こうした中、過ぎし一昨年の2019年、予告もなく私は、
新年そうそうの1月3日の夜10時過ぎ、心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で循環器専門の『榊原記念病院』に搬送されたりした。
やがて『胸膜炎』(急性冠症候群)と病状とされ、
しばらく経過観察したく・・ と担当医師から宣言され、
結果的に8泊9日の入院となったりした。
この時に、大学一年の夏季合宿にタバコを喫い始めて、
長年こよなく愛煙者だったが、これを機会にタバコにお別れとなったりした。
こうした根底には、やはりタバコは身体に良くないと、医師から進められて、
何かを断念しなければ、この先はないと思い、断腸の思いで禁煙したのは本音であった・・。
このような心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、入院した私は、
まもなく私と同世代の知人が『脳梗塞』で、突然に死去され、
これ以来、何かと『脳梗塞』、『くも膜下出血』などにも注視したりしてきた。
このような深情を秘めている私は、
今回の《・・動脈硬化は10代から、血管力を高める「7カ条」・・》、
遅ればせながら学びたく、記事を読んだしまった。
この記事は、ライターの熊谷わこさんの寄稿文であり、
『週刊朝日』の2018年3月16日号より掲載された記事の抜粋で、
血管にかかわる数々の病気の元凶は、動脈硬化と呼ばれる血管の老化現象だ。
理想的な血管は、しなやかで内側はきれいな状態だが、
動脈硬化が進むと、血管壁が厚く硬くなるだけでなく、
内側に汚れがたまり、血液がスムーズに流れなくなる。
循環器疾患が専門の河野宏明医師(熊本大学大学院生命科学研究部教授)は言う。
「動脈硬化は、血管の病変ですが、血液の質が深くかかわっています。
血液の質が悪いと血管が傷み、血管がいい状態でないと血液の質も悪くなる。
両者をセットで考える必要があります」
動脈硬化は、どのように進行していくのか。
高血糖の血液や高血圧などの刺激で、血管の内側にある内皮細胞が傷つくと、
そこから血液中を流れる余分なコレステロールが、血管壁の中に入り込む。
血管内を流れている白血球の一種(マクロファージ)は、
これを処理しようと自分も血管壁内に入り込み、
血管壁には、コレステロールに由来する脂質と白血球の残骸がたまって、
「プラーク」というお粥のようなかたまりを形成する。
プラークは徐々に大きくなり、血管壁は厚みを増して、血液の通り道は狭くなっていく。
プラークが形成される過程で、血管内皮細胞にも、さまざまな障害が起き、
血のかたまりができやすい状態になる。
プラークに血流などの刺激が加わって剥がれると、
その傷を修復するために、血小板が集まって血栓をつくる。
これが血液の中を流れて、血管を詰まらせる原因となるのだ。
しかし、血管と血液が健康なら、血栓をつくる働きとともに、
血栓を溶かす働きも備えられているので、不要になった血栓は溶かされ、詰まることはない。
「血管は日々、血流によって傷つけられ、
その傷を修復するために、血が固まる作用も必要ですし、
傷が治ったあと血液中に剥がれ落ちた血栓が、血管に詰まらないように溶かす作用も必要。
必要に応じて、その働きを使い分けています。
しかし動脈硬化が起きた不健康な血管は、
『固める・溶かす』のバランスが崩れているので、血栓が残りやすいのです」(同)
やっかいなことに、動脈硬化は、ほとんど自覚症状がないまま、静かに進行する。
突然、心筋梗塞の発作や大動脈瘤の破裂を起こす。
「水道管と同じで、多少劣化して狭くなったとしても、ある程度水は流れるので、
なかなか異常に気づくことができません。
半分まで狭まると、おかしいと気づく。
ダメージを受けている臓器の検査値にも、異常が出てきます。
さらに狭まって4分の1しか流れなくなれば、はっきり病気だとわかります。
せめて『半分』のところで、対策に取り組んでほしいのですが、
4分の1まで放置してしまう人はたくさんいます」(同)
動脈硬化は、10代から始まって、単に年をとるだけでも進行し、
喫煙、高血圧、肥満、糖尿病、ストレスといった危険因子が加わると、加速してしまう。
危険因子を減らす生活が欠かせない。
河野医師は、留意すべき7カ条を挙げる。
【血管力を高める7カ条】
◆たばこの煙を徹底的に避ける
◆血圧を正常値に保つ
◆塩分をとりすぎない
