ツトムさん家の写真日記。

写真いっぱいの楽しい日記です。(全面表示でご覧下さい)

第822回 加須市 不動ヶ岡不動尊 総願寺 上。

2013-10-29 12:00:00 | 旅行

2013 09 28(土)


関東三大不動尊の一つ、埼玉県加須市不動岡2-9-18に鎮座する名刹“真言宗 玉山不動院總願寺”を参詣。(そうがんじ)
この日の午後から“火渡り式”が行われるので、その前に境内伽藍を拝見しました。(境内裏に無料P場有り)

道路に面した境内南面に金色に彩られた山門と二階軒先に掲げられた「玉山」(ぎょくとうさん)の扁額、難しい文字です。
 

山門軒下に配置された龍・獅子・象彫刻なども全て金色。(鳥害保護ネットが張られています)
  
山門で仏法を守護するガードマンは仁王像。木彫と思われますが、全身は漆喰のような白く塗られた御姿・・・。

手水舎で怖い形相の吐水龍に威嚇されながら聖水で身を清めます。


山門からの参道を歩むと正面に、本堂にあたる総(總)願寺不動堂
江戸時代後期の天保年間に建てられた桁行5間・奥行5間の木造社寺建築物。
設計・建築は名匠と謳われた三村家7代目棟梁の三村正利(みむらまさとし・羽生村出身)。

不動堂の前に大きな石灯籠と年代物の青銅製の灯籠。
青銅製灯籠の先端部は相輪では無く、不動尊の宝剣を呑み込む龍の姿、寺宝の倶利迦羅不動剣を模した装飾だそうです。
 

不動堂(本堂)の軒下・向拝部の彫刻は素晴しい!
細密で豪壮な透かし彫りが至る所に嵌め込まれています。
  

不動堂の内陣を拝見。
賽銭箱の横におびんずる様が善男善女をお出迎え・・・?
御本尊様は勿論、不動明王像ですが厨子は閉ざされて拝見できません。
 
不動堂須弥壇の前では本日の「柴燈護摩火渡り式」の勤行が厳かに行われていました。

不動堂壁面を所狭しと覆い尽くす沢山の大絵馬の数々・・・貴重な絵馬が総願寺の歴史を物語っています。
  

総願寺境内の説明板。




不動堂の次に訪ねたのは隣接して建つ大日堂。先ずは表門にあたる赤門から入山します。
こちらも法要のためか大日堂の前まで車が留め置かれ、撮影の邪魔!
 

先の3.11大地震で大日堂屋根も損傷し修復中ですが、、屋根棟を飾る龍の漆喰芸術は無傷で輝く美しさ!
 
唐破風向拝を飾る彫刻も豪華!一見の価値があります。

金色の天蓋が極楽を演出する大日堂の華麗な須弥壇。本尊様(大日如来像)は厨子の中です。


大日堂の天井画は素晴しい!龍画を取り囲む天女は色艶やかな天上絵。
 

大日堂の四方の欄間も極彩色彫刻で飾られ、内陣に座する人々を極楽浄土の世界に誘うのです。
 

関東三大不動(玉山総願寺・成田山新勝寺・高幡山金剛寺)の名に恥じずに立派な総願寺、次回も総願寺の諸仏・石碑など御案内します。


2013 10 29(火)記。     前橋市 薄     最高気温 18.8℃     最低気温 10.5℃

尖閣諸島に関する動画


尖閣諸島に関する動画 が閲覧できない場合は下記のURLをクリック。
http://www.youtube.com/watch?v=t78GO7efdYM



おまけコーナー。

車にはねられた幽霊!
Ghost On Security Camera Hit By Car??This is Weird



【ドライブレコーダー】 当たり屋 映像12連発


第821回 中之条町 金毘羅大権現。 渋川市 杢ヶ橋関所跡。

2013-10-25 12:00:00 | 旅行

2013 09 14(土)


第4回中之条ビエンナーレ鑑賞で旧廣盛酒造に立ち寄った際に、酒造所裏の小高い丘の頂上に立つ巨大な欅樹を発見。
近くなので樹木見物に坂道を上り丘へ・・・。
凡その高さは20~25mほど、樹勢は極めて強く葉は緑濃く茂り、中之条町のランドマーク的存在のケヤキで町の天然記念物。
  
大ケヤキの根元に建つ小ぢんまりとした御社は「現金毘羅大権」。
金毘羅様は海運の神様、なんで海無し県の群馬県の更に山地寄りの中之条町の丘の上に・・・?

