スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

北総の小江戸・佐原

2013-06-04 | 他県


江戸末期から昭和にかけて、利根川水運の港町として栄えた佐原は
取入れた江戸文化を更に昇華させ、「江戸優(まさ)り」という言葉も生まれました。

JR成田線「佐倉」駅の南東を流れる小野川沿いと
その周辺に、その当時の面影が残されています。



では、‘小江戸’の情緒を味わいながら
柳を揺らす風に吹かれて、そぞろ歩きを楽しみましょう☆





江戸末期~昭和初期頃の建物が 今も数多く立ち並び、
「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。


「正上」

創業:1800(寛政12)年 醤油醸造の老舗
店舗は1832(天保3)年 土蔵は1868(明治元)年 築





「中村屋商店」

代々 荒物雑貨や畳などを販売
店舗は1855(安政2)年 築


「福新呉服店」

創業:1804(文化元)年
店舗は1895(明治28)年 土蔵は1868(明治元)年 築



土蔵造りの「正文堂書店」は1880(明治13)年 築
ポストの向こう白暖簾の蕎麦屋「小堀屋」は1900(明治33)年 築


「与倉屋大倉庫」

明治初期には酒、戦後は醤油醸造業
その後 製粉業など  現在は倉庫業


「中村屋乾物店」

1892(明治25)年に佐原を襲った大火の後に建てられた
当時最新の防火構造の土蔵造りで 壁厚が何と約45cm!
完成まで、2年以上の月日を要したそうです


「三菱舘」

旧三菱銀行佐原支店
現在は市の観光ギャラリーになっています
イギリス輸入レンガを使用 1914(大正3)年 築


すばらしいと思うのは、ただ歴史的景観をとどめているのではなく
多くの建物が今も機能していることです。  建物が生きています☆





「樋橋」

江戸初期、佐原村の灌漑用水を東岸から西岸に送る木樋を架けたのが始まりの橋。

定期的に水を流し当時を再現しているそうで、「じゃあじゃあ橋」の名も。



川岸にある石段(だし)の上の建物は、井上ひさし著『四千万歩の男』にも描かれた
伊能忠敬(1745-1818)が、婿入り後30余年を過ごした家。 メンテナンス中でした。

川を挟んで向かい側に「伊能忠敬記念館
          
約16年間全国を実測(10次)して歩き、「大日本沿海輿地全図」の
作成に心血を注いだ、忠敬の偉業を偲ぶ資料などを見学しました。
地元には、伊能忠敬の生涯を大河ドラマにという熱い思いがあるとか。

活気に溢れていた時代の街の雰囲気に、少し触れることができました☆

14,150歩





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