっきやられた青眼を蘇生させる社長。ここまでは遊戯の読み通り…。狙いはアルティメットだろうから、残りの一枚には「融合」があるのだろう、とほぼ確信していたが…(ていうか読まれすぎだ!…それでもあくまで嫁を使う社長が好きです)、
「さらに、リバース・マジック発動!!融合!!」
融合はすでにリバースにあった!このターンでとうとう「ブルーアイズ・アルティメットドラゴン」登場!!
攻撃力4500。「攻撃力では神(オベリスク)を上回る史上最強のモンスター」by闇様。オベリスク…がんばれ。超がんばれ。

「遊戯にはアルティメットを倒す手段はない!兄サマの勝ちだ!!」 モクバすげー久々に画面に映った!かわいいなあもうっ!
「(究極龍のご登場か…。まさか海馬が勝ち残るとはな…。)」 闇マリも久しぶり!
続いて…バトルシップ内から闘いを見守るイシズのモノローグ。
「(瀬人…。あなたは私を倒し、自らの運命を変えた…。そしてあなたは…この闘いであの石板に隠された真実に直面する…。)」
え……?真実……?


「遊戯…。オレは今!この場で貴様を倒し、大いなるものを手に入れる…。だが、それは『復讐』などという単純なワクに収まるものなどではない…。」
アルティメットの融合を果たし、勝利を確信した社長の語り…。
「オレが何故貴様との闘いに執着したか…。オレもその答えを求め、このバトル・シティを闘って来た…。そして、その答えを見出したのだ!」
全ての発端となった…あの石板。そこに答えは記されていた…という社長。
「遊戯、貴様はあの石板に記された記憶とやらを追い求め闘ってきた…。それは過ぎ去った『過去』を追い求める愚かな行為でしかない…。」
黙って聞いている闇様。
「だがオレは違う!!オレにとって過去の記憶など、朽ち果てた石ころ程の意味もないのだ!!」
そう叫んだ社長は…振り向きはしないものの、続けて背後にいる自分の、たった一人の弟に向かって語りかける…。
「(モクバ…。幼少の頃に親を失ったオレ達兄弟は、うす汚い大人どもによって施設暮らしを強いられ…海馬剛三郎の養子となったオレを待っていたのは、教育に名を借りた虐待の日々…。そこに理想とする家族像などなかった…。)」
家族…像……。
「(やがて、陰謀と策略が渦まく世界で、オレは全ての実権を握った!海馬コーポレーションの破壊と再生――復讐の後には新たな憎しみが生まれる。)」
ここで短い…こんなに壮絶なのに短すぎる過去の回想は終わる。社長は目の前の遊戯に向かって叫ぶ。
「オレの過去には憎しみと怒りしか存在しない!!貴様のくだらん幻想などとは違うのだ!!
オレは未来にしか興味はない。過去など踏みつけるために存在する。
遊戯!貴様は『過去』の象徴なのだ!!
それを粉砕することが、オレの未来を輝かしいものにする!決闘王の称号を手に入れた時にこそな!!」


その言葉に衝撃を受けるモクバ。
「(兄サマは遊戯を倒すことで過去を全て葬り去ろうとしている…!?)」
胸元のペンダントを開ける。そこにいる昔の、兄の写真を見る。
「(昔見せてくれた、本当の笑顔さえも…。)」
もはや彼しか知らない、本当の兄サマ。今とは違う…昔の兄サマ。
それを…本人が否定している。
どれほどモクバはショックだろうか。
つい先ほどは、モクバに向かって語りかけていた社長だけど…この時のモクバの表情には…気づかない。気づけない。背中を向けているから、だけではなく…。

(その4に続く)

遊戯王文庫版感想 17巻(その2)

2009-06-28 23:55:24 | 遊戯王☆感想文
(その1からの続き)

いよいよ、デュエル開始!!
252話冒頭のナレーション?がかっこいい!
『海馬vs遊戯!勝者が二枚の神カードを手にする決闘!
それは…プライドのアンティ!!』

おおおおお、盛り上がってまいりました!!

しかしいきなり来るよ!
「フフ…決闘者として頂点を競う闘いにしては、この決闘場は殺風景極まりない…。そこで!!我々の宿命の決闘にふさわしい舞台を用意してやる!ソリッドビジョンシステム作動!バーチャルステージ!!」
キターーーーー!!きちゃったーーーーー!!
「決闘王の称号を賭けた闘い――その舞台は!
天空決闘闘技場!!」

…アニメで見たときも爆笑してしまったものです。
社長、なんとソリッドビジョンで「コロシアム」を作っちゃってました!!
ご丁寧に、風に翻る旗にはKCのロゴ…。
そして観客席から巻き起こる、「カイバ!」「カイバ!!」コール!
あ……あほだああああ!!
モクバは「スゲーぜ兄サマ!」とか言ってるけど!!いやスゴいけども!!
これ、絶対作ったの社長本人ですよね!?なにしてんのアンタ!!
ああでも…社長が楽しそうで何よりです!!

「遊戯!数々の因縁をつみ重ね――宿命の名のもとに我々は雌雄を決する!『誇り』『自由』のために命を賭して闘った古代ローマの剣闘士のようにな!!さあ、デッキからカードの剣を抜け!!」社長ノリノリ。
「オレのターン!ドロー!」闇様もノリノリ!ツッコミ不在空間!!
ところで次のコマの「(右手の剣(カード)にプライドを!左手の盾(ディスク)に魂を宿せ!!)」というモノローグは……どっちのものなんでしょうね?画面に映っているのは闇様ですが…。剣とか言い出したのは社長だし、次の社長のセリフもやはりモノローグなので、社長かな?闇様ならノリのよさに大喜びしますが!

闇様は一体のモンスターを守備表示にして、リバースカードをセットして…次は社長のターン。
「オレのターン!!ドロー!」 
いきなりオベリスク引いてるし!!
「(フ…。勝利の神はオレに微笑む…。いつ、いかなる時も…。)」
不敵に少し笑う社長。冷静ですばらしいね!
社長も闇様と同じく、一体モンスターを場に出して、リバースカードをセットして、ターンエンド。
「(次のオレのターンで貴様は終わる…。すでにオレの手に瞬殺コンボのカードが揃っている…。)」
早!まだ1ターン目なのに…!

次のターン、闇様はクリボーを召喚。クリボー本当に好きだね闇様…。
それを見た社長の反応。
「(フン…。)」目がこわっ!
「(オレの前に低級ザコモンスターを並べることがいかに愚かで危険なことかを…)」クリボー本当に嫌いだよね社長…。
「(身をもって教えてやる!)」三コマにわたって表情を変化させ…最後のコマはスゲー悪い顔で笑ってます。模写しようと思ったけど…自信がなかった!素敵な表情変化ですよ。是非、買って見てみて下さい(また宣伝)。

そして社長のターン!
「(遊戯…。神の前にひれ伏し…そして散れ!!)」
魔法カード発動!クロスソウル!同時に相手の場のモンスターを生贄にすることができるカード。さらに…
「この瞬間…追撃のリバースマジック発動!!エネミーコントローラー!!」
エネコンきたあああああああああああ!!!!
「コマンド入力することで貴様のX-ヘッド・キャノンはオレが操ることが可能なのだ。」
「ライフ1000ポイントを払い、←→AB!」
押してる!押してる!コマンド、手で押してる!!

こりゃ、「♪ひっだりABA→AB←A←B!」とか入力しようと思ったら…超大変ですね!(←ナイト・オブ・コマンド より)

クロス・ソウルの効果で本来なら遊戯の場の生贄になるはずのモンスターも、自分のものにして…
「今、三体の生贄が揃った!!」
驚く闇様。そりゃ驚くよね!2ターンで神召喚とか!!
しかし、そううまくはいかなかった。
魔法カード「光の封札剣」発動!オベリスクは3ターン動けなくなる…。
「あせるなよ…。ゲームは始まったばかりだぜ、海馬!」ここの闇様かっこええ!!

デュエルは続く。そこに…闇マリクがやってきた!
「(この闘い…この目で見届けておかないとなぁ…。)」
ようやくツッコミ要員キタコレ。決闘中の二人はテンション高すぎだし、モクバは兄サマ信者過ぎてつっこまへんしね!
エレベーターを降り、ソリッドビジョンにためらうことなく首を突っ込み、
「ずいぶんと派手にやっているようだねぇ…。」
あああああああああ!!違う!!そうじゃなくて!!
なんじゃこりゃ!とかセンスゼロだな!とか…そういうキツいツッコミをプリーズ!!(……)

「『神』は常に…最強の決闘者の手に舞い込むのだ…。」という社長のセリフにも、ボソッと「その意見は賛成だが…それは貴様ではない…海馬…。」と言うのみ。闇マリク…もっとボロカスに言ってもいいのにぃ…(いいかげんにしろ私)。

自信たっぷりにそう言い放った社長、魔法カード「天声の服従」を発動し…闇様のデッキの中のオシリスを奪うことに成功する。…が、しかし。
「貴様はオレと同じことを考えていたらしいぜ…。」
リバースカード、発動!「エクスチェンジ」!
おおー!!あの、洗脳城之内との決闘の時のカードだ!!
「(あの時!!城之内くんの決闘者としての魂を譲り受けた!
今もオレ達は…城之内くんの魂と共に闘っている!
オレ達は勝つ!!)」

交換する手札は、もちろんオシリス。
「海馬、礼を言うぜ!神はオレの手にある!!」
おおおおおおおかっこいいいいいい!!
残念でしたね社長!ていうかエクスチェンジ、嫌がりすぎですよアナタ!ちっちゃくだけど「おのれぇ」「く…」「ぬぬぬ…」と三回も嫌がってます!!ほら、あれだ…エクスチェンジも、手札を見せるから…嫌なんですね。

その後も押せ押せの社長。
三体のモンスターが揃い、次のターン、光の封札剣の効果が切れれば、オべリスクが召喚できる。合体モンスターで攻撃!
「ワハハハハ!貴様の場のすべてのモンスターを破壊し…最後に貴様の魂を跡かたもなく粉砕してやる!!」え!ちょ…魂まで!?
しかしその瞬間、トラップカード発動。このカードの効果で、なんと遊戯の場にモンスターが三体揃うことに…。
「(完全にオレがゲームを支配していた…この状況において、遊戯が先に神を召喚する…だと…!!)」これはくやしい。
三体の生贄をささげ…オシリス召喚!
「(くくく…おもしろい…!ならばオレのオベリスクで迎撃してやる!)」きゃあああ!悪い顔!かっこいいい!!

