今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

コメントを載せない場合

2011年10月24日 | ブログ編集

このブログ記事に対していただくコメントには、
私の信念にもとづく以下の掲載基準を設けている(コメントはすべて載せるべきという考えは採らない)。
まず常識的な2つ。
1.公序良俗に反するもの。
2. 宣伝活動でしかないもの。
実際には一番多かった1は、最近はフィルタで防御されるようになった。
2はトラックバックで送られるので、トラックバック自体をやめにした。
そして次に
3.ネットという情報空間の存在価値を低めるもの。
私がネットで特に放射線関係の情報を発信している理由は、
マクルーハンのいう”地球村”(グローバル・ビレッジ)の一員として、政府やマスコミが提供しない情報を誰でもアクセスできる空間に提供するためだ。
その場合、その情報の質(信頼性)が低ければ、それはネット空間にはびこる無責任なノイズにすぎなくなり、読者に混乱を与えるだけとなる。
われわれのネット空間を、情報を牛耳っている勢力に対抗して、"われわれ自身による"貴重な情報空間に高めたい私の立場からすれば、このようなノイズは存在悪である。
なのでチェーンメールまがいのコメントや、また聞きだけのオリジナルでない情報などは掲載しない。
少なくとも、その点の堅持こそ、twitterとの差でありたい。

今回あえてこれを話題にしたのは、放射線関係で、この基準に抵触したコメントが続いたからだ(もちろん掲載していない)。
(以前は、質の高い読者の方々から貴重な情報が次々と寄せられ、現地の計測を手伝ってもらったり、柏のホットスポットや群馬の高線量地帯などの存在を文科省の発表のずっと前から知ることができた。)
そのコメントの1つは、いわば(2ちゃん的表現を使うと)”危険厨”によるもので、特定の政治勢力に巻込もうとする意図を感じた。
もう1つは”安全厨”によるもので、私が”危険厨”に見えたらしく、ホルミシス効果の生半可な紹介だった。私が数年前からあちこちで放射線を測りまくり、低線量放射線の医学的研究について可能なかぎり勉強をしてきた”ラドン温泉愛好家”であることをご存知無いようだ。

ついでにいえば、私はどちらかというと今までは”危険厨”に対して過剰反応を戒めることに意を注いでいたが、最近は、ホルミシス効果の結論だけを無批判に信じる”安全厨”の拡大に危機感を抱いている。
防災的には、”安全厨”になることは”真の安全”から遠ざかってしまう危険性があるから。

このブログで何度も引用した寺田寅彦の警句を紹介する。これが私自身のスタンスでもあるから。
「ものを怖がらな過ぎたり、怖がり過ぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむつかしい」


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3 コメント

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正当に怖がること(長文) (まなお)
2011-10-26 00:17:21
初めてコメントします。流山市在住のまなおと申します。私の住むエリアは、市内では比較的線量が低い(といっても0.2-0.25μ)です。

私は、幼児~小学生の子供の自然体験活動を地区の畑や田んぼを借りて行っています。

この春の事故以来、活動を続けてよいものか悩み、いろいろとネットで調べていて山根さんのブログにたどりつきました。

メンバーと話し合って、悲観論と楽観論の両極は切り捨てて、また、同じ地区で活動している他団体の判断などを参考にして、結局、今年は、活動回数を当初の半分以下の1か月1回程度、野良仕事なので、長袖長ズボン、手洗い・うがいをさせる(細菌感染予防にもなるので)、田んぼに入る企画は田植えと稲刈りのみ(子供は、当初から飽きて、野良仕事など30分も続けられない)、畔でも必ずサンダル履き(裸足厳禁)という形で活動をしていました。

これでも、安全厨の楽観派だと思われています。

 私自身は、バンコクで出産子育てをして日本に帰ってきました。かの地は、水道は飲料ではなく、大気汚染は深刻、食品の安全の問題多い国。鶏インフルにsars、クーデターやら暴動など、放射能汚染こそありませんでしたが、生活上、怖がらねばならないことが多々ありました。

バンコクの日常生活と今回の原発事故後の生活の自己防衛法に、ほとんど差がないことに気付いてから、ここはバンコクだと思えばよいのだと割り切って生活しております。

加えて、私自身は、プーケット津波の被災者で、子供を抱えて波の迫るなか避難し、軽症ではあるもののPTSDの残ったわが子のケアをしてきました。

数十年後に子供に影響があるかもしれない確率より、今日と同じような明日があるという確信が持てずに「今を楽しく生きる」ことを積み重ねていく事に重きを置いている次第です。

今後、放射性物質がたまりやすいスポットはさらに濃度が高くなる恐れがあること、古い用水路だと地下漏れの問題も浮上してくるなどを考えると、半年は休耕ですが、来年の活動はあきらめようかな、と思うようになりました。

都心からわずかに30分で、蛍飛ぶ田んぼのある町なのに、残念です。
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Unknown (山根)
2011-10-26 20:30:05
まなおさん、放射線の防御は感染症や花粉症の防御と同じ方法だと言われています。畑の作物についても農薬を落すのと同じです。
悲観論と楽観論は、どちらも単純化した思考にたよってシンプルな行動原理で済みます。
一方、そのどちらにも与しない人は、かえって迷い・悩みが増えます。でもこの立場こそ、不確かさの残るリアルな現実に立ち向っている姿であり、(楽しくなくても)「今を生きる」姿勢です。私はそういう同朋のために、少しでも力になれたらと思っています。
放射線的には(できるだけ早く)表土を数センチ除去すれば、また、水路も滞留していなければかなり線量は低いと思われます(溜め池は×)。いずれも線量にもとづいて判断してください。
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ありがとうございました (まなお)
2011-10-27 23:03:51
畑は、4月上旬に枯草と表土をざっと除去してもらっており(たまたま幸運でした)、用水路も湧水で活動日には流水となっていることが多かったです。活動を続けるかどうか、来年春の線量で決めようと思います。ありがとうございました。

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