今朝歩いていたら、近くの家の庭で梅の花が咲いているのを見つけたので写真に撮ってきた。春だなーと思う。
さて、今日の本題。安倍政権になって円安、株高が続いている。アメリカのダウ平均もリーマンショック後の最高値を更新しているし、日経平均の上げてきている。これは本物なのだろうか?
アメリカについては良く分からないがアメリカの景気は回復してきているのでまあ妥当なところだろうと思う。日本の株高は円安から来ているものだと考えている。円安は本物なのか、思惑なのか良く分からないのだが持続性があるような気もする。
その根拠は貿易統計で日本が輸入超過になっていることである。輸入超過になれば円安になるというのは自然なことのように思われる。そして輸入超過はそう簡単には解消しないように思う。
一般に円安になれば、製品が相対的に安くなって、国際競争力が高まる。従って輸出が増えて輸出超過になる。そうすると今度は円高になる、というのが為替の調整機能だろう。しかし日本から輸出するのは食料品などではなく加工品である。円安になってから輸出が増えるまでには時間がかかる。新しい契約を新しい価格で交渉し、決定し、実際に輸出するまでに少なくとも1年くらいはかかるだろう。
一方、輸入は原油や食料品など日々使用するものである。これらは円安になるとすぐ価格が上がる。従って、輸入金額が上がって見掛け上輸入が増えたように見える。輸出金額は増えないのに輸入金額は増えるので貿易赤字は拡大する。こうした輸出品と輸入品の価格への反映の時期の違いが行きすぎた円高や円安を生むと私は考えている。
リーマンショック前が1ドルは120円、1ユーロは160円くらいだった。日本は輸出超過のところへ欧米の先進国が不況に陥り、円高になった。円高になったので日本の輸出競争力は落ちたのだが、実際に輸出金額が落ちるまでには時間がかかり、過度の円安になった。しかし輸出は確実に減少し、原子力発電を止めたこともあって輸入が増加したので2012年は貿易赤字になった。
今度は逆方向の行きすぎがあってもおかしくないと思うのである。
もちろん、為替は思惑で動く面も大きいので、それを考える必要がある。しかし、思惑以外の基本的な流れは円安に向かうと思う。思惑を読むと当たれば大儲けができるのだが生産的な仕事ではなく、私は好まない。
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