ウィトラのつぶやき

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「維新の会」の今後に期待

2011-11-28 07:44:13 | 社会

大阪の知事と市長選で「維新の会」の候補、松井一郎知事と橋下徹市長が圧勝した。投票が終わり開票が始まる直前に「まだ開票は始まっていませんが出口調査の結果、松井知事と橋本市長の当選が決まりました」という速報が流れている。

印象的だったのは橋下新市長のインタビューである。普通なら「市民が自分を支持してくれた」等というところだが、「選挙戦で述べてきた、大阪市は大阪府の一部であり、大阪府のことは知事が決めるべきで、大阪市が過剰に介入すべきでない。これが市民に受け入れられたことを重く受け止めよ」というメッセージが最初だった。誰に向かって言っているのか、大阪市議会と市役所の職員に対してであることは明確である。

自分が当選して獲得したポジションに対して、その限界を当選の挨拶で述べたのは例がないだろう。これが「維新の会」の大阪都構想につながっていることは間違いないが、これまでの候補者だったら「大阪都構想が府民、市民に支持された」と言っただろうと思えるのに上記のような言葉で出てきたところに、これまでの政治家とは全く違ったものを感じる。大阪都がやりたいことではなく、意思決定をシンプルにすることが目標であることを明らかにする言葉だった。

自ら権限の大きい知事の座を辞して、大阪市長に立候補したというのはそれだけ大阪市が府政を行う上での抵抗勢力として強かったということだろう。橋下氏の本気度を感じる。大阪都の実現に向けてはまだまだ難題が山積みである。必要に応じて国政に対しても新会派を立てると橋下氏は言っている。そして既存政党はそれにすり寄ろうとしている。

民主党と自民党の連合が新党に大差で負ける。既存政党の力はそれだけ落ちている。私は何度かTPPが既存政党の再編のきっかけになれば良い、と書いたがそれは起こりそうにない。維新の会旋風が政界再編のきっかけになるかもしれないと今は感じている。


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