玉縄城から南西約800mの場所にある丘陵には
1512(永正9)年頃 城への南方からの攻撃に備えて
早雲が築いた重要な支城「二伝寺砦」がありました。
丘陵の南側に沿って当時の古道が残っています。
鎌倉市を出て藤沢市に入ります。
「戒法山 宝国院 二伝寺」
浄土宗のお寺で、鎌倉33観音 第32番札所になっています。
開山:忍蓮社浄誉正空上人 開基:北条綱成
創建:1505(永正2)年 本尊:阿弥陀如来
本堂左手を上っていくと、
奥の竹林の辺りが砦のあった場所といわれ、一段高い所に
玉縄北条氏・徳川家に仕えた福原家の大きなお墓があります。
さらに、左の細い階段を上ると
丘陵の頂はちょっとした平坦部で
平安・鎌倉期の石塔が3基、向かい合うようにあります。
平 良文と、その子忠光・忠通の墓といわれています。
境内右手の墓地には、当寺を中興した松平正次ほか
松平家のものと伝わる5基の石塔が並んでいます。
この地域が古くから交通上・軍事上の要地であったこと、
玉縄築城に際して重要視されたことがうかがえます。
二伝寺南の古道のもと福原家長屋門があった辺りを通って
このあと「天嶽院」へと向かいます。
福原家長屋門は現在、市内新林公園内に移築されています。
(続)
<お知らせ>
「フラワーセンターで出会った花」の「ケラトテカ・トリロバ」に
ついてわかったことを追記しました。よかったらご覧ください!
二伝寺を見たとき、今日初めて訪れたお寺とたたずまいがよく似ているなぁと見直しちゃいました。が、屋根の造り(形なども)違っていました。そのお寺は真言宗でしたし。
それで、これからはもっとよく見なくちゃと反省したところです。
時代によっても違うかもしれませんしね。
そういうことも分かると、散歩も一層面白さが増すでしょうね~