ガラス格子戸越しに撮影した社(やしろ)の内部、左右の烏天狗に興味を惹かれます。 御社の脇には石造りの大黒天様
 
金毘羅大権現の説明版は見当たらずに由緒などの詳細は不明です。



中之条町からの帰りに立ち寄った旧跡は“杢ヶ橋関所跡”。
場所は渋川市南牧69、JR吾妻線の線路脇。下画像は線路上から撮影。
杢ヶ橋関所は江戸時代末まで信州・越後方面への交通の要所として、碓氷関所に次いで杢ヶ橋関所が重要な役割を担っていました。
 
杢ヶ橋関所跡は現在では画像のような民家の敷地で、庭の片隅に「群馬県指定史跡 杢ヶ橋関所跡(附)関係資料」群馬県教育委員会の石碑が建てられているだけです。
関所は東西約50m南北約40mの柵矢来で囲まれた敷地だったそうですから、ほぼ上画像の場所が関所敷地と同じ面積と思われます。

茅葺き屋根の主屋は定番屋(じょうばんや・定番役宅)と呼ばれ、定番役人が詰める関所の主要な建築物の一つで江戸時代からの建屋。


杢ヶ橋関所は江戸時代初期の元和6年(1620年)に吾妻川右岸に番所が設けられ、寛永20年(1643年)からは三国街道の吾妻川渡し場の川関所も兼ね、特に「入り鉄砲出女」の監視取締を厳しく行っていたそうです。


(群馬県WEB観光案内所から転載)。
http://www.webgunma.com/791/

裏側から見た杢ヶ橋関所跡、特に関所関連の遺跡などは見当たらずに長閑な風景です。


杢ヶ橋関所跡の詳細。
http://www.manabi.pref.gunma.jp/bunkazai/m608291.htm

吾妻線の線路脇に置かれていた石碑、平成になって建てられた南牧地区と関所跡の由来説明碑。
 


中之条ビエンナーレの帰路、路傍に隠れた関所を訪ね昔の街道筋の苦労に思いを馳せた一日と成りました。


2013 10 25(金)記。     前橋市      最高気温 19.0℃     最低気温 14.3℃

竹島に関する外務省の動画

外務省の竹島動画が閲覧できない場合は下記URLをクリック。
http://www.youtube.com/watch?v=TXg-NGVKuWI&feature=player_embedded


おまけコーナー。

美味しいラーメンケーキの作り方。



洒落にならないイタズラ。
http://hamusoku.com/archives/8105665.html


「残された寿命」を刻む時計。


http://rocketnews24.com/2013/10/13/377443/


世界最速自転車・・時速133.78kmを記録。(オランダ人26歳)


転倒したレーサーが壁を使って大逆転!!


第820回 中之条町 林昌寺。

2013-10-22 12:00:00 | 旅行

2013 09 14(土)

“第4回中之条ビエンナーレ”見物の合間に、中之条町大字伊勢町1002に在する名刹“林昌寺”を参詣。
林昌寺は室町時代後期の文安年間(1444~49年)に長馨(ちょうけい)和尚により天台宗寺院として創建。
改宗の後、現在の正式名は曹洞宗宝満山林昌寺、創建以来長く真田家の庇護・寄進を受け栄えた名刹。
  
堂々とした構えの山門(元文年間建立)は県の重要文化財に指定。 
山門近くには天明3年(1783年)の浅間山大噴火と天明飢饉の慰霊碑「災変受難供養碑」や戦争協力者が反省して建てた「おろかもの之碑」なども見られます。

山門に掲げられた「白雲閣」の扁額。    山門には金剛力士像(仁王像)などの尊像や沢山の閻魔像は凄みが感じられます。
  
林昌寺は関東九十一薬師霊場の45番札所でもあり、山門裏側の不動明王と並んだ細長い尊像が本尊の宝満薬師如来像です。
また、関東百八地蔵尊霊場の札所でもあるのです。

唐破風の入り口が横にずれ、優美な佇まいを見せる林昌寺本堂は400年以上前の建立。
寺紋に真田家家紋「六連銭」が許され、本堂屋根に飾られています。
 

本堂前には明和3年に信州高遠の石工が造った宝筺印塔や身代わり地蔵・勝軍地蔵など古石仏が沢山安置されています。
   

林昌寺本堂内陣、額には「無上尊」。 内陣の欄間を飾る彩色透かし彫刻は必見、須密壇の奥には阿弥陀如来坐像が鎮座。
 

本堂の格天井には色鮮やかな天井画(武井石艸画伯)、四季折々の草花が丁寧に描かれ本堂内に華を添えています。


本堂内陣に安置された林昌寺縁の高僧木像と夥しい位牌群。   「六連銭」上の尊像は閻魔大王?
  

