今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

「君の名は。」の聖地訪問

2017年08月22日 | 東京周辺

この8月は、旅行どころか、日帰り散歩すら行ってない。
結果、体重が増えてしまった。 

そこで、どこかに歩きに行こうと思ったら、思いつくのが先日DVDで観た「君の名は。」の聖地巡礼これ一択。
もちろん飛騨でなく、東京の方。
幸い東京の方は、エリアが限定されている。 

その中のさらにコアエリアは、四谷駅から信濃町駅(総武線で1駅)の間。
その真ん中にあるのが、ポスターでおなじみの須賀神社の階段。

まずはJRで四谷に行き、駅から出た。
映画のシーンの駅前風景をあちこち探したら、赤坂口の方だった。
そこに行くと、同じ場所で写真を駅に向けて撮る青年が入れ替わり立ち替わり。
そこからのアングルが映画と同じなのだろう。
彼らと年齢層が明らかに異なる私は、 彼らが去るのを待って、誰もいなくなった隙に、
ファインダを駅に向けて、急いでシャッターを押し、そさくさとその場から立ち去る。
いい歳したおじさんが、高校生が主人公のアニメファンだと思われたくないから。 

国道20号の大通りに沿って西に向かい、 「津之森坂入口」で左に折れ、円通寺坂を下る。
新宿区は、大通りから一本中に入ると、昔ながらの住宅街になる。
道がゆるく左にカーブするあたりは、ラストシーンで主人公の瀧君(その時は社会人)が走って通り抜ける場所。 
そこを通り抜け、「須賀神社」に折れる十字路に達する。

そこから右を見ると、クライマックスの「君の名は…」のシーンの階段。
ただ、残念ながら、ドハデな黄色の服を来た若者2人がその階段をゆっくり登っている。
あれではシーンのイメージを台無しにする色なので
(それに対し、私はここに来るため、ポスターの瀧君と同じ色のシャツを着てきた)、
彼らが去るのを遠くで待つため、十字路の反対側の坂を上がる。
するとそこに自販機があり、自販機の側面に「君の名は。」のポスターが貼ってあり、その上には「ようこそ『君の名は。』の聖地へ!」 と歓迎の言葉が日・英・中・韓の4カ国語で貼ってある(写真)。
さらに周辺の聖地マップも掲示してある。
その自販機でミネラルウォーター(聖地唯一の記念品)を買い、向いの愛染院(この付近は寺町)で、
私の撮影コレクションでもある2基の庚申塔を撮って時間をつぶす。
ほどなくして、階段の上に女性2人、下に男性1人の姿があるが、 例の黄色の若者の姿がなくなったので、階段に向かう。

階段をまずは瀧君のつもりで、右側から登る。
残念ながら、下りてくる人はいない(さっきの女性の姿はない)。
登りきって、振り返ると、ポスターほど眺めはよくなく、また高度感もなく、
背景は雑然としているが、 階段だけなら映画のシーンそっくり(写真)。
階段を上がった右にある須賀神社には、若者が数人たむろしている。
もちろん皆聖地巡礼者たち。
相変わらず私だけ年齢層が異なっており、彼らには私は神社の参拝者に見えるだろう。
ふたたび階段の上に立ち、こんどはヒロインの三葉(ミツハ)のつもりになって右側を下る。
残念ながら、誰も登ってこない。 

名を問う相手もいなかったが、気を取り直して、ここから信濃町に向かう。
寺町の間の細い道を抜けると、あたりは創価学会の立派な施設が続く。 
信濃町の北側は創価学会の本拠地なのだ。
駅に近づくほど、創価学会色が強くなり、道行く人もみな学会関係者で互いに挨拶をかわしている。
彼ら、とりわけ中高年の男性は、 共通した面立ちをしていて、いかにも創価学会員という顔・体形をしている。
私の親戚に学会員がいるからそれがわかるのだが、その彼、血縁の私よりも、ここにいる会員男性の方に似ている。 

信濃町の駅を通り越すと学会色が抜け、駅前のミニストップに入って、おにぎりを買う。
ミニストップから出ると、正面に新宿のドコモタワーが見え、ここも映画の1シーンだと認識。

さて、最後の聖地、駅前の歩道橋に上がる。
この歩道橋の神宮側が、瀧君と三葉がそれぞれ一人でたたずんでいた場所。 
一応写真を撮ったが、単なる歩道橋の上にすぎず、聖地でなければ被写体としての価値はない。
歩道橋を降りて、神宮側でさっきのおにぎりを頬張る。

今夕、神宮球場でヤクルト・阪神戦があるようだ。
歩道橋を降りてくるのは、阪神タイガーズのファンであることを120%表現した人ばかり(まだ午後3時なのに)。
しかし阪神ファンって、なぜこうも自分が阪神ファンであることをドハデにアピールするのだろう。
それに対して、ホームチームであるヤクルトファンらしき人はまったく見当たらない。
そもそもヤクルトファンは、自分がヤクルトファンであることを表現しようとしないのだ(実は私も)。
東京出身だと知れると勝手に巨人ファン認定されるし(しかもそれをむきになって否定することもしない)。 

かくして、四谷から信濃町まで1駅分歩くことで、若い「君の名は。」ファン、
典型的創価学会員、これみよがしの阪神ファンの3種の人たちと遭遇できた。

歩数も8000歩を超えた。
帰宅して、体重計に乗ったら、昨日より1kg近く減っていた。 
そしてさらにヤクルトが勝った。