博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大江大河』その2

2019年01月28日 | 中国近現代ドラマ
『大江大河』第7~12話まで見ました。

小雷家大隊では、雷東宝の指導のもとで生産責任制と建設需要を見込んだレンガ工場が軌道に乗り、順風満帆かと思いきや、村の嫌われ者「老猢猻」が雷東宝を県に告発。この老猢猻は小雷家の村民ですが、県の役所で役職を得ているようで、冒頭で宋姉弟の大学進学を阻んだりしておりました。で、たまたま留守にしていた東宝のかわりに叔父の老書記が県の役所に連行されてしまいます。


そこで東宝は村の若い衆を動員して県の役所に押しかけ、県長への褒め殺し作戦で対抗しようとします。何だか暴走族チックなノリを感じますが、この自転車だって生産責任制の導入で前より羽振りが良くなったからようやく買えたというあたりで、当時の状況がしのばれます…… 結局東宝は徐県長から小雷家の発展に対して激励の言葉を貰い、老書記解放の約束も取り付けて事なきを得ます。

一方、宋運輝の方は、大学の化学系の研究室に入って勉学に打ち込み、また反抗的だった附属小学校の女子生徒梁思申と打ち解けます。ここで「出師表」がネタにされてますが、こういうドラマでもきっちり古典を下敷きにしたやりとりで出てくるんですね。そして雷東宝はいよいよ宋運萍にプロポーズし、めでたく結婚へ。運輝の方もこのあたりから段々東宝と打ち解けてきます。宋家では文革以来親戚づきあいが疎遠になっていたようで、運輝も自分たちが「反革命家庭」に指定されて以来冷たくされたということで、親戚一同に良い印象を持っていなかったようですが、ルームメイトの「大叔」に諭され、彼らを結婚式に招いて和解の場とします。

小雷家に嫁いだ運萍は、村から電大(大学の附属専門学校か定時制の類?)に通いながらアンゴラうさぎの養殖を進めます。村では副書記の東宝の方が名前が売れてしまったがために、老書記の方が上から引退を迫られ、東宝に書記職を譲らされますが、運萍は東宝に何かと老書記を立てさせようとします。しかし東宝の母はそれが気に食いません。おまけに運萍の勉学のために2年間子供を作らないと宣言したことですっかりへそを曲げてしまいます。ここで日本とはまた違った形で嫁姑問題が展開。


そしてここらへんで3人目の主人公らしい楊巡が登場。この時点ではまだ16歳のしがないマントウ売りです。宋一家とは家族ぐるみの顔なじみで、運萍とのつながりによって東宝の知遇を得ます。

東宝の方は村で鉄筋やセメントが不足するようになったので、資材を調達しようと省の担当部署に掛け合いますが、感触が思わしくなく、結局自分と同じ元工兵が経営している製鉄場から仕入れることになります。今話題のファーウェイの創業者も復員軍人ということですが、こんな感じでビジネスを広げていったんでしょうか。

しかしここでまた「老猢猻」が暗躍し、東宝は国の計画物資を横流ししたということで県に告発されます。村の帳簿を見せれば問題ないはずですが、「老猢猻」によってその帳簿も燃やされてしまいます。村の人間は東宝に逃亡を進めますが、長期休暇で帰省中の運輝はそれでは相手の思うツボだと反対し、東宝もそれに同意。帳簿の副本を揃え、査察にやって来た県の上役とともに役所に弁明に向かうことになりますが……
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