「海馬!オシリス降臨によって形勢は逆転したようだな!」 バン☆(←効果音)
「フン!それはどうかな。」
っていうか、後ろ!!ブーイングが起こってる(笑)。

どうなってるのこのソリッドビジョン…社長の心境にシンクロするシステムでもついてるのか!?それとも磯野がこっそり手動で操作してるのか!?
ちーっちゃいんだけど(文庫版だしよけいに…)、ちゃんと観衆のポーズも変わってます。スゲー!

社長が動じていない、その理由とは…?
オシリスの攻撃力は、プレイヤーの手札の枚数で決まる。今、遊戯の手元にあるのは三枚。攻撃力3000ポイント(嫁一体と同じやね)。
でも、社長の場のXYZ-ドラゴン・キャノンの攻撃力は2800ポイント。攻撃すれば倒せて、それでは次のターンでオベリスクを召喚することもできなくなる…はず。
でも、社長は「フフ…ならば攻撃してみるがいい…。」って。
おおっ、社長の心理フェイズ!いいなあ、ドキドキするなあ…!!
闇マリクもほめてます。「(神を召喚されたにもかかわらず、リバース1枚で遊戯の動きを止めるとは…海馬もなかなかやるな…。)」アンタもなかなか素直ですよね…。
迷いを見せる遊戯だが…「(ここは逃げるワケにはいかない!)」と攻撃してきた!
「(やはり来たか…。)」←ここの社長がちょっとうれしそうでとても良いです!!王国編の対決の時もこんなんあったな!
オシリスの攻撃!サンダーフォース!!
「リバースカード発動!」気合入ってる!!
カードは、…遊戯からエクスチェンジで奪った「削りゆく命」ではなく…「亜空間物質転送装置」!XYZ-ドラゴン・キャノンが姿を消す…!
「この魔法効果によって…オシリスの攻撃は対象を失い無効となる!」

ああああああああああああああああ!!観客があああああああああ!!
人の姿じゃなく、完全に「お人形」だった理由が今ここにぃぃぃ!!


遊戯はターン終了の前に、リバースカードをセット。その行動に驚愕する社長。手札を減らす=オシリスの攻撃力は下がる、なのに…。
「このターン、今度は貴様の覚悟を試させてもらうぜ、海馬!」
おおお、闇様も心理フェイズ!でも我らが社長は迷いを全く見せず…
「破壊神オベリスク――我が絶対の神(しもべ)となりて我が領域に降臨せよ!」
神のルビがしもべって…さすが社長!神を敬ってんだか敬ってないんだかわからんないね!
「(天地を揺るがす全能たる力によってオレに勝利をもたらすのだ!)」
古風な言い回しも似合ってます!
「オベリスクの巨神兵召喚!!」
あ、まただ!またあのポーズだ!!

「遊戯…いよいよ神が激突する時が来たな…。
貴様のオシリスを倒し、神をすべて!オレのこの身にとり込んでやるわ!
決闘王の称号と共にな!わははははは!!」

神vs神の始まりだーー!(←顔芸ボイスで)


現在のオシリスの攻撃力は…遊戯の手札が2枚のため、2000ポイント。オベリスクは4000ポイント。
しかし、オシリスの前に「召喚」されたため、オベリスクは特殊能力「召雷弾」によって2000ポイントのダメージを受ける。これでこのターンに限り、どちらの攻撃力も2000ポイント。攻撃しても相討ちになる。社長はリバースカードをセットしてターンエンド。

遊戯のターン。ドローフェイズでオシリスの攻撃力は3000に。
そして1ターンを経たために、オベリスクの攻撃力も元の4000に戻る。
…この時の社長の手が、「GJ」みたいになってるのがすっごい気になるけど…まあどうでもいいですね。
リバースを警戒して、慎重になる闇様に対して「臆する者に神は操ることなどできぬわ!」と声を荒げる社長。しかしその言葉に挑発されることはなく、闇様エンド宣言。
社長のターン。自らの言葉通り…全く迷いを見せません!
「神の鉄槌を喰らうがいい!オベリスクの攻撃!ゴッド・ハンド・クラッシャー!!」
しかしすんなりと通るわけがな……あるぇええええ!?
「リバースカード、オープン!強欲な壷!」 ドゴォォォォ(←効果音)
ちょ…、これ、絵的にめっちゃヒットしてるで!?(神の模写はめちゃ大変なので絶対やりません)ヒットどころか…貫いてるし!オシリスかわいそうだよオシリス。闇様ぁ!もうちょっと早くリバースカード出してあげてーー!!
そんな無粋なツッコミはともかく、「強欲な壷」の効果で遊戯の手札は二枚増え、オシリスの攻撃力は5000となる!反撃!!サンダーフォース!!
「く!ならばリバーストラップ発動!削りゆく命!!」 ゴォォォォ(←効果音)
ああああ、オベも消えかかってるところでまたそんな!どっちもひでえや!
「削りゆく命」で、オシリスの攻撃力は4000に下がる。攻撃力は互角。
勝敗の行方は…?と固唾を呑んで皆が見守る中、オシリスとオベリスクは……強烈な光を放った!

まるで…爆発でもするかのような、光。
その光は、少し離れたバトルシップの中にいる皆をも驚かせるほど…。
光に飲み込まれる社長と遊戯。それを近くで見る闇マリ(慌てるモクバかわいい!)。
「(神同士の相殺によって、カオスの力が放出している!)」
そして、千年ロッドが、呼応するように輝き始める。
「(これは…また千年ロッドが光を…!!あの時のように…!
記憶…海馬瀬人の記憶……!記憶の光…)」

イシズ戦で、社長にあの石版を見せた、あの光が…また…!

カオスの光に飲み込まれた社長と遊戯の二人は、…どこか、違う場所へと移動していた。
下に見える人影。それは…

「ククク…。無残にも王宮は崩れ堕ち…貴様も今や裸の王同然…。」
え…。
「闇の大神官は邪悪な力によって天と地…そのすべてを制圧した。貴様の権力も、千年錘の力をもってしても、闇の力の前では無力に等しい…そして…我が千年錫杖と我が龍の力もまた…貴様にとって永遠の敵であることに違いはない…。」
二人にそっくりな者達のやりとりを、上空から見ている社長と遊戯。
…やりとり、と言ってもしゃべってるのは社長似の方だけですね。
「もう一度言う…貴様に手を貸すつもりも…闇に服従するつもりもないとな…。だが…今、貴様をここで倒す…それは大いに望むところだがな。」
…状況が全くわからない…。一体、何が起こっているのでしょう。…何か起こった後なんだろうけど…。
二人は「決闘(ディアハ)!」の声と共に…闘い始める。大きな石版から呼び出すのは…白き龍と、黒き魔術師…。
あの石版と、全く同じ状況…。

そこで、二人は元の…デュエルタワーに戻ってくる。神はすでに消えていた。手にもったロッドに目をやるマリク。
「(この千年ロッドは奴らの記憶に何らかの干渉を及ぼした…。一体…何を…。)」
あの光景を、見たのは二人だけ…。

その二人はそれぞれに、今の光景を思う。
「(また…オレの脳裏によぎった一閃の光景…あれは一体…。)」
超常現象を信じたくない社長。「(バカな…)」と苦悩する姿が…素敵(えー)。
しかし対峙していた男が、遊戯だということは確信した模様(てことは、しゃべりまくりの方が「自分」という確信もあったんですよね!)。
そして、遊戯の方も。
「(オレの失われた記憶…。間違いない!そこに…奴はいる!!)」

(その3へ続く)

遊戯王文庫版感想 17巻(その1)

2009-06-28 23:55:05 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」


☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ。あと海馬ランドトートバックとKC名刺ケース。コスパ万歳!!…社長とおそろいのペンダントはまだですか??
☆海馬コーポレーションセットが…欲しいです…。



**************************************


さて、17巻!
16巻で表紙にびっくりした、と書きましたが…17巻もびびった!
そうか…闇マリクの嫁は、ラーなのね…(←間違った解釈)。
タロットは闇様とオシリスです。かっこええ…。


お話は、引き続き闇マリクvs城之内のデュエルから。
始まって割とすぐ「城之内ファイヤー!!」です。これを聞いた闇様の表情が拝めないのは残念。カメラさ~ん、もっと下!
…でも、笑えるのはここだけ。ここからはもう…辛いばっかり…。

強制召喚されたラヴァ・ゴーレムを生贄にすることに成功して、ギルフォード・ザ・ライトニングを召喚した城之内。
それを見て、マリクは神を降臨させると宣言する…。その言葉でうれしそうなのは相変わらず社長だけ。もー…。

死者蘇生でラー召喚。そして第三の能力、発動。その姿をまるで不死鳥かのようなものへと変えていく…。
これがラーの最終形態…真の姿だと言うマリク。この姿を城之内相手に見せることになるとは思わなかった、と…。そして、こう続ける。
「遊戯…海馬!そのどちらか…。このオレと決勝戦で闘うことになる決闘者よ…。貴様らがラー最終形態を拝めるのも城之内のおかげだ…最後に盛大な拍手で見送ってやるがいい…。今…地獄に堕ちていくあわれな決闘者をな!」
それを聞いた社長のコメント↓。
「(凡骨にしては上デキだ…。ホメてやるぞ城之内…。)」
おいいいいいいい!!マリクは皮肉で言ってんのに、その通りにするなああああ!!(拍手のしぐさとかしないだけマシだったけど…)

ラーの特殊能力…「フィールド上の全てのモンスターを焼き払う」。
通常、プレイヤーのLPに影響はない(のかな…よくわからんけど)。
しかし、これは闇のゲーム。焼き払われるモンスターのその苦痛が、すべて城之内へ伝わってしまう…。
マリクは、城之内への罰ゲームとして…神の炎で精神力ごと焼き尽くすことを、選んだ…。

不死鳥が、舞う。
そんな時にまた…あの人は…
「(美しい…)」

あああああああああああああ!!
アンタちょっと行って代わりに燃やされてみろおお!!んもおおおおお!!

