用事を済ませ 天気も良いことだし、足の向くまま
その辺りを少し歩いてみることにしました。
「井土ヶ谷」という地名は、地形が窪地になっていることや
鎌倉時代にあった井戸を中心に開けたことが由来だとか。
平戸桜木道路と呼ばれるR218の広い道を上大岡方向に
歩いて行くと、左手の少し高い場所に
「住吉神社」
創立年代: 不詳
ご祭神: 住吉大神
説明板によれば;
江戸時代に編纂された『新編武蔵国風土記稿』には
「山上に社あり。前に石段八十五段を設く。中腹に
石鳥居を立つ村の鎮守なり。」とあるそうです。
旧社殿は1930(昭和5)年に焼失。1969(昭和44)年再建されました。
境内には「秋葉神社」や「稲荷神社」
「猿田彦大神」「御嶽神社」の石碑や庚申塔なども
庚申塔は損傷が激しく文字も読めません。古いものなのかな?
台座の彫刻も一部が欠落。 よく見る‘三猿’とは違うようですが・・・
ん~、わからん!
神社を出ると、左手の路地の先に赤い幟旗がたくさん並んで
いるのが見えます。 旗に導かれて路地へ入って行ってみると
「西向山 乗蓮寺」
真言宗のお寺でした。
北条政子の建立と伝わり、別名「尼将軍の寺」。
寺伝によれば;
政子が晩年この辺りを訪れた際、化粧の水を求めて井戸を掘ったところ
最良の水が出たので1222(貞応元)年 一宇を建立し、此処は鎌倉幕府の
鬼門にあたるため、鬼門除けに不動明王を本尊として祀りました。
境内には、尼将軍お手植えと伝わる榧(カヤ)の大木。
「横浜市の名木・古木」に指定されています。
樹齢: 約780年 幹周: 約1.2m
「政子の井戸」もありました。
そういえば保土ヶ谷宿を歩いたときにも、「政子の井戸」と称する
井戸がありました。行く先の各所に掘られたもののようですね。
朝夕の化粧に、良水は欠かせない重要なものだったのでしょう。
歩いている途中、真新しい制服の中学生にたくさん出会いました。
新入生かな? 新学期が始まったのですね☆
歩くほどに、だんだん調子が出てきましたよ
もう少し先まで行ってみようかな~♪
外出の途中、電車から見た桜が素晴らしかったので
思わず途中下車して、駅のホームから
京急線「金沢八景」駅のホームから
駅のすぐ傍とは思えない、ほっこりするようなステキな風景でしょう
この沿線では誰もが知っている、有名なスポットのようです。
この桜、市の古木名木に指定されているソメイヨシノの大木で
後ろの古民家は、聞いた話ですが、江戸時代築の円通寺と
いうお寺の客殿だった建物とか。現在は備前焼の作家さんが
お住まいになっていて、「悠心窯」というそうです。
じつは、この建物の隣にももう1軒同様の古民家があったの
ですが、大変残念なことに先月初めに焼失してしまいました。
惜しいことをしましたねぇ・・
その痛々しい焼け跡がまだ残っていて、胸が痛みました。
満開の桜が、雨に震え散り始めています。
明日は晴れると聞いていますが・・
さて、今回の「花散歩」に登場する花は?
ルピナス
マメ科ルピナス属
和名:ノボリフジ(昇り藤)
北アメリカ原産
春から初夏にかけて、多彩な蝶形花が華やかに花壇を彩ります。
「狼」を意味するラテン語が名前の由来だそうで、狼のように
どんな場所でも生育するところから、この名。 花言葉は「母性愛」
「時折は この現身の たかぶりを 巧みに避けし ルピナスの花」
田中俊子
スウィート・アリッサム
アブラナ科ニワナズナ属
地中海沿岸原産
和名:ニワナズナ(庭薺)
よ~く見ると、確かにアブラナ科の4弁花。 ピンクや紫もありますよね。
トウダイグサ(燈台草)
トウダイグサ科
茎頂に燈台の脚のように枝を伸ばし花を咲かせるので、この名。
手折ると、有毒の白い乳液が出ます。
別名:スズフリバナ(鈴振り花)
「雲低く 這ふや 燈台草のうえ」 久佐
シキミ(樒)
シキミ科シキミ属
別名:コウシバ ハナノキ
実に有毒成分を含むため「悪しき実」から、この名。
全体に香りがあり仏前や墓参のとき欠かせない植物ですが、
花が咲いているのをこれまで見たことがありませんでした。
「こぼるるや ゆふべ明りに 花しきみ」 無錫
ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
ゴマノハグサ科ツタバウンラン属
ヨーロッパ原産
石垣の隙間に咲いていました。匍匐性で、日当たりのよい
場所に生育し、繁殖力は非常に旺盛です。
別名:ツタカラクサ(蔦唐草)
ヒアシンス
ユリ科ヒアシンス属
地中海沿岸原産 大正末期に渡来しました。
別名:ニシキユリ(錦百合) 和名:風信子 飛信子
ギリシア神話に登場する太陽神アポロンに愛された美少年
ヒアキントスが死んだ場所に生えたというので、この名。
花言葉は「しとやかな愛らしさ」
「ヒアシンス 薄紫に咲きにけり 早くも人を おそれそめつつ」 白秋
シュンラン(春蘭)
ラン科シュンラン属
日本・台湾・中国南部に分布。 蕾は食べられるそうです。
花言葉は「気品・清純」
「春蘭や 雨をふくみて うすみどり」 杉田久女
「掘り来たる 春蘭花を そむけあひ」 立子
プリムラ・ポリアンサ
サクラソウ科サクrソウ属
別名:クリンザクラ(九輪桜)
赤・ピンク・白・紫・黄色など多彩です。
花言葉は「幼い恋」
ナギイカダ(梛筏)
ユリ科ナギイカダ属
地中海沿岸原産
葉と見えるのは枝が変化したもので、ナギ(梛)の葉に似ており
夏に咲く小さな白い花がイカダのようであるところから、この名。