小高い境内の一角には貞享元年(1684年)建立の鐘楼があり、その近くに根回り4.7m目通り3.8m樹高16mの枝垂れ桜の古木(町天然記念物)があり、開花時期には桜の名所として大勢の花見客が訪れ、林昌寺境内は活況を呈するそうです。
   
石造り五重塔は赤穂浪士討ち入りに感銘を受けた村民により建立(元禄15年・1702年)された由。
境内にはこの他にも沢山の石仏・石碑が建てられ、中之条町随一の名刹としての寺勢を誇ります。

林昌寺は小渕敬三元首相の菩提寺でもあり、その墓もあります。


2013 10 22(火)記。      前橋市      最高気温 18.2℃     最低気温 15.2℃ 


おまけコーナー。

ロシアのガソリンスタンドはおそロシア!



ロシア版ダーツはおそロシア!



ロシアの修理はおそロシア!
http://osoroshian.com/archives/russia_repair_technology.html


第819回 第4回中之条ビエンナーレ 下。

2013-10-18 12:00:00 | 旅行

2013 09 14(土)


第4回中之条ビエンナーレの続編です。

「中之条伊勢町エリア」にある見世蔵造りの“SATORI”展示場の見物。
館内の近代アートの数々をお楽しみください。

入口を入ると左に見える絵画芸術は吉田吉康製作の現代アート、明るく陽気なのが嬉しいです。
  
通路には今にも飛び掛りそうな精悍な「豹」の木彫像、迫力満点!!でした。

SATORIの二階展示スペースは見逃せない、小洒落たアートが面白。
「ひとつの断片ーゆりを持つー」(中澤小智子)には気持ち悪さの内にも不思議な魅力が・・・。
   

「空き地」(斉藤邦彦)、かくれんぼTVみたい・・・隣に本当の空き地が在りました。   毎回興味ある作品がみられる“旧廣盛酒造”も拝見。
             

醸造タンクとコラボな絵画が眼に焼き付きます、題名は「庭とする」(小林達也)。 蔵の中には照明を利用した芸術、「赤の俺」(松枝美奈子)。
 

何だか判らない大型作品「ビフレストー橋ー」(藤原京子)も・・・。  下から光を投射して・・・「その、ときの、ひかり」(糸井 潤)。
 

葉脈のカーテン」(小野さやか)、木の葉の葉脈だけで作った超繊細なカーテンにびっくり感動です。風が吹けば粉々に・・・。
 

木彫芸術のコーナー。 足湯でしょうか・・・「彫りダシモノ」(古川葉子)が可愛らしい。
  

チョコレートアートです。大量なチョコを使って飛行機の残骸やモンスターなど・・・「チョコレート・ドリームス」(おおば英き)。
写真パネル下に作者が本物のチョコレートをばら撒いていましたが・・・勿体無い鑑賞者に食べて貰った方が功徳になるって・・・。
 


前回2年前開催された第3回中之条ビエンナーレ。前回の方が感動的な作品が多かったような気がしましたが・・・。

第3回中之条ビエンナーレ 上。
http://blog.goo.ne.jp/ttmida/e/42f81277d2ccaf43189ec4f22d01431b

第3回中之条ビエンナーレ 下。
http://blog.goo.ne.jp/ttmida/e/4183410ffe17a8011d2259603ed61775


近代アートですから、見る人の好みで好き嫌いが別れます、2年に一度の“中之条ビエンナーレ”で芸術眼を養っては如何でしょうか・・・。


2013 10 18(金)記。       前橋市 薄     最高気温 20.0℃     最低気温 12.9℃



おまけコーナー。

月が人工衛星の軌道を周回したら・・・。


世界各地の国境。
http://labaq.com/archives/51806777.html


完成したばかりの橋が崩落!(中国)


第818回 第4回 中之条ビエンナーレ 上。

2013-10-15 12:00:00 | 旅行

2013 09 14(土)