神の攻撃。
絶叫する城之内。
それを見て、笑い続けるマリク。

壮絶な攻撃が終わって…しかし、まだ城之内は立っていた。
驚愕するマリク。沸き立つ仲間達。(ついでに驚く社長。)
でも…でも……

城之内が…最後に見る幻が悲しすぎる。
遊戯との…決勝戦。
その誓いを果たすために…耐えたのに!!
尋常じゃ考えられないくらいの精神力で…耐えたのに!!

「(遊戯…オレは……勝ったぜ…。)」
攻撃宣言を最後まで言い切ることが出来ず…とうとう倒れてしまう城之内。
…決闘続行不可能で、マリクの勝利。
すぐに駆け寄った仲間達が、…すでに彼が息をしていないということに気づいてからの…取り乱しっぷりが……ううっ。

「(城之内よ…貴様の散り様…、最後に決闘者として認めてやる!!)」
…社長も表に出さないだけで、多少は動揺していると信じたい。
まあ、この冷静さのおかげで、高笑いして去ろうとするマリクの相手がただ一人、できるんだもんね…。
「城之内のあがきも無駄ではない…。オレにとってはな。」
そんでプレッシャーを与えることに成功している(と思いたい)。
「神攻略の鍵は――このカードに秘められている!」
でもこのすました顔が腹立つ!出してるカード、うっかり表見せちゃえばよかったのにバーカ!とか思っちゃう!(えー)

医療班によって運ばれていく城之内。
それを…うつむいたまま見送っている遊戯。その様子を見て、あえて(と思いたい…しつこい?)こう、声をかける社長。
「遊戯!友の死を乗り越え、この決闘場に立て!!」
遊戯は答えず……仲間達の後を追う。
その背中に「(待っているぞ、遊戯!)」…。


そして、一時間後…遊戯は社長の待つ決闘場に戻ってきた。
ここまでの、遊戯の絶望からの立ち直り方が…またいい。城之内の幻影?だけじゃなく…千年タウクの見せた二人の未来を信じて、ってとこが…。
長すぎないのもいいのかも。少し後で「杏子の回想」として続きが語られるけど、それもいい。社長と、遊戯のやりとりに呼応させてるとこも…いい。



とにかく…とうとう、とうとう、やってきてしまったのですよ。
遊戯vs社長の最終決戦。
文庫版を読み始めた時から…ひたすら恐れていた…いや、楽しみにしていたこの話。ここにたどり着くために、一生懸命読んで、感想も書いてきたとも言っていい。
宿命のライバルとの決着、ということで…高橋先生の気合を感じるのは私だけではないはず。ドローひとつも迫力満点。全編にわたって社長の…いや、社長と遊戯の、熱いテンションが伝わってくるようです。

でも怖かった。
ラストを知ってたから。
アニメで、もうめちゃくちゃに泣いた…この闘いの決着。それを読んだ時、自分がどうなるかわからなかった。
そして…これで、これでとうとう終わってしまうと思うと…それも怖くて、怖くて…。
本当に、最初に読み進めてた時は、熱い展開にワクワクしつつも、時々ページをめくる手が震えた。怖くて怖くて、本当に震えてた。

でも、それだけ怯えてた割には、比較的冷静に一回目を読み終わった。
ちょっとうるっと来たくらいで…号泣どころじゃなくって。その時は驚きつつも、「まあ、展開知ってたし…かな。」とか思ってた。

でも、…でも。
それから早1ヶ月。
どうしてもこの感想を、書き出すことができなくって…。はじめのうちはわけわかんないまま苦しんでいたけど…ようやく気づいた。
やっぱり、それだけの衝撃が、あったんだって。

一回目に流さなかった涙の分は、この1ヶ月でたっぷりと流した。
今、これを書いている瞬間も…あのラストあたりのことを思い出すと、泣きそうになってしまう。
だけどそれじゃ、いつまでもこれが書けないから…泣くのを我慢して、書いていこうと思う。最初の自分の取り決めが、これほどありがたく、またうっとおしく思えた事は…なかったな…。

それでは…長くなりますが、よろしくお付き合い下さいませ。
テンションは、とりあえずいつも通りに戻しますね。


(その2へつづく)

遊戯王文庫版感想 16巻(後半)

2009-05-20 16:45:23 | 遊戯王☆感想文
(前半からの続き)

アルカトラズ、到着。
「ククク…さあ降り立つがいい決闘者共!オレが創りあげたプライドの領域に足を踏み入れさせてやる!!」腕組んでえらそうな兄サマ。そしてその隣は…
「海馬コーポレーションのハイテク技術を結集させた闘いの舞台だぜぃ!」兄サマっぽくえらそうに胸を張るモクバ。…モクバがやるとかわいいのは何故だ。とりあえず似たもの兄弟万歳!!
「どけどけ~!兄サマのお通りだぜぃ!」もかわゆいね!

まずはガレキの山に、そしてその中の…どこか禍々しい塔に驚く遊戯達。
表の遊戯の疑問に答える形で、今度は社長の口から語られるこの場所の話…。
「この無残な残骸は、海馬コーポレーション創始者である義父の亡き骸の象徴とでも言おうか…。」
…アニメでは、ここに到着する前にオリジナルエピソードである「乃亜編」が挿入され、このあたりの話は何度も聞くことになるんだけど…コミックではここだけなのね。せっかくなので長いけど全部書いてみよう。
「今から十年前、海馬剛三郎が創設した海馬コーポレーションのハイテク技術は、あらゆる国の軍事産業の中枢を担っていた…。この人工島はそうした産業の拠点として創られたものだ…。
三年前――オレが開発したバーチャルリアリティ具現化システムも、某国の軍事シミュレーターに利用され、多大な利益を生み出した!奴は軍事産業にオレの魂を売り渡したのだ!!
奴が…死んだ後――オレは海馬コーポレーションのハイテク技術をゲーム産業に生かし、再建を誓った!そして奴が残した産業施設を全て破壊し――オレが新たなる海馬コーポレーションを創設したのだ!
この廃墟もそのひとつ…。」


ここまで聞いて、感想が「ケッ!」な城之内くん、すばらしい。だけど…
「(DEATH-Tなんていう人殺しテーマパークを創ったのはどこのどいつだっつーの!)」
それは言っちゃらめえええええええ!!口に出してはいないのが救い…。

「オレはあえて、このガレキの中にデュエル・タワーを建造した!」
「(塔の頂上で決闘王の称号を手に入れた時!!オレは義父のすべてを越えた証が与えられるのだ!!)」
…めちゃ個人的な理由だーーーー!!しかしかっこいい!ので許す!!
つか次のページがまたおもろい!
この勢いのまま「遊戯!オレが貴様を倒した時にな!!」と叫んだら
「(海馬!!)」 ドン☆(←効果音) 闇様出てきた!
それじゃ呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンじゃないですか!闇様!!
あかん、どうしても笑ってしまう…!


タワー内部。ここで準決勝の組み合わせを決める…ゲームで!
4人のバトルロイヤル!
これが…本当におもしろくて大好き!!
社長の…空回りっぷりが!!楽しすぎます!!(さっきから私ひでえええ)
社長は準決勝で遊戯と闘いたい(一応、ラーに勝つためにはオシリスのカードも必要だから、らしい)。しかし遊戯と闘いたいのはマリクもだし、誓いを立ててずっとがんばってきた城之内も…。
しかし、遊戯の取り合いになるかと思われたこのバトルは…途中から思わぬ展開に…。

本当にさあ……本当に思う。城之内、かっこいい…。
いつかも書いたけど、腹立つほどにかっこいいわ。このバトルロイヤルの主役は間違いなく城之内(だからなおさら社長のジタバタっぷりが空回りに見える…)。
ずっと、遊戯を目標として…遊戯と闘える、「真の決闘者」になることを目標としてここまでがんばってきた城之内。もちろんこのバトルでも、遊戯と闘う選択をしたかっただろうけど…今は、重体の舞さんのことが…。
舞さんを助けるためにも、そして舞さんの無念を晴らすためにも…マリクを倒さなければいけない。二つの本音の間で揺れる思い。集中攻撃してくる奴(=社長)や、卑怯にも精神攻撃で闘う意欲を削ろうとしてくる奴(=社長)にも負けず…そして、肝心の…遊戯からの、自分との誓いを果たしてくれようとする思いを受け取った上で、彼は心を決める。
自分が、ここでマリクを倒すんだと。
そして、マリクに勝って、決勝戦で遊戯と闘い、誓いを果たすんだと…。

本当、かっこいいなあ…。
それに比べて…もおおおおおお!!しゃちょおおおおおおお!!
たまに「なんでこんな人好きなんだろう…私…」って本気で思っちゃうよ!
でも…好きです…(えー)。

とにかく最初っからツッコミどころ満載だし!
先攻決定のために出したカード…「(所詮アンティで奪い取ったカード…)」って言ってるが…それ遊戯とのタッグデュエルの時のやつやん!相談したの!?勝手に取ったんじゃ…!!
「闘いの生態系!闘いの食物連鎖!!雑魚は誇り高き獅子に触れることすらできないことを教えてやる!ブラッド・ヴォルス!凡骨にダイレクトアタックだ!」最初のターンでただ一人モンスターカードを出せなかった城之内に対して容赦ない攻撃。
「ワハハハハハ!死ねぇ!!」社長、まだ一撃目ですよ!
しかもその攻撃は…遊戯のモンスターがかばったことで、結局城之内は無傷。
「おのれぇぇ~~~~!!」フォントが「怖い話」みたいなことになってます!

