マイ魔法瓶

先日の土、日はこの季節としてはおかしいと思うくらいに暖かかった。特に土曜日の午前中は、空気が梅雨時のように湿っていて冬とは思えないような気候だった。土曜日には長時間の散歩をしようと思って家を出たのだが雨が降りそうだったので、コースを変えて多摩プラーザのデパートに行った。

デパートに入るのは随分久しぶりである。福岡特産展をのぞいたり、画廊を見たりしているうちに何か買おうか、という気分になった。久しぶりにジグソーパズルでも買ってやろうかと思い探したのだが見つからなかった。ジグソーパズルは今は完全にブームから外れているらしい。次に、陶器売り場に行ってウェッジウッドの陶器などを見て歩いた。こういうものが良いなと思った時期もあったが、今は買おうという気分にはならない。

そこでふと思ったのが「マイ魔法瓶を買おうか」ということである。大学での会議の時に中国人の人が魔法瓶からお茶を注いで飲んでいるのを見て「良さそうだな」と思ったことを思い出したのである。自宅にはコーヒーメーカがあり、一度コーヒーを入れればかなり長い間、暖かいコーヒーを飲めるのだが、ウィトラのオフィスと大学には無い。私は比較的頻繁にお茶などを飲むほうだが、コーヒーなどを入れてもすぐにぬるくなってしまう。魔法瓶に入れておけば暖かさが長持ちする。デパートの売り場でちょっとおしゃれな魔法瓶は350ccと500ccのものがあり、それぞれ2000円と3500円くらいだった。「大は小を兼ねる」と思い、500ccの物を買うことにした。

そのとき、ふと思ったのが「デパートで買うと高いのではないか」ということだった。そこで隣にあるイトーヨーカ堂に行ってみた。2000円で500ccの物を打っていた。メーカは象印で色も同じ、おそらく同じものだと思う。イトーヨーカ堂で買った。「これじゃあデパートの売り上げは下がるだろうな」と改めて思った。

今日は大学で使ってみたが、やはり暖かさが長持ちするのは気分が良い。暖かいウーロン茶を何度かに分けて飲むのだが、500ccは簡単に飲んでしまう。大きいのにして正解だったと思う。特に大学では使うチャンスが多そうである。

このまま春になる訳ではないだろうが、節分も過ぎて日も長くなり、手術の後も意識することは無くなり、気分は春である。