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無意識日記
宇多田光 word:i_
 



毎回ライブの時に注目する、「『First Love』の次に何を歌うか」。

cf.【ライブで『First Love』の後に歌われる曲たち】23/01/05 08
https://blog.goo.ne.jp/unconsciousnessdiary/e/deda3945d78cf0ad9aef3cb1ed41c902

今回の『SCIENCE FICTION TOUR 2024』ではそれが『Beautiful World』でした。上記リンク先の分類に従えば「バラードタイムから仕切り直してライブに勢いをつけていく楽曲」の方になるんだけど今回はバラードタイムがその『First Love』一曲でな。その前が『For You』〜『DISTANCE (m-flo remix)』〜『traveling (Re-Recording)』という怒涛のダンスタイムで。この『Beautiful World』の後は更に『COLORS』が畳み掛けるという、マジで「『First Love』がただの箸休め」扱いされた極めて豪華なセットリストだったんだけども。

あたしゃこの『Beautiful World』が不満でねぇ。いや、歌ってくれた事は嬉しかったし、『First Love』の後に持ってきても角落ち感皆無だったし、選曲も曲順もバッチリだったのだけど、ただただ『Beautiful World』を“やっただけ”なのがね、不満なのですよ。前も書いたと思うけどさ。


『Beautiful World』は新劇EVA4部作の一作目「序」のエンディング・テーマ曲で。じゃあ二作目の「破」のエンディングは何だったかというと『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix』だったんすよ。そして『桜流し』を流した三作目の「Q」を経て最終四作目のエンディングでは『One Last Kiss』。それに加えてそこから更に『Beautiful World (Da Capo Version)』が流れた訳ですよ。つまり、『Beautiful World』には

『Beautiful World』
『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』
『Beautiful World (Da Capo Version)』

の3つのバージョン(或いはミックス)があるわけじゃないですか。なのに何をしれっと普通にオリジナル・バージョンを演って歌っとるのかと。何の工夫も無しなんかいなと。

これが初演ならまだわかるけど、オリジナル・バージョンは2010年の『WILD LIFE』で見事にライブ化されてて、DVD/Blu-rayですっかりお馴染みになってるんですよ。いやそんな14年前のライブで歌ったのなんて昔過ぎる、今回初めて聴く人も多いんだからオリジナル・バージョンで良いだろうってのもわかるんだけど、それなら『ヒカルの5』以来20年ぶりに歌われた『DISTANCE』がm-flo remixだったのどう説明するのさと。理屈は同じでしょ。『UTADA UNITED 2006』の『FINAL DISTANCE』から数えても18年ぶりだったし。

いやね、エヴァの主題歌である『Beautiful World』には、キンハ2の主題歌である『Passion』並の七変化を期待してたんですよ私は。2005年年末に発表された同曲は、

『Passion (single version)』
『Passion -after the battle-』
『Passion (opening version)』

の主だった3つに加え、英語バージョンやオーケストラ・バージョンまで取り揃えている中で、そのライブバージョンは、

・after the battle な出だしからSingle Versionのラストまで駆け抜ける『UTADA UNITED 2006』
・日本語版と英語版を組み合わせた『Utada In The Flesh 2010』
・前奏曲『Eclipse(Interlude)』を充実させた『WILD LIFE』

と総てライブでしか聴けない独自のバージョンで、しかも3つのコンサート総てでまるで異なるアレンジで聴かせてくれていた。『Passion』のこの充実ぶりを、今度は『Beautiful World』にも期待してたんだけど、ただただ普通にオリジナル・バージョンをなぞっただけだったのよねぇ。

んでもまぁ今回はいいか。次からは何かこっちをアッと驚かせるような仕掛けを施してみて欲しいものだ。とか言ってオリジナル・バージョンでまた歌われても今回みたいに目一杯楽しませてもらうんだけどね!(結局それ) 歌の安定度も観客の盛り上がりも申し分なかったもんなぁ。パフォーマンス自体は、何度も繰り返して書いてる気がするけど素晴らしいクォリティでしたよ『SCIENCE FICTION TOUR 2024』の『Beautiful World』は!

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