よりによって自分が一番闘いたい相手にそういうことされて、社長キレる。…精神攻撃のターン!
「フフ…なるほどなあ…。ひ弱な雑魚はせいぜい遊戯に身を守ってもらうがいい…ククク。所詮…凡骨はどこまでも哀れな決闘者よ…。」うわあ…。
「だが…よく考えろ城之内…。なぜ遊戯が貴様ごときを助けなければならないか…。教えてやる…準決勝しかお前らの闘う舞台はないからだ!」うわあ…悪い顔…。
「遊戯も準決勝『でしか』貴様と闘うチャンスがないということを理解しているのだ…。さらに…城之内なら準決勝をラクに勝ち抜けることも計算ずくだ。」うわあ…嫌らしい…。
「同情も度を越すと相手をみじめにさせるだけだぞ遊戯…。ククク…。」ここまで言われるとさすがに闇様もキレる!しかし反対に城之内は、この言葉がきっかけで心が決まる。
「決勝で会おうぜ!遊戯!!」

そして我らが社長の、この城之内のセリフ↑を聞いての反応。
「(いじらしい負け犬の遠吠えを聞きとめてやるがいい遊戯!)」
「…そして!!」
「(準決勝はオレと闘え!!)」


この顔!!ご覧下さいこの凶悪な顔を!
あまりの表情に初見では吹き出してしまいましたが…16巻で一番好きな表情は間違いなくコレだーっ!社長ーっ!愛してますーーー!結婚してくださーーいっ!!(……)
それにしてもなんという粘着質でしょうか…。まあライバルらしいといやあそうかもしれんが…しかしここまで過度なライバルがいていいのか!社長がこの物語の主人公じゃなくて本当にヨカッタ!


引き続き、4人でのバトル。…本当に楽しいなあこれ!リバースカードが飛び交う、って感じで!
マリクの攻撃を助ける形で、城之内のLPを減らすことに成功した時の社長の楽しそうなことといったら…!
「よく聞け…!オレに対峙するあらゆる敵はすべて利用価値がある…!オレの勝利のためにな…!」

バトル終盤。城之内の「真の決闘者」論…(社長、勝手に「凡骨ロード」とか名前付けちゃダメ!)。
遊戯に、自分への攻撃を促す。
「(なぁに…オレ達の友情の壁はビクともしねえぜ遊戯!)」
ここが最高潮にかっこいいです。ちくしょー凡骨!(えー)

城之内のターン。社長への攻撃!
「(海馬は罠を張っている!)」by遊戯
「(ああ!)」by城之内
そしてトラップカード発動1秒前の社長の表情↓

怖すぎですってば!!!
ここだけ見たら、この人本当にライバルなの?悪役じゃなくて?…って思う人がいるに違いない!

しかしそのトラップの効果は、「墓荒らし」によってマリクのLPを0にした。
次の社長のターン、迷うことなく攻撃をし、城之内のLPも0。
これで、準決勝の組み合わせが決定。4人は、頂上へと向かう。

準決勝が始まるまでのひととき、社長と遊戯と凡骨の会話にちょっとなごむ。
まあ、社長は相変わらず凡骨に対して全力でケンカ売ってるようなことしか言ってないけど…寄せ餌とか…。
最後の闇様がカッコイイ。その前にちょっとニヤリとしてる社長も!
「フ…。海馬…ひとつ誤算があるぜ…。準決勝で貴様が闘う相手…、それが…オレだってことがな。」
それを聞いて満足そうな社長。
「宿命の決闘――楽しみにしているぞ遊戯!!」


そして、準決勝開始。
城之内vs闇マリク…。
…痛いです!痛いし辛いし闇マリの顔怖いし!
しかし舞さんのために、そして遊戯との誓いのためにがんばる城之内。「クイズ」からの逆転っぷりは本当に気持ちいい!
このまま勝つのかと思われた…けど…
「(オレにはわかる…神は奴ごときに微笑むことはない…。)」
おいこら兄サマぁ!ひっさびさに画面に映ったと思ったらなんつーひどいセリフだよ!!

ひどいけど…ひどいのに…
果たして、その通りになってしまうのか。
マリクの反撃開始…。
城之内の場に、とんでもないモンスターを強制召喚!

どうなるのー!どうなってしまうのー!つーかこいつ怖すぎだー!!
さあー!行くぞーーー!17巻!!



…次は…とうとう…来るんだよね……?

遊戯王文庫版感想 16巻(前半)

2009-05-19 23:56:18 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」


☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ(えー)。まだ毎日使ってます。
☆海馬ランドトートバッグも自宅で使用中。そしてKC名刺ケースは…とりあえずゲイツのカード入れになってます(おい…)。名刺、絶対作ってやる…。使うんだぜったい!


**************************************

さて、16巻です。
…表紙!!表紙スゲーよ!スゲー怖い!
15巻の感想を書き終えてうきうきと紙袋から取り出したそれを、いきなり取り落としそうになりました!びっくりした!
バクラ…と、ある意味バクラの嫁?ダーク・ネクロフィア…。
いやあ…いいなあこれ…。社長と嫁もこんな風に描いていただきたいなあ…ちょっと怖いけど…。頼みます高橋先生…。つーかもうあるのかもなんだよね。画集を…お願いですから画集を…。
ううむ…私やっぱり、こういう表情が…特に目が好きなんだな。ちょっとヤバイ感じの…(えー)。

タロットは「タワー」ということで…デュエルタワーと、闇様と城之内が……つかよく見たら社長もいるじゃん!完全に「THE TOWER」の文字にかぶってるううう!ひでええええ!そこのタワー、建てたの社長だから!!…泣ける…。


まあいきなり大騒ぎですが、本編も開始1ページ目から大騒ぎです!
15巻衝撃のラスト、「ラーのカードの謎の文字が読める社長」のシーンのリプレイから始まるんですけども…もう、これが!たまらない!!
「(バカな…!オレにはこのテキストの意味が解読できる…!!ここに記されている『太陽神の翼神竜』の特殊能力…その恐るべき内容が…!!)」
ここまでは前巻でもあった。でもここから、やっと…「文字が読めることについて」苦悩してくれます!…普通そっちが先だろうよ!

…マリクの言葉を思い出す。その文字は古代神官文字…ヒエラティック・テキスト。千年の選ばれし者にしか解読はできないと言っていた。
「(バカな…)」
…イシズの言葉を思い出す。あの石版を見たときのこと。描かれているのは王と…「神官」。そして神官が召喚している幻獣は…
「(バカな…!)」
そして、先ほどのデュエルの勝敗を決した、…謎の「記憶」のことを思い出す。
「(一体…オレに何が起こっているというのだ……!)」

社長がっ!オカルトにっ!非ぃ科学的なことに直面してっ!
テンパってますーーーーーーーー!!(私大喜び!)(←性格悪い…)
つーか「今頃かよっ」ってツッコみたいよね…特にイシズ姉様。
ああそれにしてもここの社長はとてもイイですね…!この流れならあの衝撃ポーズも許せる!(今回の扉絵はあれです)

あとモクバの反応がかわゆい!しかし私にはもうこうにしか見えない。↓

兄サマ!パソコン壊れちゃうから!


…でも、5話後に再び登場する社長のセリフはこれ。
「(古代神官文字に記された神のテキスト…オレが何故解読することができたかは謎…。
だが今はラーを打ち崩す戦術を探し出さねば…。)」

社長…いつもながら前向きすぎるYO!
もうちょっと悩んでほしい気もするけど…前向きじゃなくちゃ社長じゃないよね!あとここ、またコート脱いでます!セクシー!(もー…)


えーと…そろそろこの妙なテンションをどうにかしましょうか。
社長のいないところでは、イシズさんの口から…イシュタール家の過去の悲劇が語られます。もう…これが……キツすぎて…。リシド…の背中に……証を……乗せちゃうとか…ううう…怖いよ闇マリ……!

そして、現在。再び現れた闇マリは、リシドを殺そうと部屋に向かう…が、そこにいたのは…バクラ!と、マリク(主人格)!
宿主を洗脳してた時の名残で、マリクの意識はそこにあるらしい…つーか宿主は!?宿主は大丈夫なの…?あんたらほんまいいかげんにしてー!
千年アイテムと、マリクの背中の碑文の秘密が欲しいバクラは、ここでマリクと結託して、闇マリと闘うことになります。…バクラ…あいかわらず…がんばるよね……。
このデュエル、大好き!つーかバクラも闇マリもどっちも怖すぎて表マリクがものすごくいい子に見える!あと表とバクラが相談するとことか、最高。

表マリクの助言もあり、ラーの弱点をついて、バクラ側が勝てるかのように見えたこの闘い。
しかし、…ここで表も知らなかったラーの特殊能力が明らかになる。
…一人、パソコンに向かい、ラー対策をたてる社長の思考とシンクロするかのように、闇マリは「1ターンKILL」を発動させ…
バクラと、自らの主人格の意識を、神の炎で焼き尽くす…。

てか……ああああああああああ~~~~!!宿主の体があああああああ!!
もうほんとあんたらいいかげんにしてーーーーー!!
しかしバクラ…、なんか出てきては負け出てきては負け、って印象があるな…仕方ないけど…。これからもがんばってね…。あ、でも消え方はめちゃくちゃかっこいかった!
表マリクは…最後の力を振り絞り、今度は杏子にとりついて(便利だなあ…)姉に訴えかける。リシドを救ってくれ、と…。


船上の大騒ぎには全く気づかず、引き続き、一人ラー対策を探す社長。
そんな兄を気遣い、モクバがやってくる(ってあるぇ!?モクバ、兄サマのコートの下で寝ちゃってるんじゃ…あーあれアニメか。スタッフさんGJです)。
それにしてもここのやりとり、最高です。モクバって常に、小学生とは思えないくらいしっかりしてるなあと思うけど…最高潮なのはここではないだろうか(…社長も高校生には全く見えないけどまあそれは置いといて)。
「兄サマ…まだ起きているのかい?もう休んだ方がいいよ。明日は決勝戦なんだよ!」体を休ませようとしない兄を気遣うモクバ。
「ああ…大丈夫だモクバ…。先に休んでいろ!」…対して、そんなモクバに心配をかけまいと、こういう言い方をする社長。しかしその顔から緊張の面持ちは一瞬たりとも消えることはない。背後のモクバを見やることすらしない…いや、できない。ラーの圧倒的な能力の前に、今、社長は少しの余裕を持つことはできない…。
その兄の心情を理解するモクバ。体を休めることについて、それ以上は決して言わない…。
本当に…できた弟だよなあ…モクバ…。
黙って、ラーの脅威の力のことを思う時の表情…すばらしいです。そして次のセリフがこれ。
「船は予定どおり航行しているよ。朝七時には例の場所に到着する…。」
ああ…モクバ…。愛しい…(えー)。