秋は芸術の季節、2年に一度の大規模芸術祭・現代アートの祭典“中之条ビエンナーレ”が9月13日(金)から10月14日(月)まで群馬県中之条町で開催されました。
会場に選ばれたのは「中之条伊勢町エリア」「伊参エリア」「四万温泉エリア」「沢渡エリア」「暮坂エリア」「六合エリア」の6地区。
時間の都合で中之条ビエンナーレのメイン会場「中之条伊勢町エリア」の見物です。

JR中之条駅前のビエンナーレ本部を訪ねると、「今年から鑑賞パスポート(1000円・公式ガイドブック付き)が必要になります」と言われ、已む無く寄付のつもりで購入。
  
前回のビエンナーレで一番良かった駅前の通運倉庫での展示は今回は無しとの事で拍子抜けのガッカリ!

正午になったので昼食にソースかつ丼など食してからガイドブックの地図を頼りに会場を探しながら中之条町を散策。

国道353号線沿いの「かねんて倉庫」会場では錆びたブリキ小屋の内部に輝く金属板に彫金を施した「genshiranbyodaku」(東城信之介)という作品。
マジック的な理解不可能な摩訶不思議な錯覚を覚える現代アートです。
  

中之条町の名刹・林昌寺近くのブースは、真っ暗にした内部の中央に薄ぼんやりと青く光る組み紐のような作品。
題して「知恵の実」、作者は大野 公士、朧に幻想的なアートで好感できます。
  

次は中之条町役場近くの近藤公園会場。
近藤公園の片隅には10mほどの大きな蚕(かいこ)の絵画芸術、虫独特な気持ち悪さが無くモスラ的ユーモア感がありました。
  
公園の芝生上には白い矩形のテント、内部には新聞紙で製作されたアート作品「新聞紙でつくる建築」、制作途中なのか意味不明でした。

購入した“鑑賞パスポート”の特典は近藤公園会場で本格コーヒーと菓子・果物が無料で頂けること、コーヒーを飲みながら室内に飾ってある絵画を見ながら頭と脚を癒します。
ケント紙にペンで丹念に描いた絵は繊細なタッチの小林望美作品。
  

中之条町の中心部に位置するコミュニティセンター「つむじ」でも数々の現代アートが展示され、自由に鑑賞することが出来ます。
「つむじ」のメイン施設前に展示されていたプロパンボンベ型危険物?は核燃料・核廃棄物をテーマにした「拝啓ジョンレノン」(中島和俊)。
恐ろしい雰囲気は理解できるのですが・・・「つむじ」に出店しているパン屋の楽しそうな見本ディスプレイが現代芸術に見えたりして・・・(笑)。
  
中央画像は池に浮かんでは消える泡をイメージした「うたかた」(志村陽子)、観たとおりの題名で単純明快、考えなくても解かる爽快な作品。

暑い秋の一日、中之条ビエンナーレのゲージュツ鑑賞は更に続きます。




2013 10 15(火)記。     前橋市       最高気温 17.9℃     最低気温 14.3℃


地震雲研究者からの緊急警告!!
http://news.livedoor.com/article/detail/8161312/


おまけコーナー。

ぶっ飛びネコ!!


ネコ界の脱獄王。


第817回 金井分水 滝不動 金蔵寺 宝篋印塔。

2013-10-11 01:12:50 | 旅行

2013 09 14(土)


“第4回 中之条ビエンナーレ”見物への途中で立ち寄った渋川市郊外の名跡を紹介。

昨年(平24年)11月に発掘された「甲を着た古墳人」が埋まっていた金井東裏遺跡の近くの道端(坂道)に行儀良く並んでいた石仏石像。
この石仏はこの下に在した宿場“金井宿”への配水路を守っていた尊像たちです。
 
石仏は金井宿の東西に水を分けて送る為に水路の中に置かれた分水石の守り本尊です。
横下の斜面を流れ下る水路の中央仕切り壁の先端と左に置かれた四角い石が水量調整役の現在の分水石
石仏の周りに置かれている幾つかの石も分水に使われたのでしょう・・・。

設置された説明版には『この分水石は三国街道の宿場である金井宿の東と西の宿裏に水を同じ量で流している。この用水は飲用・雑用・防火用に使われていた。
水量のことで水争いを無くすため、均等配分の工夫がみられる貴重な石である。不動様は「滝不動」と言われ、この水路を守り、「文久三歳八月吉日・当所安全」と村人の銘がある。
当時の村人たちが災害の除去を祈って幕末の1863年に建てたものである。』」と記載。  

