博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『水滸伝』その13

2011年04月12日 | 中国古典小説ドラマ
『水滸伝』第75~80話まで見ました。

朝廷はいよいよ梁山泊の招安を決定し、使者を派遣しますが、阮兄弟や劉唐・魯智深・武松らは招安に不満で呉用に詰め寄ったりしております。使者がやって来てからも、阮兄弟が居丈高な李虞候らを水に沈めたり賜与品の酒を勝手に飲み干してしまったりとやりたい放題。おまけにその李虞候が自らが陥れられる原因となった高俅の宝刀を提げているのを見て、林冲の怒りと屈辱が甦ります。このドラマ、こういう演出が本当にうまいんだよな……

そして忠義堂で招安の勅書が読み上げられる段となり、天井の梁の裏に潜んでいた李逵が勅書の内容が威圧的なのにブチ切れて乱入し、勅書を引き裂いてしまって招安はまたもおじゃんに。……実はこれ、呉用の策略でした\(^o^)/ 呉用曰く「自分たちを貶めてまで無理に招安を受ける必要はない。俺たちがお安くないということを奴らに見せつけてやらないとな!」ということですが、汚い!さすが呉用さん、汚いw

朝廷は梁山泊討伐に童貫、ついで高俅を派遣しますが、それぞれ返り討ちに。高俅に至っては生け捕りにされてしまいますが、宋江は招安の仲介を条件に釈放を決定。それにブチ切れたのが高俅に恨み辛みのある林冲。高俅を誅殺しようとするも宋江に阻まれ、「妻の仇を討てないなら俺は最早林冲ではない。出来ることなら梁山泊に火を付けてやりたい」と憤懣をぶちまけます。そして前途に絶望した彼は魯智深らと別れの杯を交わして梁山泊を出奔。林冲さん……(´;ω;`)ぶわっ

その後燕青が再び李師師のもとに赴き、彼女に徽宗を説得してもらって再び招安の使者がやって来ることになりますが、この期に及んでも招安に反発する好漢たち。このドラマ、ほとんどの好漢が本音では招安など受けたくないのだということを執拗に描いてますね。しかし今回は恙なく勅書が読み上げられ、好漢たちは勅命で江南の方臘征伐に赴くことに。

それに先だって燕青が李師師に別れを告げに行きます。この頃になると李師師は燕青に好意を抱くようになっており、別れの印にと燕青と義姉弟の契りを交わすことにしますが、義姉弟というのは表向きで、彼女にとってそれは結婚の誓いに他ならないのでした。そしてそれを知りつつ誓いを交わす燕青。……燕青さん、あんた盧俊義一筋じゃなかったのかよ!(^^;)

で、第80話のラストで「瓊矢鏃」瓊英が登場。このドラマでは田虎・王慶戦をすっ飛ばしているので、彼女の出番はないものと諦めてましたが、方臘戦で登場してくれるとは……

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