博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

冬の上海・杭州5日間 3日目

2009年01月16日 | 旅行・オフ会・展覧会
今日は昼前から電車で杭州に移動しなくちゃいけないのですが、午前中に豫園に行くか元祖・上海新天地に行くか悩んだすえ、宿から近い上海新天地に行ってみることに。ここでお土産を仕入れようと思ってたら、ほとんどの店が閉まってます…… 仕方ないので敷地内にある共産党の記念館で時間をつぶすことに。



ここは1921年に中国共産党第一次全国代表委員会が開催された場所で、この会議には毛沢東も参加したということですが、それほど大したものも無いのにイチイチ荷物検査があったり館内撮影禁止だったりします(-_-;) まあ、入場無料なのであんまり文句も言えないわけですが……

で、上海南駅から動車(新幹線)に乗り込んで杭州へと移動。宿に着いたのが3時すぎでしたが、早速西湖見物へ出発です。まずは雷峰塔へ。



ここは『白蛇伝』のラストでヒロインの白素貞が法海和尚に閉じこめられ、侍女の小青だったか状元になった許仙との間の息子だったかが塔を破壊して彼女を救い出した所で、1924年にこの物語のオチに合わせるかのように塔が倒壊し、法海和尚を憎む魯迅が快哉を叫んだという曰くがある所ですが、2002年になって上の写真のごとく再建されてしまいました(^^;)

北京の故宮や前門なんかとは違って黒を基調とした色合いですが、やっぱりテカテカです。おまけに下の写真のように西湖のどこからでも目に付くので、正直言ってかなり邪魔であります……
 


次はこの雷峰塔の向かいにある浄慈禅寺へ。



ここはドラマなどでお馴染みの済公が修行したお寺で、たまたま出くわした中国人のガイドさんも済公の名前を出してました。また、日本から留学してきた道元が修行したお寺でもあるとのことです。しかし閉館間際に滑り込みで入場したので、追い立てられるように見物するハメに……

夕食は西湖天地で食べましたが、その入り口には『水滸伝』の張順の像が…… 



どうやら終盤の方臘との戦いで張順が戦死したのがこのあたりということらしいです。

ちなみに今回泊まったホテルは杭州の繁華街解放路にある世貿・西湖四季都市酒店の湖浜店。(最近「君亭・西湖四季酒店」という名前に変わったようですが、ホテルでもらった伝票などは前の名前のままになってますね。また市内に支店が2~3軒ある模様。)三つ星ホテルでシーズンオフということもあさて宿泊料はほどほどでですが、部屋はきれいでシャワーのお湯もちゃんと出るという素晴らしいホテルです(^^;)
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3 コメント

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西湖も中共もよろしいな! (川魚)
2009-01-16 22:32:53
雷峰塔再建されたんでつか!!@@)笑

数年前、台北の国立歴史博物館で、
「雷峰塔展」とかありまして、
崩壊した塔から出て来た遺品なんか展示してたみたいですが、
図録見たらどうもしょぼいので、見ずじまいでした。


わたしは、すでにお気づきかも知れませんが、
「中共迷」なのであります。
故に、その第一回会議のとこには行きたいです~、
途中でスパイに嗅ぎ付けられたんで、船に逃げて続けたんですよね。

10人集まったくらいの小さな会議でしたが、
なかにどうもひとり、リア中がおったようで、写真が残ってます。
この子が今ご存命かどうか知りませんが、

なんかどっかの田舎で、
「わし、共産党の第一回大会出たんやで~」
と死ぬまで自慢してる姿を思い浮かべます(笑

「じいちゃん、それ何遍も聞いたわ~」、と返されたりw


いやいや、西湖も是非みてみたいですよ!(^^;
と、
返信する
Unknown (Archer)
2009-01-17 03:38:35
海外は荷物チェックを頻繁にされますよね。向こうに住んでいるときには、ショッピングモールに入るのにもチェックされて、煩雑さを感じたものでした。

>張順
『宣和』にも出てくる一人ですね。
水滸伝は好きなのですが、日本の某ハードボイルド小説家の書いたものだけはどうも読む気がしません(笑)
返信する
Unknown (さとうしん)
2009-01-17 19:19:06
>川魚さま
>途中でスパイに嗅ぎ付けられたんで、船に逃げて続けたんですよね。

実のところこの事件に関してはよく知らないのですが、ガイドブックにはこの後浙江省の嘉興まで逃亡して党の成立を宣言したとありますね。

>なかにどうもひとり、リア中がおったようで、写真が残ってます。

な、なんですって!?(^^;) 館内に当時の会合の様子を再現した蝋人形なんてのもありましたが、それらしい少年の像は無かったような……

>Archerさま
荷物検査はインドなんかでもやっぱりそんな感じですか……

>日本の某ハードボイルド小説家の書いたものだけはどうも読む気がしません(笑)

これは同感(^^;) なんつーか、巻数が多すぎますわ。
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