まずはモクバの口から語られる、決勝の地、決闘塔(デュエル・タワー)。
海馬剛三郎の築いた軍事ハイテク産業を、社長が全て破壊したその象徴…。
「モクバ…オレはアルカトラズでの決勝戦を制する!そして決闘王の称号を手に入れた時――オレは真の勝利者となる!!
その時にこそ――オレの中に巣喰う義父の怨念に打ち勝つことが出来るのだ!」



長い夜が、終わる。
その時社長は…タイタニックごっこをしていました(えー)。

うん…好きなんですよね、その場所…。
ちなみに奥、見えないだろうけど朝日って書いてあります(書くな)。朝日に向かって走る(気分の)社長!昨夜のテンパリ具合はどこへやら、さわやか…じゃなくて不敵に笑って、一人叫びます。
「フフ…オレの勘に間違いなくば…ラーの攻略法はある!」
おおっ、見つけたらしい!さすが社長!
「最終決戦の地――アルカトラズ!オレは真の決闘王となり――真の未来を勝ち奪(と)る!!」
勝ち取る、じゃなくてあえて勝ち奪る!
えーっと、…強奪って感じですね!わかります。


海馬兄弟のモーニングコールにすごくなごみます。しかし迷惑がられてそうだ!
「目覚めよ決闘者共!最強決闘者を決する記念すべき日の幕開けだ!」
「起きやがれー!」

モクバかっわいいなあ~。しかし最初、振り上げてるこぶしが社長のものかと思って「どんだけご機嫌なのアンタ!」と思ってしまった…。
あと社長の二つ目のセリフの字がえらいことになってますが…意外と長くて書くのが大変でどうでもいいやって思って…(……)。

(後半へ続く)

遊戯王文庫版感想 15巻(後半)

2009-04-24 21:52:24 | 遊戯王☆感想文
(前半からの続き)

さて、長かったけど…お次は第4戦!ついに社長の出番です!!
開始直前、がんばってラーのカードの画像解析中のモクバと少し通信するシーンがとてもほほえましい。が…
「(オレはトーナメント四戦に出撃する!!)」
出…撃…?人でも出撃って言うのかしら…。まあいいか、社長だし…(えー)。
デッキをセットする姿がめちゃくちゃかっこいいです。
振り返り、遊戯に向かってこう叫ぶ。
「遊戯…見ておけ!神のカードと決闘王の称号を賭けたバトル・シティ・トーナメント!!貴様との最終決戦を果たすために…オレはこの闘いを必ずや制する!」
気合入りまくりですね!つか相手にめちゃ失礼だなあオイ!

そして、とうとう対戦相手、登場!
イシズ姉様キターーーーーー!!!!
かっこいい!戦闘服かっこいい!!ナイスバディ!!(……)
これにはさすがに驚く社長がちょっとかわいい!そりゃ驚くわな!めっちゃ自分のもんにしようとしてたオベリスクを彼女自ら取り返しに来るとは思わないわな!(←それは違うんじゃ…)

イシズの持つ「千年タウク」には未来を見る力があり、この決闘で社長は自分に敗北する運命なのだ、ということを静かに、しかしはっきりと宣言するイシズ。
以下、オカルト大嫌いな社長の反応。
「フ…未来ねぇ…」←ここでは目を閉じて顔もうつむきがちなのに、
「ワハハハハハハ!大人しい顔でくだらん冗談などほざくな!」←1コマ後では高笑い。すばらしい切り替え。ここでも何も言わないイシズに、続けて…
「美術館でこのオレ様に神のカードを託し…グールズ壊滅を目的に、トーナメント開催を促した…その貴様がこの準決勝の舞台でオレを倒すとはな…!」←またオレ様って言ってる!そして次が…
「なかなかのしたたかさだ…初対面より好印象を持ったぞ…イシズ。フフフ…。」きゃあああああああああああああ!!!!!ほめてる!ほめてる!社長がほめてる!!しかも好印象って…イシズ姉様うらやましすぎます!!私も言われたい!!(絶対無理だろ…)またここの顔も悪くて…惚れ直すね!!

「残念だが…イシズ…。オレに貴様らの持つオカルトグッズの迷信など通用しない!そんな物はこの世の不合理性のゴミ溜めにでも捨てておけ!」なんか難しいこと言いますね、社長。でもあいかわらず無反応なイシズ。社長の大げさなセリフにいちいち反応してらんないってか…?賢いな。(←ファンですよ?私)
「ならばイシズ…貴様から譲り受けた『オベリスク』の力で!オレが皮肉な未来とやらを拝ませてやるわ!!」テンション上がってきた!
「決闘開始の宣言をしろ!!磯野ぉ!」バッ!という効果音と共に磯野の名前を絶叫。勢いにおされてる(そりゃおされるわな)磯野がかわいい。あと、「決闘開始ィィ!」の時の左手がかわいい!
「行くぞ!!」 ドドド(←効果音)
イシズ姉様一切口を開きません!!

「(教えてやる!!オレの未来を切り開くのは――カードの力だ!!)」かっこええええ!!なんてかっこいいドローなんだ!!
しょっぱなからめちゃくちゃテンション高い社長と、あくまで冷静なイシズ姉様。
イシズ姉様の最初のターン。モンスターを出して、魔法カード発動。「墓穴の道連れ」。そのカードを見たとたんめっちゃ反応する社長。
「(く…プレイヤーの手札をさらし者にする忌々しい魔法カード!手札に揃ったいいカードを墓穴に捨てさせられるのだ!おのれ!)」ああ、そういや王国編の死ぬ死…じゃなくて、遊戯とのデュエルでも手札を見せるやつめっちゃ怒ってましたね…。嫌なんだねこれ…と思ってページをめくると、
「おのれぇぇぇ!」

マジでめっちゃ嫌がってる!!
なんかオーラ?まで出てますよ!!

「手札をお見せなさい!瀬人!」姉様かっこええ~!
「ぬぬぬぬぅぅ」兄サマかっこわるい(笑)。まだ怒りのオーラが…。

傍らで観戦している闇マリクのコメント。
「(怖い怖い…姉上サマはあの戦術を仕掛けてきたか…最強最悪なデッキさ…)」
ここの!最強最悪のルビが!「したたか」って…!!
すごい言われようだな!
この後しばし、闇マリとイシズが目で会話…します。…いや目で会話ってレベルじゃねーぞコレ!もうテレパシーって言われたほうが納得できる!!
イシズも必死で…弟の、マリクを救おうとしている…。

ってとこにまたKYな人が!!
「オレのターン!ブラッド・ヴォルスの攻撃!!」
イシズのモンスターを抹殺して、この一言。
「フ…。未来を見る前に…、眼前の敵を見るべきだぞイシズ…。」
お前が言うなっっ!!!

「よく聞けイシズ…。オレは未来などに導かれはしない!オレの踏み印したロード!それが未来となるのだ!」
さらに、
「未来はオレに従う!!それを貴様に教えてやる!!ワハハハハハ!!」
社長節、絶好調です!
しかしこんな人を目の前にして、やっぱり全然動じないどころか、…いくら千年タウクという道具があるとはいえ…「社長が敗北して叫ぶ姿」とか「社長が敗北して自分の目の前で膝をつく姿」とかを冷静に思い描ける姉様…マジすげえ。

大好きなウイルスコンボが綺麗に決まり、強力なモンスターを失ったイシズのデッキ。そこにさらに追い討ちをかけるべく、次は魔法カードを捨てさせるカードに目をやる社長。そしてこのセリフ。
「(貴様の羽根を一本残らずむしり取って…オレのパワーデッキでねじ伏せてやる!)」
…これを初めてアニメで聞いたとき、真剣にゾクッとしてしまいました。
イシズ姉様は、衣装に羽根飾りを装備してるとかそういうわけではないのです(それだったらそれでかなりヤバイ発言に…)。社長は…イシズ姉様がただ「女性だから」、こういう表現をした…。って、いくらなんでも容赦なさすぎ!怖い怖い…。
まあ過去の、血へドや脳ミソをぶちまける発言に比べたらだいぶマシというか…オシャレではありますけどね…。ここを読むたびに、この人恐ろしいな…とすごく思う…。でも社長になら言われてもいい…。むしろ言われたい…(お前が恐ろしいよ)。

社長のターン。
「(イシズ…オレは感じるぞ…!デッキから聞こえる…神の脈動!!)」 ドクン☆ドクン☆(←効果音)
ドロー!
「(フフフ…神はオレの手の中に!!)」

ここ、マジでかっこいいいい~~~~!!けど、私の絵じゃちっとも伝わらない!!買ってください文庫版!損はさせませんよ!(元書店員モード)
私、コミック担当だったしマンガ大好きですが、自分でマンガ描こう!と思ったことが全くないので…コマ割り?とかって普段気にもしないしなんとも思わないんですけど…ここはすごいなあと思う!模写する時は困ったが!(あまりに空白が大きくなってしまったのでセリフを急遽入れてみた…)
またここ、アニメでも印象的な演出されてて…文庫版を買った今、やっとわかることなんですけども…あれはこのコマ割りを、かなり忠実に再現してたんだなあ…みたいな。興味ある方はアニメも是非!

