”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

色白美人と毛深くて無骨な彼

2016-04-07 13:50:20 | 野菜

春を告げる山菜の中で、一番よく買うのはうど。

ちょっと前まで、スーパーに並ぶうどと言えば、

軟化栽培の白く長いものが多かったように思います。

  

最近は、「山うど」と書かれたものを

よく見かけるようになりました。

 

   

あの色白美人さんに比べると、

茎はずんぐりと太く、びっしりと産毛が生えています。

 

   

やっぱり、自生するうどは違う?

いえ、これは野生種のうどではありません。

あの色白美人さんと途中までは、全く同じように育てられます。

 

  

栃木県の大田原市や那須塩原市は、国内有数のうどの産地。

うどの栽培は、1年以上に渡ります。

 

●3~4月

 休耕田に種株を植える。

 

●11月

 株をいったん掘り出して、ハウスや地中に伏せこむ。

 「伏せこみ方」によって2種類のうどができる。

  ・もみ殻を30cmほどかぶせて芽をのばし、

   先端に光を当てて緑化させる → 山うど

  ・地中に室を作って株を伏せこみ、

   真っ暗な状態で白い芽を長く伸ばす → 軟化うど

 

●12月~5月

 順次、収穫していく

   

つまり、光を当てるか当てないかによって、

「色白美人さん」と「無骨な彼」に分かれてしまうのです。 (*^_^*)

無骨な彼(山ウド)のほうが、

香りや渋みが強いと言われています。

   

こんなふうにして食べてみました。

 

   

山うどの皮を剥いたものを、

1cm×5cmくらいに切り、しゃぶしゃぶ用の豚肉で巻きます。

沸騰したお湯の中で、豚肉に火が通るまで加熱します。

器に盛りつけて、好みのタレでいただきます。

  

山うどの先端の芽は天ぷらに、

剥いた皮はにんじんとかき揚げにしました。

  

ほろ苦さとシャキシャキ感、

野生種でなくても、季節感があふれていましたよ。(*^_^*)

 

コメント
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