私は東京の調布市に住んでいる年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活を丸17年を過ごしてきた。
そして私は何よりも認知症、心筋梗塞など恐れ、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症だけは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
我が家の近くに流れている野川があるが、
両岸は遊歩道となっているが、こよなく散策しているコースのひとつとなっている。
本日の10時過ぎ、冬晴れの中、まばゆい陽射を受けながら、
野川の上流に向かって歩いたりした・・。
やがて20分ばかり歩くと、木のベンチに腰掛けて、
コンビニで買い求めたペットボトルの温かい煎茶を飲みながら、
ぼんやりとしていたら、昨夜の10時過ぎに読んだ記事が、蘇(よみがえ)ってきた・・。
昨夜、ヤフー・ジャパンより配信されたニュースの中で、
『 若返るのではなく「死なない」だけ・・・「人生100年時代」の悲愴 』、
と題された見出しを見たりした。
この記事は、和田秀樹こころと体のクリニックの院長の和田 秀樹さんの寄稿文であり、
過ぎし12月19日に多々教示された御方であったので、
真摯に学びたく、今回の和田 秀樹さんの記事を読んでしまった・・。
そして【幻冬舎ゴールドオンライン】に於いて、12月26日に配信され、
無断であるが、記事を転載させて頂く。
《・・ 長い老いの期間を健やかに過ごすためには、
脳の機能をいかに80代以降も保つかが重要です。
あわせて、70代のときにもっている運動機能を、
いかに長持ちさせるかということも、大切になってきます。
高齢者専門の医療現場に携わってきた精神科医の和田秀樹氏は、
著書『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)のなかで、「人の老い」を解説します。
☆寿命が延びるにしたがって70代が重要に
■「人生100年時代」に70代はターニングポイント
現代の日本において、70代の過ごし方が重要性を増してきた理由には、
超長寿化によって、老いの期間がこれまでより延長するようになってきた
という点も挙げられます。
そもそも、これまで日本人は、戦後の栄養状態の改善によって、
大きく寿命を延ばし、前の世代よりも、若々しくなってきました。
かつて漫画『サザエさん』の連載が始まったのは1947年ですが、
父親の磯野波平は当時、54歳の設定でした。
いまの私たちから見ると、どう見ても60代半ばに見えます。
それくらい、現代の日本人は若返ってきたのです。
しかし、この栄養状態の改善が、人々の若返りや寿命の延びに寄与してきたのも、
1960年くらいに生まれた人たちまでで終わったと私は考えています。
実際、日本人の平均身長の推移も、戦後、急速に伸びてきましたが、
ここ20年くらいは、伸びが止まっています。
もはや栄養状態の改善は、日本全体に行きわたり、
そのことが寿命の延びを牽引していくという時代は、終わっているのです。
しかし実際にその後も、日本人の平均寿命は延び続け、
これからも延びていくと予想されています。
これは、医学の進歩がそうさせるのです。
日本人は、戦後に劇的に若返ってきた体験をしているので、
「人生100年時代」などと言われると、いまよりさらに若返りが可能になり、
寿命が延びていくと考える人もいますが、それは正しい認識ではありません。
80歳や90歳になっても、いまの70代の人たちのように
元気に活躍できるようになって、人生のゴールがどんどん後ろにずれていく、というのは、
幻想でしかありません。
若返るのではなく、医学の進歩によって、
「死なない」から、超長寿になるというのが「人生100年時代」の実像です。
80歳にもなれば、みな老いに直面することになります。
しかし一方で、寿命だけは延びていく。
これは、私たちの人生設計を大きく変えることになるかもしれません。
これまでは、せいぜい10年ほどだった「老い」の期間が、
15~20年に延長する人生が、標準になっていくからです。
今後は、伸長した老いの期間をどう生きるかが、重要な課題になっていくでしょう。
そして、その延長した老いのあり方を左右するのが、
人生終盤の活動期である70代ということになります。
寿命がますます延びていく「人生100年時代」だからこそ、
70代は、ますます重要性を増してきているのです。
☆70代の生き方が80代を大きく左右する
■70代は老いと闘える最後のチャンス
長い老いの期間を健やかに過ごすためには、