「未来とは無限!過去は一筋の足跡でしかない…!オレにとって過ぎ去った過去など何の意味も持たない…!イシズ、貴様がオレに神を託した『過去』などなぁ!」超ポジティブ!(←ひでえコメントだ)
「イシズ、覚えておけ!オレが神を選んだわけではない…!神がオレを選んだのだ!!」相変わらず無反応なイシズ姉様もすごいけど、そういう人に対してこんなセリフを平気でひたすらぶつけまくる社長もすごい気がしてきた。
「(オベリスクの力はオレのものだ!!)」そして高笑い…。

神のカード・オベリスクに文字通り固執する社長。そんな社長を静かに見やるイシズ。敗北の未来(ビジョン)は、その、オベリスクによって導かれる…ということだけは決して口にせず、また「吹っ飛ぶ社長」のイメージを見ているイシズ(……)。

魔法除去のカードを発動して、さらにイシズのデッキを破壊する社長。
…ここから、イシズの逆転劇が始まる。
トラップカード、「現世と冥界の逆転」。山札と、墓地にあるカードを全て入れ替える…。イシズの墓地には、再三の社長のウイルス攻撃により大量の主力カードが眠っている。対して社長の墓地には…カードはわずか…6枚…。
こんな絶望的な状況でも「(く…信じるものか…オレの敗北の未来など!!)」って…しゃ、社長……!

社長のターン。ドローカードはさっきの魔法除去だったけど、もちろんイシズにはお見通し。「無効」のカードで手札には加えさせない…。イシズの場のモンスターには攻撃せずにターンエンド。
何故攻撃しないのか、それもイシズにはわかっている。社長は、…オベリスクを召喚するためには、イシズの場のモンスターを生贄にするしかない…。そこに三体揃うのを、待つしかない…。
「(でも…あなたは気づいてはいない…。全ては敗北の予定調和であることを…!
瀬人…あなたに勝つ手段はない…。)」

この決闘の全て、イシズが見たビジョンの通りに進んでいる。社長は、まさにイシズの手の上で踊らされているようなもの…。オカルトだ、迷信だと…ここまでは決してそのことを信じなかった社長だけど…さすがにこの展開を目の当たりにしては…。

もう、強がる言葉も出ない。…ここは読んでていつも泣きそうになる。
社長が、あの社長が……目から光を…失いかける…。


でも、そこで!すかさず!飛んでくる言葉!!
「海馬!!」
はっとしてそちらを向くと、…遊戯だった。
「オレには見えるぜ!!」
生涯のライバルと定めた、たった一人の男。
「見果てぬ先まで続くオレ達の闘いのロード!!」
…その言葉に、目を見開く社長。
「このバトル・シティで――オレと貴様が闘う未来が!!」
う……う…うあ……うあああああああああ!!!!!
なんというライバル!なんという激励!…熱い!!熱いよ!!
思い出します…!オシリス相手に膝をついた闇様に、社長も熱い激励をぶつけてた!!
あかん、せっかく引っ込んだ涙が…熱い涙に変わって止まらない…!

目を見開く社長の表情がとても好きで、模写してみた…んですが…

…いやほら、最初は社長だけ描いてて…でもここはあの名セリフ入れなきゃよくわかんないよなって…。でもほら、遊戯は…描けないし…(言い訳タイム)。
…しかしまあ、すばらしいセリフですよね。社長の大好きな「ロード」という言葉をあえて使って、いつもの社長を取り戻してもらい…さらに、大嫌いな「未来」という言葉もあえて使って、そのイメージを少しでも良いほうに変えようと…。社長にとってこれ以上の励ましがあるだろうか?いや、ない!…でもたとえば凡骨にこんなん言われたらマジ切れだろうから(……)、やっぱり闇様が言ってこそ、なんでしょうね!いいなあ…すごくいいなあ…このライバル感!!
「ならば、先で待っていろ!遊戯!」
「(宿命が未来を越えてやる!!)」



その目に、「可能性の光」を取り戻した社長であるけれど…圧倒的に不利なのは変わらない。そして、イシズの戦略の完璧さも、変わらない…。
イシズは、社長にとどめを刺すカード、「生贄の抱く爆弾」を伏せて…モンスターを召喚。三体目の、モンスターを。
それを見るやいなや、クロス・ソウルで三体を生贄にし、…とうとうオベリスクの召喚に成功する社長!
ここの…姉様の「(かかった。)」というつぶやき。そしてオベリスクを目の当たりにしての「(巨神――動く時、あなたの役目は終わる…)」という言葉と、表情。ぞくっとします。したたか、という言葉を…思い出します…。

イシズの場にモンスターはいない。リバースカードもない。オベリスクで攻撃すれば、社長の勝ち。
…誰もがそう考えるけど、本当は…オベリスクでの攻撃こそが、社長の敗北のトリガーとなっている…。見えない爆弾を抱えたオベリスク。それに気づけるはずもない社長…。
ただ、嫌な予感はしている。闇様も同様に。
だけど他に手はない…。オベリスクで攻撃するしかない……。

意を決した社長の、攻撃宣言!
…しかしそれは遮られる。闇マリの持っていた千年ロッドの光によって…。

社長の脳裏によぎるビジョン。あの美術館にあった石版と、別の、青眼の石版…。
そして、社長の胸を刺す悲しみ…!(抱えている女性に関係が!?)
手札にある青眼のカードを見て、決意する社長。
「(オレは…このひらめきを信じる!オレの記憶を信じ――青眼を召喚する!)」
ここの表情!わけのわからないパワーに突き動かされてる、って感じがすごくして…いい!

「手札にある青眼を召喚するためには、二体の生贄が必要…ならば…」
まさか!と衝撃を受けるイシズに、「そう…」と薄く笑って、
「神を生贄に捧げる!!」
…ここの表情も若干テンパってる感じがいい!(えー)


文庫版15巻収録の最終話、230話。サブタイトル「未来撃破」。
「オレのプライド――そして――オレの魂!!それら受けつぎし我がしもべの姿!イシズ!貴様に見せてやる!!」
神を生贄にする、というありえない事態にその場の全員が驚愕。
一番驚いて、呆然とするのは…イシズ。
「(未来が、姿を変えた……)」

「オベリスク及び、一体のモンスターを生贄に――出でよ!青眼!!」
千年ロッドに封じられた記憶?が社長を救ったのか…?
それはまだこの時点ではわかりませんが、あれがきっかけで、ずっと一緒に闘ってきた青眼の存在を思い出し、その絆を信じ、そして見事勝利できた…。
「人の心には…神を越えて信じるべきものがある…。オレはそれに従っただけだ。」

イシズは負けた。ここで勝って、弟マリクを救うというシナリオはだめになってしまった。
…でも、目の前で、千年タウクの見せた未来を見事に変えた人がいた。
だからこそ、希望の光を…信じよう、と…。千年タウクの見せた、絶望の闇ではなく…。
「フン…。未来に従う奴に…光はない…。」
社長はそう言って、行ってしまうが…。イシズはその背中に希望を見ていた。
「(準々決勝を勝ち抜いた決闘者達…その中に弟マリクを救い出すことのできる者が…。
今は見えない…未来……。私はそれを信じます…。)」



勝者、海馬瀬人。
ステージを降りて、遊戯とすれ違う…
「遊戯、次はオレ達の闘いに決着をつける番だ…。」
「ああ。」
ああ…いよいよだよ…(<自分)


ここで終わりかと思いきや、衝撃のラストが待っていた!!
モクバのいる司令室?みたいなとこに戻る社長。「勝つって信じてたよ!」って言うモクバがめっちゃかわいい。
そこで、衛星から受信してた、ラーのカードの画像を見て、社長は驚愕する。
なんと……読めるらしい!!しかしそこに驚いてるんじゃないっぽい!
「(こ…この恐るべき事実を…何故…神は何故オレに伝えた…!!)」

ぅええええええええええええええ!?社長の衝撃ポーズ!!それだけショックだったんだろうけど…なんだかこっちもショックだわ!!イシズの妄想の中くらいでしか…社長が膝をつくところは拝めなかったのに…(……)。
社長、しっかりーーーーー!!あと、うろたえるモクバ超かわいい(……)。




ううっ……やっと終わったあああああああ!!
ここに書くのだけで4日くらいかかったよ…!
あと、以前書いたアニメ94話感想・考察と感想がかぶりまくりですがあんまり気にしないで下さい…。いやあ、ものっすごい忠実にアニメにしてくださってたんですね!スタッフさんありがとう…(←言い訳?)
さあ!行くぞ!!16巻!!

遊戯王文庫版感想 15巻(前半)

2009-04-23 23:50:58 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」


☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ(えー)。まだ毎日使ってます。
☆海馬ランドトートバッグも自宅で使用中。最近、街中であれくらいの大きさの黒いトートバッグを持っている人を見るとめっちゃ反応してしまいます。「もしや…!」って。でもKCのロゴがついてたことはありません…(当たり前だよ)。


**************************************


15巻!…いやあ、忙しかったのもあるけど…この巻も「どっから感想書いていいやら」というのが、こんなに間が空いてしまった大きな理由の一つであります。
だって…顔芸登場…じゃなくてラーの登場。さらにあの社長vsイシズ戦!!
今からこんなんで…ホント、準決勝(社長vs遊戯)はどうするつもりなんでしょうか、ワタシ。恐ろしい……。


お話は、城之内vsリシド(マリク)戦のクライマックスから。
14巻ラストで、壮絶すぎる過去を抱えているということが判明したマリクとリシド。固い絆で結ばれた二人。目的のため、目の前にいる敵は全てつぶせというマリクの言葉通り、城之内を追い詰めるリシド。
最後まで諦めはしないものの、とうとう自分の負けを覚悟する城之内。そこで…あの、遊戯との洗脳デュエルの時のことを思い出し、あの時自分を操っていた男と、目の前で正々堂々闘う男が別人であることに気づき、それを指摘する…。

マリクの計画では、今ここでリシドが影の存在だとばれるのはかなりマズイ。
そこで、マリクがリシドに出した指示。
「(城之内は…神の攻撃で仕留めろ!)」
いくらマリクの命令とはいえ、ためらうリシド。リシドのデッキに入っている神のカードは偽物で、…今まで偽物を使ったグールズのメンバーは皆「天罰」をくらっていたから…。
それをもちろん知りつつも、マリクは指示を変えない。自分の計画のために無駄死にさせようっていうんじゃない。むしろ逆で……リシドなら操れるんだって…。
「(それが墓守の一族の証なんだ!)」
過去にマリク父に、血統的な意味で、お前は一族の者ではない、と言い放たれたリシド。
だからこそ、ここで見事神のコピーを操ることができれば…父親も、リシドを一族の者と認めるだろう、と…マリクは繰り返す。

リシドへの気遣いも感じられるマリクのその言葉に…とうとう決心して、神を召喚するリシド。
…ここらへん、すごいいい流れですよね…!
なのに次が!!

