今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

作業員の被曝:追記

2011年03月25日 | 東日本大震災関連
作業員が被曝した。
放射性物質が満ちた水がある中、くるぶしまでの靴で作業したため、という。
長靴をはかないで作業させるなんて、非常識!と、識者たちはあきれ、怒っている。
事故の処理、すなわち、われわれの運命は彼ら作業員にかかっている。
そのためには、彼らが安全に作業できるよう、細心の配慮をする事が前提だろう。

ナノ・シーベルトレベルの増減に一喜一憂している私などの外野と違い、
ミリ・シーベルト下で作業している彼は、その値の意味を知れば知るほど恐ろしいはずである。
その恐怖心をできるだけ取り除かねば、作業はできない。

ちなみに、ナノとミリの差をわかりやすくお金に換算すると、
ナノを基準にして、1円から999円までの値とすると、マイクロが1000円から99万円。1ミリが100万円だから、100ミリが1つの問題となる彼らの作業環境は、1億円レベルなのである。
逆に言えば、放射線被曝が真に問題となるのは、数千万円から数億円レベルの”資産”の世界。
計測好きな私が東京で騒いでいるのは、50円から200円のスナック菓子の世界(現在132円)。

※追記
夜のニュースで、被曝量は局所的に、2-3Svになったという(ミリが外れている!)。
すなわち、20-30億円という、わかりやすくしたはずの円換算がかえって(私には)わからなくほどの値。
それが、皮膚が火傷状態に直接やられてしまう値(重症ではないようだが)。





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8 コメント

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Unknown (あちゃ)
2011-03-25 13:37:14
はじめまして。
千葉県北に住んでいます、あちゃと申します。
実家が栃木県にあります。
大切な人たちのことが心配で、地震以来先生の日記に何度も足を運ばせていただいております。
また、日々「私はこの環境でどうしたらいいのか」…等の参考にもさせていただいたおります^^

作業員の被爆の事故は、私達にとっても大変ショックな出来事でした。
テレビの前で「仕事中の安全管理は(どんな内容でも)、基本中の基本だろ!」と、思わず叫んでしまいました。
今命をかけて作業されている方々のためにも、ちゃんとした管理をしていただきたいです。

今回のお金に換算していただき、私のような素人でも分かりやすく、とても参考になりました。
これからも日記楽しみにしております♪
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お金に換算すると (山根)
2011-03-25 14:45:12
あちゃさん、今日の10:30の原発正門の値は、なんと5億円でした(その後は2億台に下がった)。現場はジャンボ宝くじの世界です。
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再度感謝 (松原)
2011-03-25 16:08:58
福島のモニタリングポストの地上への移動の情報有難うございました。でも、先生のご示唆の通り、値の変動に注目すべきなんですね。また換算式も参考にいたします。昨日も今日も先生のブログなるほどと思いながら拝読しました。これからも、宜しくお願いします。
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待避の基準について (ひろ)
2011-03-25 17:25:46
はじめまして。
ひろと申します。
茨城県水戸市に住んでおり、原発の不安からインターネットで調べていたところ、山根先生のブログに行き着きました。
茨城は放射線濃度がなかなか低くならず、また、先日の雨の際にひたちなか市で計測された降下物のなかに、管理区域基準値の三分の一相当のセシウム137が二日間とも観測されたとのこと。
このまま茨城にいても大丈夫なのか、非常に不安があり、ぜひ、先生に待避基準をお教えいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
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Unknown (鈴木)
2011-03-25 18:00:32
水道水について現地の情報をお伝えいたします。福島県の各市町村で行われている水道水の放射性
物質の測定ですが、どの地域でも3日前の数値が公表されているという状況です。その点を
地元の水道局に問い合わせたところ、検査機関のほうで測定の依頼が殺到しているらしく、
現状のタイムラグになってしまうことのようです。次の検査結果までは1週間後ということです。
福島県庁にも問い合わせましたが、県内には検査機関が一か所しかなく、素早い対応ができなく
なっています。また、全国的にも測定の依頼が殺到していて、それでも福島県は早いほうとのこと。
福島県の東側は測定できているが、西側の会津のほうまで手が回らないということです。
担当者には水道水が人災をもたらす点を強調し、測定の頻度増と迅速な情報公開を求めました。
国としても被災地である福島県を優先的に測定できるような体制を整えるなどの処置が必要です。
それではまた。
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水戸<ひたちなか (山根)
2011-03-25 19:51:40
水戸のひろさん、水戸は内陸のため値が低めで大丈夫です。基準値の評価に関してご心配なら放射線医学の情報にあたれば、今の値の意味が理解できます(マスコミもそれを参考にしている)。ところで、「ひたちなか 堀口」の測定局が同市内の隣接他局より、いつも2倍も値が高いのが(内陸なのに)、気になっています。
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Unknown (山根)
2011-03-25 20:06:41
鈴木さん、白河は順調に下がって1μSv/hrを切りそうですね。福島県は当該の原発そのものをかかえているので、その周辺域がまずは優先されるべきでしょうね。水道水の検査結果の公表の遅さは、関東の私もいらだっています。早期解決はもうあきらめたけど、外部への飛散は極力抑えてほしいものです。
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ありがとうございます (ひろ)
2011-03-25 21:15:45
山根先生、早速ご回答くださいまして、誠にありがとうございます。放射線医学の数値なども参考にしていたのですが、改めて「大丈夫」という言葉をいただけて安心しました。
県が測定しているモニタリングの結果は注視するようにしていますが、確かにひたちなか市の堀口はずっと高いままです。同様に数値の高い鉾田市樅山は海側のためだろうと推測されますが、堀口の場合は地形が関係しているのかもしれません。
これからも先生のブログを参考にさせていただきます。
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