博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大漢風』第49話

2007年09月09日 | ドラマ『大漢風』
冒頭から韓信が処刑され、次いで彭越・英布も粛清されていきます。しかし彭越の粛清は割とじっくり扱われたのに対し、英布の討伐は本人が登場することもなく、字幕だけで処理されてしまったのは何とも…… これまでの出番は英布の方が多かったはずですが。

ここんところ呂雉の言いなりになっている劉邦も、いつの間にか老けメイクになっています(^^;) それで劉邦と呂雉との会話の中で劉邦の年が61になったという台詞があったのが気になりました。劉邦の生年は前256年説と前247説の二説あるのですが、没年は前195年なので、ドラマの方では前256年説の方を採っているんでしょうね。そう言えば韓信の処刑の前にあるはずの匈奴との戦いはすっかり飛ばされてしまってますね。この辺りの展開も期待していたのですが……

で、今回は英布の討伐後に劉邦が故郷の沛に立ち寄ったところで幕引きです。ここでいきなり劉邦と曹姫との息子劉肥が登場したのに驚きました。『史記』曹相国世家によると、英布討伐時に劉肥と曹参が軍を率いて劉邦の軍に合流したとありますから、辻褄は合っているわけですが、やっぱりこのドラマ、史実考証と風俗考証のバランスが恐ろしく釣り合ってないですよ(^^;)  しかし劉肥、大人になってもやっぱり丸々と太ってますなあ……
コメント
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