まず、脳の機能をいかに80代以降も保つかが重要です。
あわせて、70代のときにもっている運動機能を、
いかに長持ちさせるかということも、大切になってきます。
カギとなるのが、70代の過ごし方です。
70代前半までであれば、認知症や要介護となっている人は、まだ1割もいません。
けがをしたり、大病を患ったりしていなければ、
中高年時代のように、たいていのことはできるはずです。
この人生終盤の活動期に努力して過ごすことで、
身体も脳も、若さを保つことができますし、
その後、要介護となる時期を遅らせることも可能になるのです。
元気な80代へとソフトランディングしていくためには、とても大切な時期と言えます。
ただ、みなさんにわかってほしいのは、
私は一生、老いに抵抗したり、闘い続けることをお勧めしているわけではないということです。
たしかに現在のアンチエイジング医療の進歩は目覚ましいものがあり、
外見においても、70代くらいまでは、現役時代とさほど変化がない状態を保つことが
できるようになってきています。
しかし結局、それが可能なのも、80代くらいまでのことでしょう。
80代を過ぎれば、必ずみな老いていきます。
老いを完全に止めることはできないのです。
「人生100年時代」が目前に迫った私たちは、
今後は、「老い」を2つの時期に分けて考えることが求められていると私は考えています。
それは70代の「老いと闘う時期」と、
80代以降の「老いを受け入れる時期」の2つです。
どんなに抗おうと、老いを受け入れざるを得ない時期が、80代以降に必ずやってきます。
それなのに、いつまでも若さを求めて老いと闘っていては、
結局、挫折感しかもたらさないのではないでしょうか。
80代になり、85歳を過ぎたくらいからは、誰かの手を借りることも多くなってきます。
そのときこそ、ありのままの自分の老いを、受け入れる時期と考えたほうがいいでしょう。
そうでなければ、その後の15~20年ほどに延長した「老いの期間」を
生きていくことは、とてもつらいものになってしまいます。
寿命が100歳近くにまで延びていくと、
寝たきりで、老衰で亡くなる、というケースが一般的になっていきます。
誰もが高い確率で、そのような晩年を迎えるのですから、
「老い」を忌避して生きていくことのほうが、不自然なことです。
80歳を過ぎて老いた自分に失望したり、「老い」を嫌悪したりする必要はないのです。
むしろ、大病で命を落とすこともなく、事故にあうこともなく、
天寿をまっとうしているからこそ、老いに直面していると考えてもいいのではないでしょうか。
80歳を過ぎたら、老いていく自然の成り行きを受け入れる時期と言えるでしょう。
その一方で、70代においては、人々はより元気になり、
まだまだ老いと闘うことのできる時期と言えるでしょう。
元気でいようと努力することは、70代においては効果もありますし、
意味があることだと私は考えています。
「老い」の受け止め方は、人それぞれですし、若々しくいたいなどとは思わない。
ありのまま自然に老いていくことが、いちばんだと考える人ももちろんいます。
老いの過ごし方、受け止め方に、正解などありませんし、人それぞれ自由でいいわけです。
ただ、80代になっても元気さを長く保ちたい、生活の質を維持したい、
身体もある程度動けるほうがいいし、頭もはっきりしているほうがいいと考えるなら、
70代は、まだまだ老いと闘える最後のチャンスだということです。
このときの日々の努力が、
その後の80代のあり方を大きく左右するものとなっていくのです。 ・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
《・・寿命が延びるにしたがって70代が重要・・》に関して、多々教示されたりした・・。
そして77歳の私は、この記事を70代を迎える前に学べば、
今より元気で迎えられたかしら・・と微苦笑をしたりした。
日本人の健康寿命は、男性が72.14歳、女性が74.79歳と推計され、
平均寿命と健康寿命の差は、男性約9年、女性約12年と報じられている。
もとより「健康寿命」は、日常的に介護を必要としないで、
自立した生活ができる期間であり、私は今年の9月で、満77歳となり、
何んとか男性の健康寿命の延長戦の最中かしら、と思ったりする時もある。
しかしながら私の友人、知人の7人は、すでにあの世に旅立っているし、
或いは私より8歳ご年配の知人は、心身溌剌とされている御方もいて、
あくまで健康寿命も男性の平均であるよなぁ・・と思ったりしている。
何とか健康寿命で迎えたい、秘かに念願している・・。
もとより私の自助努力は大切であるが、
私の友人、知人の多くが、この世を去った今、