ラーの翼神竜の登場!衝撃を受ける皆…のはずが……

なんで笑ってんの!!アンタだけ!!!!!
しかもスゲこわ。笑ってるっていうか…笑いかけっていうか…。いや…わかるけどさ…。うれしいんだよね…神が見れて…。でもこのシーンでこの顔は…あかん、何度見ても笑ってしまう……。
描いてないからわからないと思いますが、上下にいる凡骨と闇様はちゃんと衝撃を受けてるんですよ…。そのコントラストがすごい。社長だけうれしすぎてモノローグも思いつかなかったみたいだし。

「(クク…城之内!神に踏みつぶされるなら誇りと思うがいい!実験ネズミの誇りだ!!)」ひどいひどすぎるっ。ここでも笑ってるし…。


…無事、コピーを操れたかのようだったが…リシドの攻撃宣言に反応せず、偽物のラーは形を変えていく。そして、その場に降り注ぐ神の怒り。その攻撃は、愕然とするリシドだけでなく、城之内さえも貫き…二人ともが倒れてしまう…!
リシドの倒れる姿を見て、まずは大きく動揺し、そして苦しみだすマリク。…癒しの刻印をその身に刻んだリシドが倒れたことで、マリクの闇の人格が…目覚めてしまう…。
城之内の方は、夢に現れた仲間達に導かれるように目を覚まし、立ち上がる。リシドは立ち上がることが出来ず、勝者は城之内となった。
…それを聞いての我らが社長の一言。
「(城之内が勝ち残るとは…見るに耐えんスポ根決闘か…!)」
…うん、確かにそうですが(笑)。ていうかスポ根って響きがなんかすでに懐かしいな!


…目覚めた闇マリクの第一声がとても気になる。
「そいつはマリクだ…ただし影の存在だがな…。」
あの方を止めてくれ、と最後に言い残して意識を失ったリシドを見て、本物はどこにいやがる!みたいにキレた城之内の言葉に対しての、このセリフ。
もちろんすぐに「そして影の主…オレがマリクだ…」って名乗るんだけど、さ。
あの最初のセリフって、闇マリクらしくないとすごく思うんだけどなあ…。この後読んでいけばわかるけど、リシドの存在によって闇マリクはずっと出現できずにいたわけで…そのせいで殺そうともするし…。
そいつはマリクだ、ってセリフは、リシドは同じ一族の者だ、この自分と一心同体の者なんだ(それこそ影のように)…、という表マリクの主張を感じる。絆を感じる。
…だから、表マリクが言うならわかるんだけど…なんで闇マリクが言ったんだろう?
闇マリク本人が言ってますが、闇遊戯やバクラみたいに別の人格が「入ってきた」のではなく、あくまでマリクが生み出した存在であるから…根っこの部分では同じ、ということなんだろうか…。リシドを「殺せなかった」理由もそのあたりにあるのかもしれない…。
それにしても髪型すげー変化だな!スーパーサイヤ人?(マジメに書くんじゃないんか)

「フフ…海馬…貴様にも千年の記憶が残されているのかもな…。」
あのリシドにすら操れなかった神のカード。ここでマリクは確信する。神のカードが操れるのは、千年アイテムと関わりを持つ者のみだ、と。笑い飛ばす社長(オベリスクこき使いまくり)に向かって、上のセリフ。闇マリGJ。…でもこの言い方といい、この後の態度といい、基本的に社長のことはどうでもいいみたいですね、闇マリ。
闇マリが興味があるのは、ひたすらに闇遊戯のみ…(あれ?誰かさんみたいだな!)。

次の決闘は舞さんvs闇マリなんですが、この時もひたすらに…闇マリは闇遊戯しか見てないご様子で、決闘としてはともかく、闇のゲームとしては…完全に巻き込まれた形になる舞さんがかわいそうでならない。闇への生贄とか言ってるし!
しかも…めっちゃ…めっちゃ痛そう…。ううっ…。
ドSな闇マリがこれでもかというほど見れます。マリク様の病んでる感じの表情がイイ…とか思ってたけど、病んでる具合は表の比ではないね!

苦戦しつつも、マリクのラーのカードを奪うことに成功した舞さん。
そこへ…「(神が動いた!)」と、社長登場!
ていうか今頃来るなあああ!最初からちゃんと見てろよおおおお!!
「(奴は言った。神のカードは、千年アイテムに関わる者にしか操ることができないと…。
バカな…!神があの女に従うか否か、そこに答はある…。)」

ああ、一応動揺してらしたんですね…。

生贄をささげ、舞さんはラーの召喚に成功!…のハズが…場に現れたのは金色の…球体?
そして、舞さんの持つラーのカードに浮かび上がる謎の象形文字。マリクが言うには、これは古代神官文字(ヒエラティック・テキスト)で、この文字が解読できなければラーを操ることはできないらしい…。
「くそ~!見てぇ!どんなカードなんだ!」
皆の気持ちを代表してこう言ったモクバに対して、スゲー冷静に指示を出す社長。
「モクバ、衛星より孔雀舞のデュエル・ディスクにセットされている神のカードの画像データを受信・解析しろ。」
…今回のバトル・シティで大活躍の衛星、普段はそんな風に使ってるんですね社長!
モクバもそれ聞いて「OK兄サマ!その手があったよね!」とかスゲーいい顔で応えてるけど…あんまり兄サマに感化されちゃだめ~~!!モクバ~~!!


当然ながら、テキストは解読できない舞さん。大ピンチに陥る。
拷問モンスターに捕獲され、精神的にも大ダメージ。…そして、マリクがラーの攻撃でとどめを刺すため、テキストを唱え始める…!
そんな中、あのお方はまたこんな感じに…。

またかよ!うれしいのはもうわかったっちゅうねん!
つかアンタ以外皆、このラーの一撃で命があぶない舞さんの心配をしてるというのに…!!

ラーの出現。そして…攻撃。…ここからすごい熱いよね!
真っ先に決闘ステージに上がり、舞さんを助けようとする城之内。こういう時の彼はマジかっこいい!
しかし動けない舞。舞を置いてはいけない城之内。
そこに!!闇遊戯が!!ラーの攻撃をその背中で受けて、二人を守った!!
すげーーーーー!!
「マリク…貴様の憎悪と怒り、オレの背で受けてやる!だが、貴様はオレが闇に還してやるぜ!!」
かっこえええええええええ!!!

…それ見て高笑いのマリク。相当です。
あと、倒れる遊戯を見ても無表情の社長。こっちも相当です(またスポ根とか思ってそうだ)。
そして久々の「罰ゲーム」は……ひ、ひでえ……。虫が…虫が…!!
あんなんされたら私は3分で死んでしまう。24時間も絶対持たない…。

(後半に続く)

遊戯王文庫版感想 14巻

2009-02-27 22:52:21 | 遊戯王☆感想文
遊戯王の文庫版、全22巻購入記念企画!
「全巻の感想書く!主に社長の行動とセリフに注目!
ちなみに書くまで次の巻開封禁止!」


☆この色は社長のセリフ
☆社長のことばっかりになるかもしれませんが許してください。社長大好きなんです。
☆アニメ(DM)はBC編まで視聴完了。ニコニコのエネコンMADでふつくしい社長に惚れて今に至る。
☆宝物はKCマグカップ(えー)。まだ毎日使ってます。
☆海馬ランドトートバッグも自宅で使用中。パスケースが欲しいとか書いたら次の新製品が名刺ケースで狂喜しました!しかも青!コスパさんGJ!


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14巻!表紙、オシリスと王様…めちゃめちゃかっこええええ!!
ねえどうして!?どうして高橋先生の画集ないの!?
あと完全版!出すならまさに今じゃないの!?ヒカ碁も出始めたみたいだし…。
…え?完全版ですか?もちろん出たら買いますよ!当然ですよ!文庫版持ってるしいいか~なんて思いませんよ!つか今でも通常版の表紙欲しさに、古本でもいいから全巻セット…とかちょっと思ってる私を何とかしてください(手遅れ)。


さて、13巻は大変な巻でしたね!ちょうど遊戯vs洗脳城之内くんのデュエルの決着が着くとこで終了、でした。
…正確には、その場に長旅?をしてきた静香ちゃんも到着して終了でした。
そういうわけで、兄と妹の感動の再会シーンから始まります。ああ、いいね…この二人とてもいいね…。

その、巻頭の200話。その残り2ページで、やっと社長がちゃんと画面に映ります!なにこの…ああそういえばいたっけ、的な扱い!(笑)
まあ…感動シーンをぶち壊さずに黙ってただけ…よかったか…結果的に。
しかしそのコマもかわいい!

この兄弟の対比ね!ここがポイントね!(←誰…)
実はちゃんと聞いてるんだろうなーってとこが、お兄ちゃんのかわいらしいところですね!もしかしたら、たまにはああいう輪に囲まれてみたい…とか一瞬でも思ってるかもしれない、とか考えると…きゃーーーー!(もうとっくに病気なのでそっとしておいてあげてください…)

「遊戯…もう一人の遊戯に伝えておけ…。貴様らは『答』を示したとな…。」
そして、「バトル・シティ決勝の舞台で待っているぞ!」って言って、モクバと行ってしまう、んですが…。

答を、示した…。
…この話の最初のほうで、闇様もモノローグで言っておりました。
「(相棒…オレはお前に教えられた…。優しさにこそ、何にも勝る強さが秘められていることを…。)」
表遊戯の、どこが皆と違うかって言うと…その優しさ、なんですね。
…そうだったね…。そうだ。最初から…そうだった。城之内くんも、そもそもその部分に惹かれて遊戯と友情を育むようになったんだった。
これまでも、本人はしきりに「強くなりたい」みたいなことを言ってきた。もう十分持っているのに。優しさを貫くには…まだ足りないと思っているんだろうな。それはすばらしいことですね…。
…社長はこの答を、どう自分に組み込むのかしら…。
つーかさ!つーかさ!これを言うためだけに、感動的な再会シーンに口を挟まず、待ってたんだって思うとめっちゃかわいいですよね!社長!!(もー…)

そのまま、皆も決勝戦の場所へと向かう。
舞さんの車に無理矢理皆で乗り込んで、会場へと向かう皆…を、専用ヘリの中から見下ろす社長。
「フン!オレの進む闘いのロード!その足跡でもたどるがいい!!のろまな弱者共!!」
社長…誰も何も言ってないのに…ひでえ。つかそっから言っても聞こえないし…。
…たぶん、皆で仲良く車にあいのりしてる姿がうらやましかったんですね。
「全速力で爆進しろ!!」
「いっけ~~!!」
モクバもつっこまないし。

獏良が病院から消えた、とか不穏な連絡が入ったりしつつ…社長、スタジアム到着。
もう少し早いかと思っていたという黒服(これ磯野か!初登場?)に「つまらん寄り道をしたのでな…」って。つまらんって…これまた誰も聞いていないのにツンツンな社長。
IDカードを受け取って、内ポケット?に入れてるしぐさがなにやらセクシーです。つかもうほんまに腰、細ッ!!折れるよ!?

