今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

東京区部に降雹

2017年07月18日 | お天気

今朝、名古屋に戻った。
名古屋も暑いが、湿度が低いため日陰にいれば大丈夫。

そんな折り、私が去った東京の区部がたいへんな降雹に見舞われ、街路樹の葉がこなごなになったという。

ネットでわが本駒気象台(文京区本駒込4丁目)の観測記録を見ると、15時過ぎに10分間雨量が19ミリに達し(時間雨量に換算すると114ミリの瀑雨)、瞬間降水強度がなんと524mm/hというとてつもない強雨。
その間に気温は10℃も下がった。

夜実家に電話してその時の様子を聞くと、ゴルフボールほどの雹が横向きに降ったという。

幸いいわゆる「夕立」なので、短時間で納まったため、樹木以外の被害には至らなかった。

そういうこともあって、気象に携わる者としては、実体験したかった。

地上天気図では、関東付近は梅雨前線が途切れて、小さな低気圧があるだけ。
これだけではこのようなシビアな気象は予想しにくい。

上空500hpaの高層天気図を見ると、東日本上空に北西からトラフがかかっており、上空にシベリアからの寒気が流入していることがわかる。
下層は連日の暖気流入中なので、一気に成層が不安定になったわけだ。 

トラフの走行の北西−南東のラインは南関東に相次いで出現した降水帯の走行と一致している。

もちろん、気象庁は朝から天気の不安定さを予報していた。

シビアな気象現象をもたらす積乱雲は、立体的に発達するので、予測するには地上天気図だけでなく高層天気図も必要。
ただし地上のどの付近に発達するかまでは、地上風の詳細なデータ(観測網)が必要なので、残念ながら直前までわからない。

追記1:週末帰京して判ったことには、実家の屋上に設置してある気象観測装置の3杯式風速計のうち2杯が壊れて脱落し、1杯のみで回転していた(不正確ながら計測は続行されている)。
また風向計も下に落ちていたという。
まぁ、あの雹だからこの程度の被害は当然か。
気象観測装置は、どんな悪天下でも屋外で休まず任務を全うして、数年後に力つきてしまう。
風速計は買い直さねば。 

追記2:さらに実家の車の屋根もボコボコになっていた。
カバーをしていたのだが、そんなの無力。
近所の車も同じ状態。

こんな被害、東京では生まれて初めて。



 


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