江戸時代から水路を守り、水争いを防いでだ「滝不動尊」と諸佛像たち・・・。
  

次に滝不動と道を挟んだ場所に鎮座する“金蔵寺”(こんぞうじ)を参詣します。
昔からの古い石塔・石柱が並んだ参道を歩むと簡素な山門、周囲には六地蔵尊石仏や均整の取れた宝篋印塔などがあります。
  

山門裏には枝垂桜の巨樹!これだけ背の高い大きな枝垂桜はあまり見たことがありません。
樹齢400余年、根本廻りは5・5m 高さ20mほどの巨木、県の天然記念物に指定。
開花時期には必見の「金蔵寺枝垂れ桜」、来春にもう一度花見に来たいと思います。
 
(右の開花画像は金蔵寺HPより転載。)

金蔵寺(渋川市金井1965番地)の正式名は“天台宗登澤山照泉院金蔵寺”。

1401年に渋川市白井(旧子持村)の白井城主・長尾清景の命により天台宗威徳山真光寺の末寺として建立された名刹。
江戸時代には七堂伽藍の威容を誇った金蔵寺でしたが、幕末(1853年)の金井の大火で金井宿と共に堂宇は焼失、
その後廃寺寸前になるも法灯を絶やさず、近年の2003年に本堂と庫裏が再建され復興の途につきましました。
 
再建なった本堂の向拝を飾る龍彫刻と「登澤山」の扁額。 風化防止の為にも彫刻に漆塗装が欲しいものです。

本堂裏に支柱で大切にされている“南天”樹があります。
この南天は44世住職・亮覚和尚が「難を転ずる」ようにと願いを込めて植えた樹齢170余年・樹高4.6mの赤南天の古木、
この地方最大の南天木で渋川市の天然記念物に指定。
   
金蔵寺境内に置かれた新旧の石仏たち・・・・・と御愛嬌タヌキ。

金蔵寺本堂から50m程坂を上がった墓地の一角に「薬師如来堂」と「宝篋印塔」(ほうきょういんとう)を見学。
画像左の御堂は「薬師如来堂」、中央の小さな白い説明版が「宝篋印塔」の場所、
手前の墓石のような石碑がこの地区の子供教育を担った“金井寺子屋”“金井小学校”創設に尽力した千明宇源太翁の顕彰石碑。
 
薬師如来堂の堂内には石造りの御堂と下には夥しい小さな石仏たちが・・・。
石製御堂の中には薬師如来像が安置されていましたが良く拝見出来ません。

薬師如来堂の横には古色蒼然とした「宝篋印塔」があります。(群馬県指定史跡 現在は岸家墓域)


この「宝篋印塔」は室町時代初期(康永2年10月・1343年)の建立、
高さ150cm基礎・中台・塔身・屋蓋・相輪の五石で建てられ、鎌倉様式の塔。
右の石造五重塔は徳川幕府から調査に派遣された学者がこの宝篋印塔が徳川家祖先“源義季”の墓石と確認した記念として延宝6年(1678年)に建立。
(この付近が徳川家発祥の地とは驚きの発見!)
 
相輪上部が欠損した以外は比較的原型を留め、基礎石が二間に仕切られた関東形式の風格ある宝篋印塔

基礎石正面に刻まれた「佛師 藤原光吉 康永二年十月仲旬」(左)と「源義季聖霊」(右の二行目)の文字。(拝借画像)

(源義季ではなく、義秀と解する説もありますが、追刻されたらしく秀とも季とも委とも読めます。
なお、塔前に立てられた群馬県教育委員会の説明板では「源義秀」説を主に記しています。)

詳細は ⇒ ここをご覧下さい。

地方の道路端には様々な史跡が点在し、歴史を知る上で興味深いお宝に出会えますね・・・。



2013 10 11(金)記。       前橋市       最高気温       最低気温 19.6℃


おまけコーナー。

オリムピック聖火が消えた!再点火は安易なライターで・・・(お粗末ロシア)



理解不能なロシアの画像。
http://labaq.com/archives/51805656.html


第816回 真岡市 二宮尊徳資料館 二宮神社 尊徳夏祭り 花火大会。

2013-10-08 12:00:00 | 旅行

2013 08 31(土)


