今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

豊川稲荷東京別院に行く

2023年01月29日 | 東京周辺

帰京中、荼枳尼(だきに)天を拝みたくなったので、東京港区の赤坂にある豊川稲荷東京別院に行った。

豊川稲荷は、もちろん愛知県豊川市にある曹洞宗寺院妙厳寺境内に祀られている稲荷だが(稲荷は”神仏分離”後の現代でも、寺の境内に祀られている)、お寺本体よりも人気で、しかも全国規模での人気を誇っているので、東京にも別院がある。

稲荷といっても、神道系の(ただし神社本庁には属さない)伏見稲荷※と違って、こちらはインドの夜叉(人肉を喰らう)でありながら大黒天の眷属となって衆生済度を担う荼枳尼天 (だきにてん)である。
※:伏見稲荷の東京別院は、西武新宿線沿線(西東京市)にある東伏見稲荷。

曹洞宗寺院境内に稲荷(荼枳尼天)が祀ってあるのは珍しくないが、本尊を凌ぐ人気になっているのはこの豊川稲荷くらいで、よほど庶民にとっての御利益があるのか。

地下鉄の赤坂見附から少し進むと、ビル街の中に赤い稲荷の幟(のぼり)がひしめく豊川稲荷に達する。
お寺なので、入り口に鳥居はない(写真)。

まずは、本堂で本尊に参拝するが、すでに行列になっている。
行列先頭の人たちは、ちゃんと仏式の礼拝(合掌)をしていたが、ある列から神道式の礼拝をしだすと、その後の列も神道式の礼拝を続ける。
私は、それに抗うように仏式の合掌をしながら、光明真言を唱える。

続いて、荼枳尼天を祀る堂(写真:堂内撮影禁止)を仏式で礼拝し、さらに他の神道系の稲荷(宇賀神)も礼拝。
境内にはこのほか、大黒天(荼枳尼天のボス)や弁天をはじめとする七福神、愛染明王も祀ってある。

本来この寺は、只管打坐を旨とする禅寺なのだが、坐禅道場の雰囲気よりも、現世利益を謳う真言宗寺院の雰囲気に近い(だから、禅寺に不似合いなくらい参拝者が多い)。

一通り参拝して(こういう御利益を謳う所でも私は祈願をせず、無心に礼拝するのみ)、大黒天と荼枳尼天の御影セット(300円)を購入。
実質的にはこれが目的で、自分の御影コレクションに荼枳尼天を加えたかったのだ。

境内を抜けた先に売店が並んでいて、稲荷にちなんで店内で”きつねそば”を食べた(550円:そばとうどんが選べる時は、できるだけ小麦粉よりも蕎麦粉を摂取したいからそばの方を選ぶ)。

ちなみに、わが御影コレクションは、自宅でクリアファイルケースに入れて保管していたが、考えてみれば、御影はそれぞれのお寺の御本尊の代りだから、家でも礼拝の対象とすべき。
なのでファイルケースを見開きにして立てて、他の仏像(フィギュア)と同じく毎日拝むことにした。


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