夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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血管にかかわる数々の病気の元凶の「7カ条」、77歳の私は学び、やがて微苦笑を重ねて・・。

2021-12-09 14:51:53 | 喜寿の頃からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 AERA dot.】を見ている中で、
『 動脈硬化は10代から、血管力を高める「7カ条」 
と題された見出しを見たりした・・。

こうした中、過ぎし一昨年の2019年、予告もなく私は、
新年そうそうの1月3日の夜10時過ぎ、心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で循環器専門の『榊原記念病院』に搬送されたりした。

やがて『胸膜炎』(急性冠症候群)と病状とされ、
しばらく経過観察したく・・ と担当医師から宣言され、
結果的に8泊9日の入院となったりした。

この時に、大学一年の夏季合宿にタバコを喫い始めて、
長年こよなく愛煙者だったが、これを機会にタバコにお別れとなったりした。

こうした根底には、やはりタバコは身体に良くないと、医師から進められて、
何かを断念しなければ、この先はないと思い、断腸の思いで禁煙したのは本音であった・・。



このような心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、入院した私は、
まもなく私と同世代の知人が『脳梗塞』で、突然に死去され、
これ以来、何かと『脳梗塞』、『くも膜下出血』などにも注視したりしてきた。

このような深情を秘めている私は、
今回の《・・動脈硬化は10代から、血管力を高める「7カ条」・・》、
遅ればせながら学びたく、記事を読んだしまった。

この記事は、ライターの熊谷わこさんの寄稿文であり、
『週刊朝日』の2018年3月16日号より掲載された記事の抜粋で、
【 AERA dot.】に於いて、2018年3月10日に配信され、
古い記事であるが、命を左右する課題であるので、
多くの御方と共有致したく、あえて記事を転載させて頂く。

《・・
 血管にかかわる数々の病気の元凶は、動脈硬化と呼ばれる血管の老化現象だ。


理想的な血管は、しなやかで内側はきれいな状態だが、
動脈硬化が進むと、血管壁が厚く硬くなるだけでなく、
内側に汚れがたまり、血液がスムーズに流れなくなる。

循環器疾患が専門の河野宏明医師(熊本大学大学院生命科学研究部教授)は言う。
「動脈硬化は、血管の病変ですが、血液の質が深くかかわっています。
血液の質が悪いと血管が傷み、血管がいい状態でないと血液の質も悪くなる。
両者をセットで考える必要があります」


動脈硬化は、どのように進行していくのか。

高血糖の血液や高血圧などの刺激で、血管の内側にある内皮細胞が傷つくと、
そこから血液中を流れる余分なコレステロールが、血管壁の中に入り込む。

血管内を流れている白血球の一種(マクロファージ)は、
これを処理しようと自分も血管壁内に入り込み、
血管壁には、コレステロールに由来する脂質と白血球の残骸がたまって、
「プラーク」というお粥のようなかたまりを形成する。

プラークは徐々に大きくなり、血管壁は厚みを増して、血液の通り道は狭くなっていく。

プラークが形成される過程で、血管内皮細胞にも、さまざまな障害が起き、
血のかたまりができやすい状態になる。



プラークに血流などの刺激が加わって剥がれると、
その傷を修復するために、血小板が集まって血栓をつくる。
これが血液の中を流れて、血管を詰まらせる原因となるのだ。

しかし、血管と血液が健康なら、血栓をつくる働きとともに、
血栓を溶かす働きも備えられているので、不要になった血栓は溶かされ、詰まることはない。

「血管は日々、血流によって傷つけられ、
その傷を修復するために、血が固まる作用も必要ですし、
傷が治ったあと血液中に剥がれ落ちた血栓が、血管に詰まらないように溶かす作用も必要。
必要に応じて、その働きを使い分けています。

しかし動脈硬化が起きた不健康な血管は、
『固める・溶かす』のバランスが崩れているので、血栓が残りやすいのです」(同)

やっかいなことに、動脈硬化は、ほとんど自覚症状がないまま、静かに進行する。
突然、心筋梗塞の発作や大動脈瘤の破裂を起こす。


「水道管と同じで、多少劣化して狭くなったとしても、ある程度水は流れるので、
なかなか異常に気づくことができません。
半分まで狭まると、おかしいと気づく。

ダメージを受けている臓器の検査値にも、異常が出てきます。
さらに狭まって4分の1しか流れなくなれば、はっきり病気だとわかります。

せめて『半分』のところで、対策に取り組んでほしいのですが、
4分の1まで放置してしまう人はたくさんいます」(同)

