2013 08 31(土)
国史跡に指定されている真岡市高田1482の“浄土真宗 山田山専修寺”を見学。
専修寺(せんじゅじ)は浄土真宗開祖“親鸞聖人”東国布教の根本道場として1225年(嘉禄元年)親鸞53歳の時に創建され、後堀河天皇の勅願所としても知られる名刹。
真宗高田派の本寺としても名高い寺。
「真宗根本道場」「高田山専修寺」の石柱から参道を進むと、素朴で風雅な茅葺の門“総門”(国重文)、柱は親鸞聖人建立当時のもの。
総門の脇には巨樹と呼ぶにふさわしい大きな欅(けやき)があります。樹齢800余年の親鸞お手植えの欅で天然記念物に指定。
総門の脇門から入山、身を清める手水舎の後方に横たえられた巨樹の幹部。
親鸞お手植えの木で霊木と伝えられています。
境内の諸堂を拝見、太子堂には勿論、聖徳太子像ですが、太子2歳頃の利発で元気そうなお姿です。
鐘楼は江戸時代の作、梵鐘は名工・藤原重正が延宝8年(1680年)に鋳造、鐘の音は二里四方に響くと云われます。
鐘楼を飾る繊細な彫刻は工匠・武内義道の作品(1849年)。
袴腰を付けた背の高い鼓楼は弘化3年(1842年)の建立。
境内の中央には江戸時代元禄時代に建てられた“専修寺山門”。(国重文)
山門楼上の額字「高田山」は江戸時代の名筆“猷法親王”の真筆になります。
専修寺の本堂にあたる“如来堂”は1701年(元禄14年)の再建。 お寺の堂宇より神社の社殿様式の建築物です。
如来堂には信州善光寺から迎えた秘仏“天拝一光三尊仏”が安置されています。
左から姿勢菩薩・阿弥陀如来・観音菩薩。(画像は前立仏。 秘仏は17年に一度の御開帳、次回は平26年3月28日から)
専修寺秘仏“一光三尊仏”(一つの光背に三つの尊像)。親鸞聖人が拝んだ現存する唯一の仏像(高さ40cm金銅製)。
戦時中には軍からの供出命令を村人が必死に拒んで守った国宝級の逸品。
境内の奥まった場所に鎮座するのは入母屋造りの御影堂(国重文)、寛保3年(1743年)建築の壮麗な伽藍。
正面の額字は「見 真」。 内陣欄間には色鮮やかな牡丹の透かし彫り。 須弥壇の金色に輝く厨子の内には親鸞聖人の坐像。
西陽を受ける“涅槃堂”(平12年1月竣工)には日本一の大きさを誇る釈迦涅槃像が安置されています。
専修寺大涅槃像は元禄15・16年に江戸の名工・湯島九兵衛により造られた木造金箔漆塗り、重要文化財に指定されています。
釈迦如来入滅時のお姿を再現、北枕・西向きに横たわる見事な尊像、拝見していると心が穏やかになる癒し系の涅槃像です。
螺髪を戴き衆生をお救いくださる釈迦様と仏足石などで知られる釈迦如来の霊験ある御足。
高田山専修寺には親鸞聖人の墓もあり興味尽きない名刹です、真岡方面にお出掛けの時に参拝しては如何でしょうか・・・。
2013 10 04(金)記。 前橋市 最高気温 19.2℃ 最低気温 15.8℃
おまけコーナ。
電線のショートで火花が散る瞬間映像。(ロシア)
切断しても自己修復する“ターミネーターポリマー”(スペイン)
パッキングの達人。