博客 金烏工房

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『那年花開月正圓』その4

2017年10月19日 | 中国近現代ドラマ
『那年花開月正圓』第19~24話まで見ました。

呉家東院に戻った周瑩は、義母の鄭氏から、呉蔚文が獄中で病死したこと、東院の幹部連もお縄となり、従業員の多くが四散したことを知らされます。そして学徒房の同窓王世均から、呉蔚文からの預かり物として、呉家の大当家(当主)の証である「式易堂大印」を託され、また自分が呉聘の遺児を懐妊していることを知らされます。

しかし呉蔚文の弟たちが彼女を大当家と認めるはずもなく、周瑩の東院再建計画は難航。そこで東院からの借金を免除するということで二叔(呉蔚文の二弟)と四叔(同じく四弟)を味方につけ、三叔(同じく三弟)が持つ三原典当行の権利を取り戻そうとしたところ、典当行の不正経理によって利益を得ていた三叔夫人柳氏と、彼女の従兄の孫掌櫃が動きだし、王世均に媚薬を盛って周瑩と密通していたとでっちあげます。更に呉家の私設裁判により、周瑩が呉聘の毒殺犯に仕立て上げられ、呉家の当主の印も王世均が盗んで不正に入手ということにされてしまい、おまけに周瑩のお腹の子も流産。そして周瑩は縛られた状態で池に投げ込まれてしまい、王世均は陝西所払いに……

溺死させられるところを父親と沈星移に救われた周瑩ですが、このままでは済ませられないと再び呉家東院に舞い戻り、呉家の面々の前で柳氏と孫掌櫃の協力者だった、元呉聘の付き人の宝来に自白をさせ、自分の無実を証します。呉家の私刑を快く思っていなかった趙白石も乗り込んできましたが、三叔と柳氏は気が触れてしまった宝来に罪を押っ付けて釈放。周瑩と王世均の密通や、周瑩による呉聘の毒殺疑惑に関しては冤罪が晴れたものの、呉聘毒殺の真犯人はわかりません。

また、三原典当行の経営権も三叔一家の手に渡ったままとなってしまいますが、生前の呉聘が典当行の経営の調査を行っていたのではないかと思い当たった周瑩は、二叔を動かして典当行の帳簿の査察を行わせます。長年の不正経理と蓄財が明るみに出ることを恐れる孫掌櫃は、三叔との結婚前から好き合っていたらしい柳氏とともに呉家から逃亡しようと提案しますが……

一方、沈家は呉家に替わって軍需膏薬の納入を一手に請け負うことになりますが、沈星移は父親が杜明礼の口車に乗せられ、軍需用の膏薬の材料を誤魔化していることを知ってしまいます。薬剤の不正が呉家没落の原因となったということで不安を隠せない星移。そしてなぜか黒覆面で沈家に潜入した趙白石も不正を察知してしまい…… ということでこのドラマ、周瑩の凋落と復活の間があっという間だったりととにかく展開がスピーディーなんですが、画面の雰囲気からは手堅さを感じるあたり、洗練された于正ドラマみたいな位置づけなんじゃないかという気がしてきました (^_^;)

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