真岡市物井2013-2の「二宮尊徳資料館」を見学。
昔はどこの小学校にも建てられていた、薪を背負い本を読むご存知の“二宮金次郎”の事績資料を展示しています。。

天明7年(1787年)小田原の栢山村に生れた二宮金次郎は36歳まで天明大飢饉で疲弊した地元小田原の開墾・治水・復興に尽力し、
その功績により苗字・帯刀を許され小田原藩に登用され名主格になります。

文政5年(1822年)藩主より下野(栃木県)桜町領(小田原藩の飛び地)4000石の復興を命じられ、故郷の家屋敷・田畑全て処分し、
文政6年桜町に移住し、荒れ果てた桜町の復興に全力を傾注!
幾多の困難・妨害・天災を乗り越え、復興事業を完成させ、藩主・大久保忠真より「以徳報徳」の賛辞を贈られます。

更に、天保大飢饉の際には小田原藩や相馬藩・茂木藩等々諸藩の救済に奔走、幕府からも信認され御普請役に登用され、
その名は勤倹篤農家“二宮尊徳”として全国に知られるように成ります。
  
生涯の大半を現在の真岡地区で活躍した縁で、桜町二宮神社前に「二宮尊徳資料館」が建設されました。
開拓の指揮を執る尊徳翁像。 資料館内の銅像の御尊顔です。

資料館前に立てられた石碑「万象具徳」は尊徳先生の教えを刻んでいます。
 
士分に取り立てられた二宮金次郎、何事にも真摯に取り組む表情が頼もしい・・・。

「二宮尊徳翁の教え」、至誠は真心を尽くす生き方。 勤労は働く事を通して知恵を磨き、自己を向上させる事。

分度は分限を弁えてその範囲内で暮らす事。 推譲とは節約して得た富は子孫や社会の為に譲れば幸せな世界になると言う言葉。

その他にも、「積小為大」(小さな努力が大きな収穫をもたらす。小事を疎かにする者は大事が果たせない)や
一円融合」(万物は相互作用で成り立って結果が出るので、全てを疎かにしてはいけない)などの教訓を残しています。

二宮尊徳資料館には、尊徳翁の行った事跡や文物など豊富に展示。


尊徳翁が小田原藩主・大久保忠真より拝領した帷子(かたびら)。 41歳(文政10年)の賀状。
 

達筆な書状が沢山展示。           
戦後の昭和21年発行の一円札には民主的な篤農家として尊徳翁の肖像がGHQに認められ使用されます。
 

昔の教科書に載っていた薪を背負い読書する二宮金次郎。(負薪読書)    資料館横の参道を通って“桜町二宮神社”を参拝。
          

二宮尊徳翁を御祭りするに相応しい品格ある社殿、午後4時30分を過ぎていましたので、扉は閉鎖され内部は拝見出来ず。
  
桜町二宮神社本殿も覆い屋で殆んど見えず。

境内に安置された「二宮尊徳先生道歌」碑。                                                          尊徳道歌の石碑。
  
「声もなく臭いもなく 常に天地は書かざる 経をくり返しつつ めし(飯)と汁もめん(もめん)着ものは身をたすく 
その余は我を責むるのみなり 天津日の恵みつみおく無尽蔵 鍬(すき)でほりだせ 鎌でかりとれ」。 勤勉の奨励と贅沢の戒めですね。

道歌石碑には「不二は不申(もうさず) まつむらさきの 筑波山」。(願いは富士の麓の小田原の民の幸せを叶える事だったが、
この地に派遣されたからには、薄紫色した筑波山の麓にある桜町に民の幸福の為に精一杯努力します。)と記されています。


桜町二宮神社の西隣にある国指定史跡“桜町陣屋”の見物。
小田原藩の桜町知行所で領内統治のため、1699年(元禄12年)に創設され、以来1871年(明治4年)まで使われた役所。

二宮尊徳翁は家族と共に26年間ここに居住し、農村復興に尽力しました。

夕方なので建物は閉鎖され内部を拝見する事は出来ません。 「朝顔に つるべとられて もらい水」(千代女)の釣る瓶井戸。
 

桜町陣屋の建屋横にある「足洗池」は村内巡回後に陣屋に上がる前に足を洗った池。
 
桜町陣屋周辺のカカシ、案山子祭りでも開催されていたのでしょうか・・・?