動脈硬化は、10代から始まって、単に年をとるだけでも進行し、
喫煙、高血圧、肥満、糖尿病、ストレスといった危険因子が加わると、加速してしまう。

危険因子を減らす生活が欠かせない。
河野医師は、留意すべき7カ条を挙げる。

【血管力を高める7カ条】

◆たばこの煙を徹底的に避ける

◆血圧を正常値に保つ

◆塩分をとりすぎない

◆太りすぎも痩せすぎもダメ(BMI22~26が目安)

◆「1回30分以上」の運動を週3回

◆働きすぎない・ストレスを減らす

◆1日に酒量は、ビールなら中瓶1本、日本酒だと1合、ウイスキーならダブル1杯まで



受動喫煙を含め、たばこの煙を徹底的に避ける。
高血圧に直結する塩分、肥満の人に多い脂質、糖尿病を悪化させる糖質を抑え、
栄養バランスの良い食事を心がける。

河野医師は言う。
「塩分も脂質も糖質も悪者ではなく、生命活動をするために、ある程度は欠かせません。
特に糖質はエネルギー源なので、糖尿病であっても必要です。
とりすぎが問題なのです」

健康診断の血液検査では、過去1~2カ月間の血糖値の指標となる「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」が
基準値を超えた場合には、生活習慣の見直しが必要だ。

糖尿病と診断するよりも、かなり前の段階で異常値と判定されるため、
薬を使わなくても回復できることが多い。

基準値と比べ、「悪玉(LDL)コレステロール値が高い」、「中性脂肪値が高い」、
「善玉(HDL)コレステロール値が低い」といった場合にも、対策が必要だ。

一方、高血圧に直結する塩分のとりすぎは、血圧を測ることでチェックできる。

また、末梢血管の血液が流れにくい場合も、血圧は高くなる。
最高血圧、最低血圧ともに基準値内におさめることが大切だ。

「数値に問題がなくても、血液は粘つきやすいので、水分は必要です。
年齢や活動状況に合わせて、適量の水分をとるようにしてください」(同)

肥満を解消するために、とにかく痩せようとする人がいるが、
筋肉まで落ちたら逆効果だ。

血流は、心臓のポンプ作用で流れるが、
末端から高い位置にある心臓へ血流を戻すのは、パワーが必要で、
脚を中心とした筋肉がバックアップして、スムーズに流してくれているからだ。

運動は、肥満の解消だけでなく、筋肉も増やす。
また、血管は血管内皮細胞から血管拡張物質のNO(一酸化窒素)が十分に出ていると
柔らかい状態を保つことができ、逆に不足すると硬くなる。

運動でNOを出すことができるという。
NOを出してくれるのは、時間をかけて行う有酸素運動だ。

「逆に、ぐっと力を入れるダンベルやエキスパンダーは、心臓に負担がかかります」(同)

ウォーキングやスロージョギングなど、
少し汗ばむ程度の運動を1回30分以上、週3回が理想だが、
軽い運動でも、30分以上続けるのは意外に難しい。



そこで河野医師が勧めているのが、掃除だ。
きれいになるという結果がすぐについてくるので、続けやすい。

「ストレスも動脈硬化の危険因子ですから、楽しんでやる方法を見つけましょう。
仕事もどんなに楽しい、やりがいがあると思っていても、
仕事である以上ストレスがかかっているものです。

1日当たりの労働時間が増えると、急性心筋梗塞の発症率が高まることがわかっています。
自分の生活を見直してみてください」(同)・・ 》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 
 
 

今回、ライターの熊谷わこさんの寄稿文に導かれて、
血管にかかわる数々の病気の元凶の「7カ条」に関して、
多々教示されたりした・・。

そして77歳の私は、遅ればせながら学び、
50歳の頃に学んでいれば、私の人生航路は変化があったよなぁ・・、
と微苦笑したりした・・。


私は、60歳までの現役サラリーマン時代は、多くの御方と同様に睡眠時間を削り、
我が家の家計の責務もあり、私なりに奮闘してきた・・。

こうした中で、辛口の純米酒が大好きな呑兵衛のひとりであったが、
65歳の時、健康診断で糖尿病と判断され、蒼色吐息となったりした。

そして最寄りの内科の医院長の指示を仰ぎ、
食事、運動、薬などで、何とか予備軍の一人となっている。

ここ10年はウィスキーの濃いめの水割りか、ビールを冠婚葬祭、懇親会、旅行以外は、
5日ごとに我が家で呑んでいるのが実態となっている。

そして心臓の悪化で退院後は、タバコにお別れして、禁煙となったりした。

このように何かと拙(つたな)い私でも、齢を重ねるたびに、
何かを断念しないと、人生の晩秋期を迎えられない、と心も身も鍛えられ、
微苦笑を重ねたりしている。


 
そして健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活丸16年を過ごしてきた。


もとより寝たきりなどは、日常のささやかな願いも制約されるので、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症とか心筋梗塞などは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
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