博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『問君能有幾多愁』その4

2009年05月03日 | 中国歴史ドラマ
『問君能有幾多愁』第21~26話まで見ました。

南唐ではいよいよ李と家敏の醜聞が露見し、娥皇もこのことを知ってしまいますが、李は彼女に直接説明する勇気がなく、国事が忙しいからと言い訳して彼女に会おうとしないというヘタレっぷりを発揮(-_-;) 家敏は家敏で自分が事態を引っかき回しているにも関わらず「私、こんな状態に耐えられない!」とか言い出して実家に帰ってしまいます。この家敏、武侠物で言えば郭芙の凶悪さと郭襄の天真爛漫さを兼ね備えるという、このドラマの最凶キャラであります……

しかし実家に帰った後で家敏が妊娠していることが発覚。娥皇も李の子を宿しているならやむを得ないと家敏を李の妃として迎え入れることを承諾し、自ら実家に彼女を迎えに行きますが、そこで家敏の妊娠が嘘だったと発覚。しかも母親が「娥皇が聞いたら傷つくから本当のことは言ってはなりません。流産したことにしておきなさい。」と言い含めたにも関わらず本当のことを言ってしまい、衝撃を受ける娥皇。家敏の空気を読まなさっぷりは最早ネ申。

おまけに留守の間に宮廷では娥皇が産んだ二皇子がふとした事故がきっかけで脳死状態になってしまいます。不幸がダマになって襲いかかり、これまで積もり積もった心労が爆発したのか娥皇は吐血して倒れてしまい、明日をも知れぬ状態に……

北宋では娥皇が重体と知った趙匡胤が居ても立ってもいられずに自ら南唐に赴きます。娥皇も病身を押して趙匡胤と密会し、彼から「李が不仁・不義・不智をはたらかない限り今後南唐には攻め込まない。」という確約を得ます。そこへ事態を察した李も駆けつけ、趙匡胤と直接刃を交えるという一色触発の事態に。サシでの勝負となると元々侠客で武将の趙匡胤の方が断然有利なのですが、夫をかばう娥皇の姿を見て絶望した趙匡胤はその場を立ち去ります。そして娥皇は宮廷に帰還後ほどなく帰らぬ人となってしまったのでありました。

ここまでが言わば本作の第1部ですが、特に家敏が登場して以後は数々のツッコミ所を力ずくで押しつぶしていくブルドーザー的な展開でしたね(^^;) で、第2部のヒロインは後蜀の君主孟昶の寵姫で娥皇と生き写しと評される(というか劉涛が一人二役で演じてます)花蕊夫人であります。後蜀にスパイとして忍び込んだ趙光義が早速花蕊夫人をストーキングして孟昶にとっつかまり、危うく宮刑にされるところを彼女の計らいで逃亡に成功します。こいつの性根はトコトン改まりませんな。あのまま宦官にされてしまえば良かったのに(^^;)
コメント (5)
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