遊戯・城之内・舞がスタジアムに到着。
そしてその後からやってきたのは…バクラ!!
ぞくぞくと集まる、決勝戦進出者達。いよいよ闘いが始まる…!
そこでこのコマ!
「ヘン!優勝候補NO.1はオレの兄サマで決まりだぜぃ!!」

キャー!モクバかわいい!!……ってそれはそれとして!
ここ、初見で爆笑してしまいました!…後ろ!何か言えよ!!マネキンかよ!!
このコマはモクバがメインなんですね、わかります。
ああもう最高だわ兄サマ…!

バクラに皆、もっとつっこめよ!と思ってたら…ちゃんと色々つっこんでくれてたんだけど…あれ?あれれ?宿主…?それともこれバクラの演技…?
そこに「ナム」登場!
…ギャーーーー!!杏子操られてる!!
ってか、え……や、宿主も!?うそおおおおおおおお!!
「(この男の中には二つの意思が共存しているのさ!)」
ちょっとおおおおお!あんたら(含バクラ)宿主をなんだと思ってるのおおおおお!!
ひっ…ひどすぎる……。

そしてリシドが「マリク」として皆の前に登場。
うううー…恐ろしいわー…。


スタジアムに、決勝戦の舞台である飛行船「バトルシップ」登場!
この時の反応を見るに(モクバのリアクション超かわええー)、…社長はバトルシップのことは知ってたんですね。どこに到着するかは一応知らなかったとしても。…だってこれデザイン絶対社長だろ!側面に「Duel Disk」と「KC」のロゴって…。めっちゃ宣伝や…。でもさすが社長!そこにシビれる!あこがれるぅ!(えー)

搭乗開始。…遊戯の仲間達を乗せてあげるようにしてくれるモクバ、超いい子だね!そしてもうすでに振り回されてる磯野。がんばれ。かわいい。(←おい)
離陸時間ギリギリに、現れる8人目の決闘者。……キター!キタゾー!!


飛行船内。もうすっかり夜なので、見事な夜景を見れることとなり、盛り上がる一行。…そしてここぞとばかりに水をさしにやってくる我らが社長!
「フ…『浮かれ』気分最高潮だな!凡骨決闘者めが!」

雑魚の魚交じりに続いて、また「うまいこと言っちゃった」みたいな…。
ムカツク…けど、かわええ~…。
ここでご本人に「凡骨」お披露目です。

【凡骨(ぼんこつ)】
平凡な器量のもの(広辞苑より) ←シンプルやなあ…広辞苑…。

アニメではここで城之内が「ポンコツだと!」みたいに聞き間違えて怒るとこに「凡骨だ…無知め。」みたいに返してひどさ3乗くらいになってました。でもかわいいので必見です。
城之内をからかった後は、遊戯のところへ。
「遊戯…貴様に一つ忠告しておく。」
遊戯が、オシリスのカードをデッキに入れずにいたことについて言及する社長。
「いいか!オレ達の闘いにおいて、それは断じて許さん!!」おお!?3秒前まで冷静だったのにいきなり沸点通り越してる社長。
「貴様にはわかっているハズだ…!この決勝トーナメントで、我々は神の領域に足を踏み入れる!三枚の神カードによって真の強者が選ばれる!」ていうか社長、それ…表遊戯ですってば。闇様も出てきてあげなよ…かわいそうに。
「今、闘いの神話が始まるのだ!」へー。そいつはすげえや!(←ひでええ私)
言いたいこと言って、部屋に行ってしまう社長。結局最後まで闇様は出てこず。…表遊戯ちゃん、お疲れ様でした!

ここからは、各選手が専用の部屋でくつろいだり、デッキの最終確認?をしたりするシーンが挿入されるのですが…
しゃ、しゃ、社長が!!社長が脱いでる!!コート脱いでる!!

レア!超レアですよね!?
ああ…やっぱ細い!つーか薄い!!背は高いけど…華奢ですよね!?
あのコートは、…そういう華奢な自分の体を気にしてのもの、とか…あああああ萌える!!
…でもここ、このページのこの社長のすぐ下…獏良がステーキ?をムシャムシャ食べている、という…書いたらなんだかかわいく聞こえるシーンがあって……めちゃくちゃ怖いんですけど!!くやしいがインパクトでは…負けるっ…(何勝負?)。


さて、いよいよ決勝戦、開始です!
第一戦目が遊戯vsバクラ、第二戦目が城之内vsマリク(リシド)なので…社長はずっと観戦モード。しかしその観戦の態度が違いすぎて泣けてきますよ…!
一戦目開始。飛行船の上の…天空決闘場を初公開。そこでこれ。
「現時点での決闘艇の高度は1000メートル上空…。地上との気温差は10℃。気流の刃は体を切り裂くほどの傷みを決闘者に与えることになる。この過酷な条件下で決戦は行われるのだ!」出た、ドM。
「(遊戯…気をつけろ…)。」めっちゃ心配してる。
「(いや!遊戯はこの状況をも覆す!この程度で奴の決闘者としての闘志は折れはしない!!)」大ピンチな遊戯だが、めっちゃ信じてるらしい。
「フ…」絶望的な状況ながら、ドローしたカードを見て勝利宣言する遊戯…を見てうれしそうな社長。
「(遊戯…神を呼べ!!)」追い詰められたシーンでこれ。これ読んだ私は正直「いやそんなムチャな…」と思ったので…マジで闇様が次にオシリス引いたときには驚愕しました…つーか「呼んだのむしろ社長じゃね?」という考えが消せない…(えー)。
「(ラストターンで神のカードを引くとは…。やはり遊戯…貴様はオレが認めた最強の決闘者よ!)」いやだからあれ社長が……まあいいか。社長がうれしそうで何よりです!
そう、ここまでもうホント…べた褒め状態、なんですけども。
次がひどいんだよなー…。


…闇様を追い詰めたものの、オシリスの登場で形勢逆転されたバクラ。
神の攻撃で決着、と思いきや…バクラの意識の中で、宿主への洗脳を介してマリクが…すでに手は打ってある、って…。
その手とは。
…私も望んでいたことだったけど、考えられうる最悪の形としてなされてしまった…。
なんと、マリクは…本物の「宿主」を…表に引っ張り出した。
ここまでちっとも外に出さなかったのに…ここで。洗脳術なしで。
もちろん状況がわからず、困惑し、腕の傷の痛みに苦しむ宿主…。
ひ、ひどい…ひどすぎるぞマリク様ーーー!!
もちろんそんな状態の宿主に向けて、神の攻撃ができるはずもない遊戯。
しかも、この状態で攻撃を受けたら…命が、危ない、だなんて…。

さあここだ。
「どうした!何故攻撃をためらっている!!とどめを刺せ!遊戯!!」
おいいいいいいいいい!!あんたここまでのデレ台無し!!(デレ…?)
どうした!じゃないよなあ本当にもう!しかも「何故」って…。
…それでも好きです、社長(えー)。

…で、KYな社長はさておき…こっから神展開だよね!
苦しむ宿主を見て…バクラが!!バクラが!!
「(オレ様にも気に入る勝ち方と、気に入らねえ勝ち方があんだよ…!引っ込んでな!マリク!!)」
マリクのコントロールを振り切り、表に出るバクラ。
「遊戯…今回はオレ様の負けにしておいてやるぜ!攻撃してきな!なぁに、てめェの仲間の獏良は死なせねェから安心しな!」
そして、遊戯に攻撃を促し…その身で神の攻撃を受ける!!
209話冒頭。手を広げて…まるで背後の宿主をかばうかのようなバクラの姿に…惚れますねこれは!!かっこいいよー!バクラー!
…バクラ的に、自分の最終目的のためには「宿主」は一番大事なものらしい。だから今はかばう、みたいな…。ああ、相変わらず目的のためには手段を全然問わないバクラ!ステキぃ!!


そして次が、城之内vsリシドのデュエル。
社長…さっきの遊戯のデュエルとの応援の差がひどいです!
「(奴のデッキにラーのカードが入っているのなら…城之内は実験ネズミに丁度いい…。)」いきなりこれ。ひでえ!つかマリク様も「子ネズミ」とか言ってますが…そんなにネズミっぽく見えるのか凡骨は…。
「(城之内よ!実験用ネズミらしく…せめて神のカードを出させてから負けるくらいの実力を見せろ!)」もうどっからつっこんだらいいやら!とにかくひでえ!
もう観戦じゃなく、科学者らしく観察者みたいになってる社長のひとコマ。
「(バカの頭脳はプレッシャーを感知しないのか…。)」

もうバカにするとか見下すとかそういうレベルじゃないみたいです…。社長の脳内データに「バカの生態」とかの項目で冷静に書き加えてられそうで怖いです!

城之内の言葉で、リシドが自分の過去を想う…。
ここで…マリクと…リシドの、壮絶すぎる過去エピソードが明らかになります…。
墓守りの一族の復讐……。
これからどうなるのでしょうか……。普通に怖い…。
が、…行くぞーーーー!!15巻!!
社長vsイシズ戦は15巻に入っているのでしょうか!?ワクテカ!!