私は東京の調布市に住む年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、
ささやかに日常を過ごしている。
私は過ぎし6年前の70歳を過ぎた頃から
齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。
たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、
その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
数か月前、家内が視聴していたテレビ・ドラマで、私は何気なしに視て、
『この俳優さん・・過ぎし年に亡くなわれた御方であったが、
齢を重ねるたびに深みのある名演技をしていたよなぁ・・』
と私は家内に言ったりした。
しかしながら俳優さんの氏名が言えなくて、内心は苦笑したりする。
やがて亡くなわれた御方は津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんだったことに気付いたりしている。
そして『先程の俳優さん・・津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんだった・・
俺も少しボケてきたかなぁ・・』
と私は照れながら家内に言ったりした。
『あなたぁ・・10年早いじゃない・・』
と家内は微苦笑しながら私は言ったりした。
このような生活をしてきたが、
今回の《・・記憶力より注意力・・・高齢者の安全な自立生活に大事なこと・・》って、
どのようなことですか、と思いながら記事を読んでしまった。
この記事は、【 日刊ゲンダイ 】の『ヘルスケア』に於いて、
2020年5月14日に配信され、無断ながら転載させて頂く。
齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。
たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、
その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
数か月前、家内が視聴していたテレビ・ドラマで、私は何気なしに視て、
『この俳優さん・・過ぎし年に亡くなわれた御方であったが、
齢を重ねるたびに深みのある名演技をしていたよなぁ・・』
と私は家内に言ったりした。
しかしながら俳優さんの氏名が言えなくて、内心は苦笑したりする。
やがて亡くなわれた御方は津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんだったことに気付いたりしている。
そして『先程の俳優さん・・津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんだった・・
俺も少しボケてきたかなぁ・・』
と私は照れながら家内に言ったりした。
『あなたぁ・・10年早いじゃない・・』
と家内は微苦笑しながら私は言ったりした。
このような生活をしてきたが、
今回の《・・記憶力より注意力・・・高齢者の安全な自立生活に大事なこと・・》って、
どのようなことですか、と思いながら記事を読んでしまった。
この記事は、【 日刊ゲンダイ 】の『ヘルスケア』に於いて、
2020年5月14日に配信され、無断ながら転載させて頂く。
《・・「脳活」で記憶力アップ・・・。
こういったフレーズに引かれる高齢者が多いが、
「記憶力も大事ですが、注意力こそより大事」と言うのは、
東京歯科大学精神科准教授の宗未来医師だ。
「認知症といえば、記憶力の低下が、まず頭に浮かびます。
確かに記憶力は、重要な認知症の中核症状ですが、
“生活の質”という意味では、最近は記憶力よりも、
注意力こそ、もっと重視されるべきと注目が集まっています」
アルツハイマー型認知症や、その予備群である軽度認知障害(MCI)を対象に、
低下したさまざまな認知機能と、
家事や金銭管理といった日常の生活管理能力との関係を調べた研究では、
注意力の低下が、最も生活管理能力に悪影響を与えていたと報告されている。
さらに、信号無視や車のアクセルとブレーキの踏み間違えのような
高齢者の危険運転のリスクは、
記憶力低下ではなく、注意力低下で生じることも示されている。
「火の不始末、転倒でのケガやお風呂での溺水、誤薬、詐欺被害といった
高齢者の自立生活を破綻させるさまざまなリスクに直結するのも注意力であり、
逆に注意力の低下をなんとかできれば、多少記憶力が落ちても、
安全かつ自立した生活の延伸化が可能と考えられているのです」
■朝晩アロマを嗅ぐだけで3カ月後にはアップ
では、注意力を高める方法はないものか?
その疑問から、非常勤講師を務める慶応義塾大学医学部精神・神経科で宗医師らが
行ったアロマセラピーによる研究だ。
65歳から80歳の健康な高齢者男女120人をランダムに60人ずつに分け、
一方にはアロマを、一方にはアルコール(プラセボ=偽薬)を3カ月間、
朝晩嗅いでもらった。
嗅ぎ方としては、シールにアロマまたはアルコールを垂らし、
そのシールを洋服に2時間以上貼ってもらう方法を取った。
アロマは、朝は交感神経を活性化させるアロマを4種類、
夜は副交感神経を活性化させるものを7種類混合し使用した。
その上で、研究の最初と3カ月後に、
CDから2秒ごとにランダムに流れる1~9の数字を聞き、
その数を覚えて足し算し正答数を測った。
「アロマのグループは3カ月後、
足し算の正答数が平均で6個増加していたのに対し、
プラセボのグループは2個増加で、これらの結果は統計学的に有意なものでした」
つまり「アロマセラピーが注意力を上げる」ことが、
今回の研究で明らかになったのだ。
宗医師らは記憶力についても調べていたが、
「アロマが記憶力を上げる」という結果は得られなかった。
■厳密なエビデンスを示したのは初めて
「今回は記憶力に問題のない健康な高齢者を対象にしたため、
記憶力の改善は認められなかった可能性があります。
一方、人は健康でも、注意力が記憶力より先に衰えていきます。
今回の対象者も注意力は低下しており、それゆえに注意力には
上がる伸びしろがあったところに、アロマが奏功したと考えられます」
実は、アロマセラピーで高齢者の中核的認知機能の改善を厳密に証明した研究は、
諸外国でも例がなかった。
読者の中には「アロマセラピーが物忘れを改善」といった研究結果を
見たことがある人がいるかもしれない。
記憶力アップをうたったアロマは高額で売られ、ブームにさえなっている。
しかしそれらは、アロマを嗅ぐ前後の比較試験によるもので、
プラセボと比較したランダム化比較試験ではない。
前後試験ではプラセボ効果や学習効果などのバイアスが大きく、
厳密な科学的根拠にはならない。
本当に効果があるかを調べるには、
薬と一緒でランダム化比較試験が不可欠なのである。
今後、さらに研究が行われる予定。
今回の結果は、経済産業省のシンクタンクである経済産業研究所のHPに近々アップされる。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
今回の《・・記憶力より注意力・・・高齢者の安全な自立生活に大事なこと・・》、
多々私は学んだりした。
我が家の戸締りの責任者は、もとより主(あるじ)の私であり、
夜の9時過ぎには、玄関、台所、お風呂場などを点検する時、
『ハイ、OKです!』
と指差し確認し、若き自衛隊の諸兄に負けないように、元気な声で言ったりしている。
もとよりボケては恥ずかしいから、このように言動をしたりしている。
この後、居間でテレビを視聴しているか、雑誌を読んでいる家内に、
『戸締り・・終了致しました!』
と私は家内に報告したりする。
その直後、 『ご苦労であった!』と家内は私に言うのである。
私の現役サラリーマン時代に於いては、
ご苦労さまでした、と家内は何かと従順で優しく労(ねぎら)いの言葉をしていたが、
どうしてなの、と私は不思議に思ったりした。
その後、思い当るとすれば、家内は以前にNHKの連続ドラマの『篤姫』を視聴した頃からで、
お姫さま、或いは奥方に影響されたのか、
このような言葉を私にするようになっていることが多い。
ご近所の方の奥様たちから、私たち夫婦の年金生活を見かけると、
仲良し恋しねぇ、と社交辞令のお世辞を頂くこともある。
しかしながら実際は日常生活の中で、ときおり私が失敗事をしたりすると、
平素は『あなた・・』と呼ばれるのに、
『ボケチンねぇ・・』と家内から微笑みながら私に苦言される時もある。
今回、高齢者の安全な自立生活・・注意力が大切・・
と私は遅ればせながら学んだりした。