博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『漢武大帝』その1

2009年02月26日 | 中国歴史ドラマ
ここしばらくライト系古装ばかり見ていたので、久々に本格歴史ドラマが見たくなってきました。というわけでテレビで再放送を見て以来気になっていた『漢武大帝』を鑑賞することに。

本作は近年の国学ブームのきっかけにもなった重要な作品で、監督は『雍正王朝』の胡玟とのこと。映像はかなり重厚で、展開は立派に遅いものの他の作品とは違って見ていてそれほど引き伸ばし感が無いですね。しかし油断してると『大漢風』みたいに四十九日のお弔いをする場面とかが出て来るような気もしますが(^^;) 『大漢風』と言えば、この作品も『大漢風』と同じくMAXAMから日本語版DVDがリリース予定となってますね。

今回は全58話中第1~8話まで鑑賞。

漢の武帝のドラマと言いつつ物語は呉楚七国の乱前夜から始まり、序盤の実質的な主人公は武帝の父親の景帝です。一体どこまで壮大なドラマにするつもりなのかとツッコミたくなりますが。ちなみに景帝を演じているのは『雍正王朝』の康熙帝役の焦晃です。

景帝は自らの師でもある晁錯とともに皇族の領地を削減してその力を弱めようとする削藩令を推し進めようとしますが、当然の如く当の皇族たちが反発。劉氏の長老格である呉王劉濞を中心に結集し、朝廷に対して反旗を翻します。これに泡を食った景帝は断腸の思いで君側の奸と指弾された晁錯を処刑するも呉王らに手を引く気配は全く見られず、名将周亜父に反乱鎮圧を一任しますが……

ということで、ここまでの見所は景帝と晁錯の今生の別れのシーン。そして身を削る思いで晁錯を処刑したにも関わらず呉王らが挙兵し、晁錯の死がムダになったと悟り、景帝が泣き崩れるシーン。別れのシーンを確信犯的に盛り上げるだけ盛り上げているだけに、このコントラストが何とも言えません(^^;)

で、本来の主役であるはずの後の武帝こと彘児はまだまだ子供で、景帝の同母姉館陶長公主の娘で後に彼の皇后となる阿嬌や異母兄の劉栄と仲良く遊び回ってますが、この子役がなかなかかわいく、この子が成長したいかつい顔の陳宝国になるとは信じられません(^^;) 

それでこの異母兄の劉栄が皇長子ということで皇太子となりますが、その母の栗妃が図に乗りだして早速不穏な雰囲気に……

今回のツッコミ所

○このドラマにもサッカーの起源こと蹴鞠が登場。しかし手でボールを持って突進してゴールに放り込んだりと、サッカーというよりアメフトかラグビーみたいな感じになってますね。

○晁錯が腰斬の刑で殺される場面でギロチンみたいな器械で処刑されているのですが、腰斬って胴体を刀か斧で斬るもんだとばかり思ってましたが……

○軍臣単于の役で密かに出演している巴音さん。
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