今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

飯舘村内でも約10倍の線量差

2011年04月24日 | 東日本大震災関連
明日の月曜にでも、復旧した東北新幹線を使って、
飯舘村内のより詳細な放射線量を測り(そしてネット公開)に行こうかと思っていたが、
最近やっと原発周辺地域の細かい放射線量測定が公開されたので、その必要はなくなったようだ。
本来、私のような一個人がやるべきことではなかった。

たとえば4月23日19時の公表結果によれば、
飯舘村の南端の「長泥」(エリア番号33)では13.8μSv/hもあるが、
西端の「二枚橋」(63)では、1.5μSv/hしかなく、福島市や郡山市と同じレベル。
このように同じ村内でも約10倍近い差があることが確認できる。

これにもとづき、住民側に立った対策を考えれば、
家畜などを見捨てて全村レベルで避難する必要が本当にあるのか、
場所によっては避難する必要がなかったり、村内の移動だけでも済むかもしれない。
同じことは、もちろん他の自治体にも言える(より原発に近い地域はやはり全員避難しかないと思うが)。

原発敷地内の活動と周辺地域の住民、そしてその外側とでは、
安全基準と危険基準との間の”開き”をうまく利用して、現場の実情を考慮した行動基準を複数設けることが可能だ(実際、原発敷地内では危険基準ぎりぎりに設定している)。

たとえば、被曝の年間許容量を算出する場合も、
過去一ヶ月や現在の値をそのまま、今後一年の積算量に外挿するのではなく、現在の減少率も外挿して(今後減少し続けていくと前提して)算出したほうが、実際の被曝量の積算値に近いといえる(原発本体が安定していることが前提)。
このように、住民側に立った発想をして、安全を確保しながらも、もっと柔軟な対応をしてほしいものだ。

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5 コメント

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Unknown (レオ)
2011-04-25 00:30:07
おっしゃるとおり
もっと細かい地域での測定が
求められると思います
事故後すぐに対応してれば・・・
原発付近の方々の年間被爆積算量が
どうなってしますのか気がかりです
さほど問題とされてない東京でも
だいぶ地域で放射線量が違うようで
葛飾区付近はやけに高かったりで
びっくりです
http://www.geocities.jp/environmental_radiation/
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家畜札処分ではなく (ショコラ)
2011-04-25 16:50:27
東日本大震災:福島第1原発事故 県、20キロ圏の家畜殺処分へ 飼い主了解得て
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110425ddm012040050000c.html

こんにちは放射線困った物ですね。
人類が良く知らないものを使ったお仕置きでしょうか?

可哀想なのは処分される動物達 此処で提案なのですがどうせ半径20kmは立ち入り禁止ならば家畜出来れば放射線カウンターとGPSつけて放し飼いにして文字道理生きた放射線量、並びに動物への影響計測すればこれほど重要なデーターは無い、販売して被災の方々に還元も可能。

聞くところによると放射線防御服を200着寄付してその効果を確認している外国企業もあるとの事、殺処分拠り何十倍も有効だと思うのですが更に自然繁殖で子供が生まれた場合のデーターは人類の財産ご賛同戴けましたら拡散お願いします。
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Unknown (山根)
2011-04-26 13:44:02
レオさん、ショコラさん、正確できめ細かい計測なくして、正しい対策は不可能だと思います(地点の差もけっこうあるので)。
放射性物質が飛散されたら、まずは高密度の観測網を作り上げる、というのが常道なのに、それができなかったため、風評被害までひきおこしました。
また家畜の殺処分は心が痛みます。殺すくらなら、ショコラさんご提案のように有効に生(活)かせてほしいものです。
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教えてください! (サリー)
2011-04-29 16:37:41
お返事をありがとうございます。
飯舘村に救援物資の運搬、家畜やペットの避難について役場に話をしにいく予定があります。
線量がかえって20キロ圏内より高い可能性がありますが、住民は平服のため、タイベックなどは控えたいと思います。平服とマスクで大丈夫でしょうか?
お忙しいと思いますが、教えていただけますと幸いです!
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Unknown (山根)
2011-04-29 18:35:56
サリーさん、役場は3μSv/hほどなので問題有りませんが、南部の長泥地区などはまだかなり高いですね。救援物資の運搬や屋外での会話くらいなら、平服(帽子・手袋・マスク推奨)で問題ありません。ただし、土や野積みの物などに触れる作業あるいは屋外の掃き掃除などはきちんとした防備が必要です。
ついでに私の個人的希望として、防護服で作業できる方に地面10センチ分くらい土壌サンプルを取り出してもらって、上から厚さ約1センチごとに放射線量を測定していただけないかと思っています。こうすれば、地表面を何センチ分除去すれば、地面からの放射線量の影響を排除できるか確認できると思います(福島市や郡山市でもそれを試みていますね)。
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