夕刻からは鬼怒川の河川敷緑地公園で行われる“尊徳夏まつり 花火大会”の見物。

打ち上げ一時間前なのに沢山の見物人が堤防土手に陣取り、露店屋台も立錐の余地が無いほど出店。

花火打ち上げまでは“尊徳太鼓”などの余興を見ながら暇つぶしです。 
 
尊徳花火大会の目玉は“二尺玉花火”の打ち上げです。 会場には一尺玉二尺玉の花火が展示、比べるとその差は歴然!!

会場の中央に設けられた盆踊りステージからは民謡や歌謡曲が流され、その下では観客たちが輪になって踊っていました。
  
花火が打ち上げられるのは夜の7時30分から8時30分迄。  見ものはやっぱり豪快な二尺玉花火!!

尊徳夏祭り 花火大会”を動画でお楽しみ下さい。

真岡市 尊徳夏祭り 花火大会。(花火のフィナーレの途中でバッテリー切れになりました。)


他人様の花火大会フィナーレ動画を有り難く拝借して掲載致します。
真岡市 尊徳夏祭り 花火大会 フィナーレ。



夏の終わりの真岡市を十二分に楽しんだ一日でした。


2013 10 08(火)記。      前橋市       最高気温 28.0℃     最低気温 20.6℃    


おまけコーナー。

自宅のどの蛇口からもビールが出てくるドッキリが楽しい!


おもしろ商品  レバープッシュでビール泡復活!
SPARKLING Beer Mug (No Battery)



寿司ドーナッツ「スシド」が美味しそう!(タイ国)
Mister Donut Sushido 2


第815回 真岡市 専修寺 釈迦涅槃像。

2013-10-04 12:00:00 | 旅行

2013 08 31(土)


国史跡に指定されている真岡市高田1482の“浄土真宗 山田山専修寺”を見学。

専修寺(せんじゅじ)は浄土真宗開祖“親鸞聖人”東国布教の根本道場として1225年(嘉禄元年)親鸞53歳の時に創建され、後堀河天皇の勅願所としても知られる名刹。 
真宗高田派の本寺としても名高い寺。
  
「真宗根本道場」「高田山専修寺」の石柱から参道を進むと、素朴で風雅な茅葺の門“総門”(国重文)、柱は親鸞聖人建立当時のもの。
総門の脇には巨樹と呼ぶにふさわしい大きな(けやき)があります。樹齢800余年の親鸞お手植えの欅で天然記念物に指定。

総門の脇門から入山、身を清める手水舎の後方に横たえられた巨樹の幹部。
親鸞お手植えの木で霊木と伝えられています。 
 

境内の諸堂を拝見、太子堂には勿論、聖徳太子像ですが、太子2歳頃の利発で元気そうなお姿です。
 

鐘楼は江戸時代の作、梵鐘は名工・藤原重正が延宝8年(1680年)に鋳造、鐘の音は二里四方に響くと云われます。
鐘楼を飾る繊細な彫刻は工匠・武内義道の作品(1849年)。
  
袴腰を付けた背の高い鼓楼は弘化3年(1842年)の建立。

境内の中央には江戸時代元禄時代に建てられた“専修寺山門”。(国重文)
山門楼上の額字「高田山」は江戸時代の名筆“猷法親王”の真筆になります。
 

専修寺の本堂にあたる“如来堂”は1701年(元禄14年)の再建。 お寺の堂宇より神社の社殿様式の建築物です。
如来堂には信州善光寺から迎えた秘仏“天拝一光三尊仏”が安置されています。
  
左から姿勢菩薩・阿弥陀如来・観音菩薩。(画像は前立仏。 秘仏は17年に一度の御開帳、次回は平26年3月28日から)

専修寺秘仏“一光三尊仏”(一つの光背に三つの尊像)。親鸞聖人が拝んだ現存する唯一の仏像(高さ40cm金銅製)。


戦時中には軍からの供出命令を村人が必死に拒んで守った国宝級の逸品。

境内の奥まった場所に鎮座するのは入母屋造りの御影堂(国重文)、寛保3年(1743年)建築の壮麗な伽藍。
 

正面の額字は「見 真」。 内陣欄間には色鮮やかな牡丹の透かし彫り。  須弥壇の金色に輝く厨子の内には親鸞聖人の坐像。
 

西陽を受ける“涅槃堂”(平12年1月竣工)には日本一の大きさを誇る釈迦涅槃像が安置されています。
 

専修寺大涅槃像は元禄15・16年に江戸の名工・湯島九兵衛により造られた木造金箔漆塗り、重要文化財に指定されています。


釈迦如来入滅時のお姿を再現、北枕・西向きに横たわる見事な尊像、拝見していると心が穏やかになる癒し系の涅槃像です。
  
螺髪を戴き衆生をお救いくださる釈迦様と仏足石などで知られる釈迦如来の霊験ある御足。

高田山専修寺には親鸞聖人の墓もあり興味尽きない名刹です、真岡方面にお出掛けの時に参拝しては如何でしょうか・・・。


2013 10 04(金)記。     前橋市        最高気温 19.2℃      最低気温 15.8℃


おまけコーナ。

電線のショートで火花が散る瞬間映像。(ロシア)


