実は私は、色弱である。
小学校以来の石原式テストで赤・緑系の識別力が弱いことがわかっている(現在では学校での色覚検査は実施されないという)。
もっとも、実生活で不便をきたしたことはなく、色には興味もあることから、「色彩検定2級」を持っている。
この検定、試験には色の微妙な識別が問われる実技もあるので、自分の識別能力が実生活で支障がないことの証明にもなる。
とはいっても、色覚が”正常”な人たちの色彩世界を体験してみたい。
私の色彩世界とどこがどう違うのか。
最近、”色覚補助メガネ”なるものがあることを知った。
これを発売しているメガネスーパーで、まずは色覚の検査を有料で受けてみる(ネットで予約)。
石原式検査の結果、昔と同じく正解率50%。
中度の色弱といえる。
次に低彩度の色のチップを色相の微妙な変化順に並べる検査を受ける(これは初めて)。
色彩検定合格者として色相環が頭に入っているせいもあってか、こちらは迷う事なくすらすら並べて、難なく全問正解。
つまり、低彩度の赤と緑が混在していると識別ができなくなるが、単独だと隣り合う相違は判るのだ。
そこで、製品である補助メガネを紹介された。
まず驚いたのは、表面がミラーグラスになっていること。
職場で使いたかったのに…
かけてみたら、グラス全体が赤色になっていて(ミラー塗装は、このカモフラージュのためか)、白い壁が赤みがかって見える。
さすが石原式テストは全問正解。
それはありがたいのだが、見える世界のすべてが赤側に移動しているのは、”正常”色覚の再現とはいえないはず。
このメガネ7万円もするし、職場につけていけないデザインだし(既存のメガネに装着するタイプもあるがやはりミラーグラス)、そもそも日常生活には支障ないので、購入には至らなかった。
色覚補助といっても、視野を強引に赤側に移動するだけなら、単なる色つきグラスでいいのではないかと思った。
そこで、ネットで探してみると、なんと6000円代で、赤い色の色覚補助グラスなるものが販売されていた。
見た目は赤い色眼鏡でやはりミラーが入っている。
1/10の値段ならこれでいいやと、購入ボタンを押した。
このメガネをかけて街中に出た結果は次の記事へ。