今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

都心(上野、日本橋)のミュージアムはしご:連休4日目

2019年04月30日 | 東京周辺

平成最終日は雨天になることがわかっていたため、あまり歩かないですむ近場(すなわち都心)のミュージアムに予定どおり行った
(”ミュージアム”とあえて英語表現を使うのは、博物館と美術館を一緒に扱うため)。

まずは上野の東博(東京国立博物館)で開催中の「東寺展」(-6/2)。
雨天といえども連休中だからか、東博の入口は券売機の所ですでに長い行列。
幸い、私は前売り券を買っていたので、そこを素通りし、行列かと思った会場の平成館は混んでいなかった(平成最後の日の平成館!)。
最近密教づいている私は、東寺展を楽しみしていたので前売り券を買っていたのだ。
2階に上って求めたイヤホンガイドの声は京都出身の佐々木蔵之介。

第1会場のハイライトである後七日御修法(みしほ)を再現したセットは、
十二天の図像に囲まれた空間で、チベット密教とも共通する神秘的な雰囲気にひたれた。
第2会場のハイライトである国宝仏像群による立体曼荼羅の再現も(本尊の大日如来と不動明王はさすがに非展示)、密教世界に入り込んだ気分になれる。
この中の帝釈天だけ撮影OK(写真)。

以上すべて見終って、両会場の間にあるミュージアムショップに向う。
実は、先の立体曼荼羅を構成している明王たちの東寺が監修によるフィギュアを、
アマゾンで購入しかけていたのだが、
この東寺展ならサービス価格で販売しているのではと期待して、購入ボタンを押さないでいた。
そしたら期待通り、こちらの方がネットより2000円以上も安く売っていたので(8600→6500円)、ほしかった降三世明王を迷わず購入。
またこの特別展記念で限定販売の海洋堂作の帝釈天フィギュアも購入(7200円。精巧だがちょっとプラモっぽい)。
なにしろ帝釈天は、わが小笠原流礼法の開祖・小笠原貞宗が信仰していた仏様。
以上の立体曼荼羅のフィギアはネットより安く購入できたが、それ以外の展示とは無関係の仏像・仏具はネットの方がはるかに安い。

見学と購入両方の目的を達して、次の目的地に向う。

上野駅から銀座線に乗って「三越前」で降り、案内に導かれて格式のあるビルの7階に重厚な内装のエレベータで上がると、そこは三井記念美術館。
特別展「円覚寺の至宝 」(-6/23)を見に来たのだ。

鎌倉の円覚寺は、通常時は建物だけしか見学できず、11月の風入れ公開時も見れるのは書画ばかり。
ところが今回は、数々の仏像が間近で拝められる。
円覚寺には塔頭がたくさんあるので、仏像も集めればたくさんあるようだ。
しかも鎌倉の地独自の作風で、東国の鎌倉がいかにオリジナリティある文化の地であったかを物語っている。
仏像だけでなく、開山の頂相もリアルな造形で、しかも建長寺の蘭渓道隆と円覚寺の無学祖元の二大開山坐像が並んでいるのは壮観。
あと雪村周継(せっそんしゅうけい)なる人の絵があったが、どこかで見覚えのある名だと思ったら、
昨日の「へそまがり日本美術」で布袋があくびしている絵などの作者だった。
こちらの「滝見観音」などはいたってオーソドックスな絵だが、そうでない絵も描くわけだ。

片や京都の密教、片や鎌倉の禅、それぞれの独自世界を堪能できた
(ただし胸に下げたバケタンはいずれも無反応)。
これで、連休中に訪れる予定の所はすべて廻った。



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