クリスマスも終え、賀状も出したので、あとやることといったら実家の「大掃除」しかない。
それはもっと押し詰まってからやるので、とりあえず「年内はご苦労さん」ということで、年末恒例の一泊温泉旅に出た。
東京からなので行き先は関東付近となり、候補としては温泉処の群馬がまず思い浮かぶが、草津や四万などの一流処は逆に慌ただしい一泊ではもったいない。
今年の春先に磯部温泉に行ったので、他県にしようと物色していたら、山梨の湯村温泉につき当たった。
山梨なら風景的に文句ない。それに夕食は「ほうとう」を食べたい。
ということで「湯村ホテル」に予約。
この宿、ビジホ的設備と料金ながら、ちゃんとした天然温泉。
料金的にもうれしいが、ビジホなので週末(しかも年末の週末)もシングルで予約が取れるのがありがたい。
そう、今年の温泉旅は土日になってしまったのだ。
今年最後の旅なので、スーパーあずさの指定席に座って新宿を発つ。
中央線の旅は甲府から先が楽しいのだが、その甲府で降りるので、車窓は楽しめなかった。
甲府から湯村温泉入口までは9番乗り場のバスならすべて通るというので、待つこともない。
早めのチェックインを済ませて、まずは温泉街を散策。
狭い通りに並んだ古いスナックや食堂が 、昼なのでまだ開店していないため、なおさら場末感を強めている。
最奥にある塩澤寺に上ると、温泉街の上に白い富士が前山の上から大きく整った姿をさらしている(写真)。
目を反対方向に転ずれば、南アルプスの甲斐駒と鳳凰三山が こちらは夕日を背にして黒々と周囲の前山から抜きんでた高度差で聳えている(残念ながら日本第二の高峰を含む白峰は雲の中)。
これぞ山梨的風景。
さて、宿に帰り、さっそく入湯。
内湯は広くはないが、24時間いつでも入れるのがうれしい。
泉質は、ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉でpHは8.56とアルカリ性。
源泉かけ流し(ただし塩素消毒あり)という内湯は湯温が43℃とやや熱め。
浴槽で電気電導率を測ったら、2660μSあり、それなりの濃さがある。
湯口で酸化還元電位を測ったらなんと-100mV!
アルカリ性ということもあるが、さすが源泉!見事な還元水だ。
ちなみに、ここから引き湯しているという新館の「かくし湯」では+220mVもあった。
この差は湯の鮮度だ。
湯温が高いせいもあるが、浴室から出ても汗が出る。
飲泉もできる。
浴室の近くには、無料のマッサージ機があるのもうれしい。
夕食は、近所の割烹でほうとうを食す。
つまみ1皿と中ジョッキで2500円ほどしたので、ホテルのバイキング(ほうとうもあるらしい)と同額。次はホテルで食べてみたい。
と一見満足そうだが、ビジホ的なシングルルームが狭くて、部屋にいてもリラックスできない。もちろん旅情も皆無。
湯そのものは気に入ったので、
慰労の旅としては、少々奮発してツインあたりにした方がよかった。
kizashi.jpでこちらのブログを知りました。
ご紹介に感謝致します。
ぜひ、またのご利用を心よりお待ち申し上げております。
ビジホとしても、室内にズポンプレッサーやドリップコーヒーの袋が用意されているなど、評価が高いです。
昇仙峡の途中にあるので、次回は観光を兼ねて利用したいと思います。