大磯駅から左手の坂道を下っていくと、程なく国道1号線にぶつかります。
アワビの貝殻を嵌め込んだ面白い石塀をみつけました。
1号線右側の奥まった所に初代衆議院議長中島信行夫妻、日本画家の
安田靫彦(ゆきひこ)画伯が眠る浄土宗の群生山大運寺があります。
少し先の左側、火防の神 秋葉神社の小さなお社の横を入っていくと
富士裾野の仇討ちで有名な曽我十郎と虎御前の悲恋の逸話にまつわる
聖石「虎御石」が安置されている日蓮宗 宮経山延台寺があります。
その昔、子どものない大磯の山下長者が弁財天に願って授かった娘の
虎女が美しく成長し、遊女虎御前となって出会った十郎と恋仲となり
十郎亡きあと、尼になって曽我兄弟の菩提を弔った由縁のお寺です。
弁財天から授かった石が虎女の成長と共に大きくなり、十郎が刺客に
襲われた際にその身代わりになったという、穴のあいた「虎御石」が
山門の正面にある法虎庵に祀られているそうです。
1号線沿いにある創業1870(明治3)年の蕎麦屋さん「古伊勢屋」
この辺りに大磯宿の本陣があり、虎御前のような遊女も多くいたそうで
当時は、この大磯で最も栄えた賑やかな地域だったのでしょう。
古伊勢屋の横を入ると、島崎藤村夫妻が眠る船着山地福寺に通じます。
道には「大磯歴史と味の散歩道」のタイルが嵌め込まれています。
地福寺に隣接する長~い石垣は旧岩崎邸のE・サンダース・ホームの裏手
開け放たれた門の向こうにホームの建物が見えます。
石垣の尽きた所から右に入ると、昼なお薄暗い切通しになり
左手に「愛宕神社」に上がる石段があります。
お社は意外に小さくきれいなものでした。
切通しの先にあるのは、鳥料理が美味しいと評判の「杉本」
その脇道を行くと、JR東海道線の線路に行き当たります。
4,953歩の短い散策でした。
blog始めるまでは、単に記録のツールとしてしか考えてなかったし。
あちこちblogを拝見するようになり写真って芸術になるんだ~と
初めて認識するようになった次第で。でも難しい・・
兎に角いろいろ撮ったり、いろいろ見せてもらったり、でしょうか?
価値観といったものが込められているのが感じられて興味が湧きます。
宗教心はあまりないんですけども・・
建造物が生きてきたね!
見応え、読み応えがあります。
横須賀の歩道と、これまた大磯の「大磯歴史と味の散歩道」もおしゃれですね。
踏みつけるのはもったいないみたいに。
身辺が騒々しかったときは、お寺の縁起などもフンフンという感じでしたが、ゆっくり立ち止まって読むとしみじみした気持ちになったりしますね。