◆太りすぎも痩せすぎもダメ(BMI22~26が目安)
◆「1回30分以上」の運動を週3回
◆働きすぎない・ストレスを減らす
◆1日に酒量は、ビールなら中瓶1本、日本酒だと1合、ウイスキーならダブル1杯まで
受動喫煙を含め、たばこの煙を徹底的に避ける。
高血圧に直結する塩分、肥満の人に多い脂質、糖尿病を悪化させる糖質を抑え、
栄養バランスの良い食事を心がける。
河野医師は言う。
「塩分も脂質も糖質も悪者ではなく、生命活動をするために、ある程度は欠かせません。
特に糖質はエネルギー源なので、糖尿病であっても必要です。
とりすぎが問題なのです」
健康診断の血液検査では、過去1~2カ月間の血糖値の指標となる「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」が
基準値を超えた場合には、生活習慣の見直しが必要だ。
糖尿病と診断するよりも、かなり前の段階で異常値と判定されるため、
薬を使わなくても回復できることが多い。
基準値と比べ、「悪玉(LDL)コレステロール値が高い」、「中性脂肪値が高い」、
「善玉(HDL)コレステロール値が低い」といった場合にも、対策が必要だ。
一方、高血圧に直結する塩分のとりすぎは、血圧を測ることでチェックできる。
また、末梢血管の血液が流れにくい場合も、血圧は高くなる。
最高血圧、最低血圧ともに基準値内におさめることが大切だ。
「数値に問題がなくても、血液は粘つきやすいので、水分は必要です。
年齢や活動状況に合わせて、適量の水分をとるようにしてください」(同)
肥満を解消するために、とにかく痩せようとする人がいるが、
筋肉まで落ちたら逆効果だ。
血流は、心臓のポンプ作用で流れるが、
末端から高い位置にある心臓へ血流を戻すのは、パワーが必要で、
脚を中心とした筋肉がバックアップして、スムーズに流してくれているからだ。
運動は、肥満の解消だけでなく、筋肉も増やす。
また、血管は血管内皮細胞から血管拡張物質のNO(一酸化窒素)が十分に出ていると
柔らかい状態を保つことができ、逆に不足すると硬くなる。
運動でNOを出すことができるという。
NOを出してくれるのは、時間をかけて行う有酸素運動だ。
「逆に、ぐっと力を入れるダンベルやエキスパンダーは、心臓に負担がかかります」(同)
ウォーキングやスロージョギングなど、
少し汗ばむ程度の運動を1回30分以上、週3回が理想だが、
軽い運動でも、30分以上続けるのは意外に難しい。
そこで河野医師が勧めているのが、掃除だ。
きれいになるという結果がすぐについてくるので、続けやすい。
「ストレスも動脈硬化の危険因子ですから、楽しんでやる方法を見つけましょう。
仕事もどんなに楽しい、やりがいがあると思っていても、
仕事である以上ストレスがかかっているものです。
1日当たりの労働時間が増えると、急性心筋梗塞の発症率が高まることがわかっています。
自分の生活を見直してみてください」(同)・・ 》
今回、ライターの熊谷わこさんの寄稿文に導かれて、
血管にかかわる数々の病気の元凶の「7カ条」に関して、
多々教示されたりした・・。
そして77歳の私は、遅ればせながら学び、
50歳の頃に学んでいれば、私の人生航路は変化があったよなぁ・・、
と微苦笑したりした・・。
我が家の家計の責務もあり、私なりに奮闘してきた・・。
こうした中で、辛口の純米酒が大好きな呑兵衛のひとりであったが、
65歳の時、健康診断で糖尿病と判断され、蒼色吐息となったりした。
そして最寄りの内科の医院長の指示を仰ぎ、
食事、運動、薬などで、何とか予備軍の一人となっている。
ここ10年はウィスキーの濃いめの水割りか、ビールを冠婚葬祭、懇親会、旅行以外は、
5日ごとに我が家で呑んでいるのが実態となっている。
そして心臓の悪化で退院後は、タバコにお別れして、禁煙となったりした。
このように何かと拙(つたな)い私でも、齢を重ねるたびに、
何かを断念しないと、人生の晩秋期を迎えられない、と心も身も鍛えられ、
微苦笑を重ねたりしている。
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活丸16年を過ごしてきた。 健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症とか心筋梗塞などは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。