Mrs.Uponwaterのブログ

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奇縁まんだら 終り編 瀬戸内寂聴 (日本経済新聞社出版)

2014-06-11 22:01:01 | 日記
新聞に連載されていたコラムをまとめて2008年に第一巻が発刊された。瀬戸内寂聴が出会った人々の思い出を綴ったものですが島崎藤村、川端康成、三島由紀夫、淡谷のり子、サガン、など錚々たる面々。知られざる彼らの一面が寂聴の鋭い観察が軟らかなタッチで書かれていて面白かった。その後次々に4巻まで出版され終り編を読んだ。寂聴も90歳を越える高齢、やはり筆力が衰えていると(素人ながら)思う。第一巻ほど迫力がない。しかし挿絵は横尾忠則ですからアンディ・ウォーホル張りで素晴らしい。一人に一枚ずつ画いているので一冊買って置こうかな…と思ったくらい。この池田満寿夫がいい。多才な彼があっけなく亡くなってしまい勿体無いと思っていた。特異な瀬戸内寂聴ならではの出会いの人たちも”凄い”の一言に尽きる。寂聴が無名の頃ファンレターを出して、三島由紀夫とは知り合ったんですものね。