切断しても自己修復する“ターミネーターポリマー”(スペイン)


パッキングの達人。


第814回 真岡市 日本一の恵比寿 大前神社。

2013-10-01 12:00:00 | 旅行

2013 08 31(土)


日本一の恵比寿様が鎮座するという真岡市東郷の大前神社(おおさきじんじゃ)に参拝。

参拝前に、二宮尊徳翁が長年に亘り治水に難儀したという二宮堰(大前堰)が設けられた五行川を見物、二宮尊徳翁の遺徳を偲びます。
  
五行川に沿って境内が広がる“大前神社”の第三鳥居(享和2年1802年建立の両部鳥居)を通って参拝します。

本殿に続く参道を歩むと左上方に巨大な像が見えてきます。
これが“大前恵比寿神社”が誇る“日本一の恵比寿像”、金色鯉(5m 鯛ではない)を釣り上げてご満悦なお顔の恵比寿様(高さ20m)。
ご尊顔を拝見しているだけでも楽しくなるような恵比寿像です。
 
この地区では昔から、生きた鯉と共に大前神社に参拝し、鯉に酒を呑ませて五行川に放流すると願いが叶うと言われています。

大恵比寿様の下には金運・開運・幸運を招くという「コイの池」もあります。
  
縁起の良い事は何でも叶えてくれると言う有り難い鯉神の池

立派な手水舎で身を清めてから御影石の鳥居をくぐり本殿へ・・・。             「人に迷惑をかけない」大切な心がけです。
 

煌びやかな装いに荘厳さが漂う権現造の大前神社拝殿。  唐破風を飾るのは華麗な彫刻群。
 
大前神社は1500年有余の歴史ある延喜式内社、祭神には大国主命事代主神(恵比寿)を祭ります。
平将門など多くの武将たちが戦勝を祈願し、また二宮尊徳翁も五行川の治水事業にあたり、神社禊(みそぎ)所の籠もり祈念した由緒ある古社。

現在の社殿は豊臣時代の文禄2年(1593年)に再建、彫刻は藤田孫平治部・島田円哲などの名工の作。
  拝殿内部はいたってシンプルな佇まい・・・。            天井画には遊弋する鯉なども描かれています。
 

境内でひと際目を引くのが御神木スダジイ樹、真岡市の天然記念物に指定された古木。
 
御神木の左下に建っている大きな額殿を拝見。

額殿には昔からの由緒ある絵馬が沢山奉納されています。
古いので色褪せていますが、大きな絵馬は迫力あり見応え充分。

トラを組み伏せている武将絵馬(加藤清正?)。      元寇の蒙古船に小舟で挑む鎌倉武士の絵馬。
 

大崎神社本殿。 朱塗りに極彩色の彫刻が鮮やかな本殿。
 

本殿の軒先を飾る彫刻。が素晴しい。 本殿に祀られている祭神のお使いとされる、鯉に乗った翁は琴高仙人など神域脇を流れる五行川にまつわる伝説の図です。
  

大崎神社本殿裏には淡島神社・足尾神社・大国魂神社・天満宮など幾多の神々が境内社(九神社)に祭られ厳かな雰囲気です。
 
境内社群の中に“明眼石”なる奇妙な御神体が在りましたが、眼病に霊験があるのか?それとも、眼前が明るく開け幸運をもたらす霊石なのでしょうか?


日本一の恵比寿像や壮麗な社殿などが霊験新たかな大前神社をぜひ参拝しては如何でしょうか・・・。


2013 10 01(火)記。      前橋市       最高気温 25.9℃     最低気温 18.2℃


おまけコーナー。

アントニオ・ガウディ設計の世界遺産“サグラダファミリア大聖堂”の完成予想動画。


飛行機パニックシーンをつなぎ合せたら・・・。